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2005年4月18日(月) はれのちくもり <8日目>
出発地:大分県湯布院町 道の駅 ゆふいん 現在地:大分県緒方町 道の駅 原尻の滝
走行距離:157.6km ★ 計:1068.6km 出費:4219円
★うちわけ★
温泉代:350円 GAS:2132円
駐車場代:410円 食費:1327円


大分県→熊本県→大分県・小学生のときの記憶、阿蘇山。


今日は6時に目覚ましセット。

んーもうちょっとだけ。という甘えた自分の気持ちに、いかんやんか、とダメだしする自分。なかなかないのですがダメだしする自分が見事勝利。なんてったって、わたしの九州3大イベントのうちの一つが熊本は阿蘇山へ行くことなのだ。だから張り切っちゃうわけ。

ごはんを食べ、身支度・寝袋収納を済ませ6時40分に道の駅を出る。計画はまんまと成功。R210に一旦でてから県道11号線に乗るけれど、誰もいない!ウフフ。ジムのペースで走れるね。早起きした甲斐があったというもんだ。

たまに数台車が通るだけ

11号線をぐんぐん進んでいく。ところどころで展望台があり、どこも見晴らしが素晴らしい。小学生の修学旅行は九州だった。バスから見た風景。もうかれこれ十数年前の話。一面緑が広がるところに赤っぽい屋根が見えた。あの場所はどこだろう。ずっと気になっていた。阿蘇山の近くだったと思うんだけど。

あ、あれだ!!

わたしの目に今映った風景。絶対間違いない。何だか嬉しかった。どんなことよりも、あの景色のこと一番に覚えていた。戻ってこれたんだね。

  
再会です

下ってあの赤い屋根が何なのか近くで見てみたらレストハウスだった。

県道11号線はやまなみハイウェイと呼ばれていて、日本百名道にも選ばれている。本当に雄大な自然が広がっていて日本にもこんな場所があるんだなあと強く感じさせてくれる場所。といってもわたしはあんまり日本を知らないから今、旅している最中どこの何を見ても感動しきりなんだけど(笑)。

九重町 長者原にて

一旦一の宮町のR57に入り、給油をしてから(リッター約124円)、コンビニでサラダとおにぎりを購入。エッジが繋がったので日記をアップする。なおみんからからプログにリンクを貼ったよ、とのこと。なおみんのプログを見るのは初めてだったんだけど、見ればわたしの旅立ちの日に応援メッセージを書いて(描いて?)くれてた。めっちゃ嬉しい。心に響いたよ。「ればんが」!ありがとうね。

それから阿蘇登山道路へと。車が想像以上に少なめで、ところどころにあるパーキングに停めては景色を眺める。少し散策していると、おや。

今年初めてお目にかかります

ずっと探していたけど、見つからなかった土筆。まさかこんなところで発見できるなんて

着いたど〜!

そしてのんびり登ったのもあり、7時前に出たのに阿蘇山に着いたのは11時前(遅)。駐車場に車を停め(410円)、付近を見回してみるとどうやら目の前にある杵島岳に登れる模様。見た感じそんなに時間もかかりそうにないし、ちらほら遊歩道に向かって歩いて行っている人もいたので、ちょっぴり登山スタイルに変身。靴は迷ったけどアスファルトみたいなのでスニーカーで。今日は忘れずちゃんと水とパンを持っていく。

さて、行きましょか。

ご夫婦の後ろをのんびりと歩いていく。焦らず、焦らず。慌てて登っちゃうからぜぇぜぇ言っちゃうんだもんね。杵島岳はつるっぱげ(失礼!)で木がない。視界を遮るものがないので振り返るとそこは阿蘇の美しい風景が広がっている。なので、少し歩いては振り返り、少し歩いては振り返りの繰り返し。アスファルトに石段という道がずっと続く。楽だと思うけどやっぱり足は次第に疲れてくる。お年を取られている方は余計だろう。こんなへなちょこなわたしでも老夫婦と、男性を抜かす。こんにちは、と声をかけると

「元気よかとですね」と言ってくれた。

うわ!「よかと」って生で初めて聞いちゃったよ(嬉)。少し立ち止まって話をすると、その男性は熊本市内の方で山登りを毎週のように楽しんでいるらしい。

「あの向かいの烏帽子岳(えぼしだけ)には登ったとですか?あそこに行くなら右からずーっと登って左に抜けた方が楽ですよ。うん、さっき登って来たけど、大体この杵島岳(1270m)と同じくらいです」

と教えてくださった。ここが終わったら烏帽子岳に登ってみるとしよう。今日はステッキ(杖)を持参。実は今まで登山やトレッキングをしても年寄りくさいと思って(失礼!)ステッキを使ったことがなかったのだけど、今日初めて使用。これが楽ちんでイイのだ。そして無事てっぺんに到達。

  
杵島岳のてっぺんから阿蘇山 ぐるっと周った風景

うはぁ!やっぱりてっぺんに来た、というのは気持ちがいいものだね。しばらくぼけーっとしていると熊本のおじさんがやって来た。来た道を帰ろうとするのを言うと、この杵島岳のてっぺんの周りをぐるっと周れるという。あ、本当だ。よく見てみれば遊歩道がちょっとあるなぁ。歩いてみよう。おじさんと少し話しながら歩く。本当に山が好きなようだ。

アスファルト+階段の下りは登りよりきつくて、自分のペースよりもさらにゆっくり歩いているつもりでも、膝が徐々にガクガクしてきた。下りきったときにはフラフラしていて、平らなことに感動すら覚えたり(笑)。

それから売店でゆで卵を買ってちょっとだけ一休みし、烏帽子岳(1337m)へ。
教えてもらった通り、変化に富んだ道だった。植物のトゲトゲゾーンあり、枯れ草ゾーンあり、笹ゾーンあり。探検ごっこをしているようで楽しい。でも、こっちは不人気なのか人は皆無。しかし何かと独り占めできちゃうこと、多いなぁ。

  
烏帽子岳のてっぺんから阿蘇山 ぐるっと見た風景

あれこれ考えているうちに烏帽子岳のてっぺんに到達。
のんびり歩いたからそうでもないけど、少し火照った身体をさわやかな風がすーっとクールダウンしてくれる。いい景色だ。今日は中岳にはガスのせいで残念ながら近寄れない。もくもく上がっているのを少し離れたところから見るだけ。でも駐車場から見るだけじゃなくって、こうして歩けてよかったと思う。

下ったのが2時半頃。汗かいたから温泉に入りたいなぁ。さぁ、このまま熊本中心部へに抜けるか、大分へ戻るか、迷う。熊本へと行くミルクロードと呼ばれる道を走ってみたい。でも、このまま熊本に行くと今後九州を周る予定がどうもイメージできない。大分には九州最東端・鶴御崎があるからそこへは必ず行きたいし。やっぱり大分へと戻ることにした。

途中R57の荻町にて温泉を発見。R57を「5km、第3月曜日定休日」。よしよし、行きますか。

今日が月曜日であることに気づいたのはもう温泉まですぐそこところだった。あんなに旅に出て一週間って自分で日記に書いてるのに。で、第何月曜だっけ。とっさにカレンダーがでてこない。えっと、えっと、今日は17日くらいだから(正解は18日)・・・第2か、第3?!・・・どうかお願いします。

「本日定休日」

ああ・・・(涙)。わたしってホント、無駄な動きが多い。

気を取り直しR57へ戻る。しばらく走って「岡城天然温泉・月のしづく」を発見。350円という安さながら、温泉は素晴らしい。

スチーム風呂あり、露天風呂あり、わたしが気に入ったのは何と言っても、温水プールのような流れに逆らって歩行できるコースがあったこと。どれも小さめのサイズなんだけど、人も5人ぐらいしかいなくてゆっくりと寛げた。歩行のは何回も歩いちゃった。ぶ〜っと勢いよく温泉が出ているところの前に立ったらお腹の余計な脂肪がたぷたぷ・・(以下略

寝床の道の駅・あさじの目の前にはAコープがあり、安かったので明日のお昼ごはんまでゲット。でも、6時半を過ぎた頃から車が1台2台と去っていく。何だか寂しげな雰囲気になってきたので、他を探すことに。迷った挙句、道の駅・原尻の滝へ。

走り始めたものの、R502がこれまた寂しい道。暗くなってからの運転はやっぱりしたくないな。見えにくいし。

200mほどR502から入ったところなのだけど、さっきの道の駅よりももっと田舎の上に、人気がない。シマッタ感満点だけど、もうこうなったら仕方がない。とりあえず早く寝て早く起きるとしよう。

それにしても、やっぱり阿蘇山はよかった。目の裏にはずっとこんな風景が焼きついている。おやすみなさい。

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