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2005年5月16日(月) はれ <36日目>
出発地:兵庫県 某高原 現在地:兵庫県神戸市 
走行距離:130.7km ★ 計:6071.5km 出費:100円 
★うちわけ★
通行料:100円 


兵庫県・はじまりの場所。

「おはよー」

5時25分に起きたときにはすでにあっぴんとNっちは仕事に備えての準備中。わたしも6時にみんなと上にあがれるようにしなくっちゃ。お布団を畳んで急いで準備。

それにしても1ヶ月以上ぶりに足を伸ばして眠ることができた。慣れてきたと思ってもやっぱり心のどこかで誰かの襲撃を受けたりしないだろうかと、心配しているのだろうか。昨日は寝るのが遅くてたった5時間弱の睡眠だったけど一度も目が覚めなかった。旅に出てからは最低1回は目が覚ていたから。朝起きたときに誰かに「おはよう」って言えること、当たり前に「安心」を得られることっていうのは、すごく幸せなことなんだと改めて思うのでした。

6時に上にあがったのに、おかあさんに「まぁまぁ、ありがとう。今日はえらいやることないで、6時半に上がっておいで、一緒にご飯食べよう」と言ってくれたので部屋に戻って荷物をまとめたり、シーツを片付けたりお布団を押入れにしまったり。

外に出てみると、高原の朝はやっぱり気持ちがいい!昨日夕方辺りに雨が降ったのだけど、今日は朝からはれ。やったね!ご飯を頂いたら、予定通りはりきって鉢伏登山をしよう。

外で歯を磨きたくなります(謎)

みんなに混じって朝ご飯をごちそうして頂き、お部屋に戻ってしばらく休憩。7時半に出発。

わたしにしたらかなりご飯も少なめだったし、だから大丈夫だと思ったのに最初からやばい。相変わらずゲ〇りそうです。こんなにスローペースで歩いているのに。

・・・ダメだ。たえられない。頂いたものなのに吐いてしまいました。すみません(泣)。

わたしにとって鉢伏山というのは少し特別な場所かもしれない。だからどうしても今日登りたかったのだ。

先生が足らないからと急遽、人生で初めて登った山である。1時間ちょっとで登れるというのに最初は随分きつく感じて、でも頂上に到達すると満足感で心が満たされた。ここに登らなかったらわたしは氷ノ山にも、大山にも普賢岳にもきっと登ってなかったと思う。

さわやかだぁ

今日は道を間違えた(ん?今日「も」か)。

でも戻るのが面倒くさいのでそのままつき進んだ。リフト沿いの道なき道をスニーカーでつるつる滑りながら木の根っこ捕まえながらの前進。。急斜面に何故かさっきまで手に持っていた三脚を忘れて取りに戻ったり、アタフタあたふた。

これって、朝から、結構大変じゃん?と思いながらも途中50円拾ったんでよしとする。頂上まで直行で行く近道には間違いないので50分もかからなかった。

その道を歩いていると、何だか涙が出てきた。
こんな朝早くに誰もいないのわかってたから、ひさしぶりに声をあげて泣いた。

ここへはじめて来たとき、わたしは人を信じられなくなっていた。

一人が好きだし、平気だと思ってた。

でも、24時間いつもここの誰かと一緒に居て、当たり前のようにいつも誰かがいて、自分のことを心配してくれる人がいることの温かさを知った。

あっぴんと一日中立ち仕事・力仕事、そんな疲れた身体でソリを担いでゲレンデを何往復もした。キャァキャァ大声出して滑りまわった。二人乗りしていたら、ナイロンに入れてたゼリーの袋が破けて、下に着いたときには一つも残ってなかった。それを笑いながら拾って集めた。携帯を夜の雪のゲレンデに落としてしまったとき雪が降る中、見つかるまであっぴんが一緒に探してくれた。

暗いゲレンデの中で仕事の後何度もスノボーの練習をしたこと、白い雪の中に上がる花火に感動したこと、雪の上に寝転んで流れ星を見つけたこと、わたしのことを2年間忘れずに戻ってきてくれた子供がいたこと、むっくんにここで出逢ったこと、連絡もせずに突然やってきたわたしをやさしく迎えてくれたここの人たち、何も変わらないここの風景。

父親が全く家族と出かけることに興味がない人で子供心にどこかに行ってみたいとずっと思っていた。自分で少しずつお金が貯めれるようになると、少しでも遠くへ行きたい、行きたいと思うようになった。だから飛行機で海外へ行った。でもわたしは自分の生まれた日本を知らないと思った。アメリカやカナダに行くよりも何だか緊張してた。毎日毎日新鮮な風景と驚きと感動の連続で、それはものすごくしあわせなことに間違いはない。

でも一方でうまく言えないけれどこういう戻れる思い出がある、知っている場所に立つことができて何だかね、ものすごくほっとしたのです。だから涙でた。ここのみんなに心からありがとう、です。

鉢伏山頂上何回目? ハチ北いいです

一人で頂上を独り占め。遠くには子供が見えた。いっぱい楽しい思い出作ってくれるといいな、そう願うばかりだ。そんな思い出のお手伝いが出来たとしたら、一人でも自然が好きな子供が増えたなら、そんなことを思いながら毎日していたここ仕事でした。好きな仕事だったなぁとしみじみ。

帰りはちゃんと普通の道で戻ると実にラクでした。

これが正解道

下りのほうが時間かかったし(汗)。
戻ってからみんなにお礼をいって去った。そのときあっぴんが渡してくれたアクセサリー。

「わたしが作ってんけど、長さも調節できるし、つけてな☆」

・・・うっそやん(感動)。ありがとう、めちゃめちゃうれしいよ。車が見えなくなるまでお見送りしてくれた。そりゃ、高原をおりるときも涙でます。歳取ると涙でやすくてダメだなぁ(爆)。

しかし帰る頃、子供たちがゲレンデでダンボールに乗っかって滑って遊んでました。あんまり端っこによってゲ〇の上滑るんじゃないよ・・・草で隠しはしたけど。わたしは心の中で叫びました(すまぬ!)。

田中と産みの母・あっぴん うわ!・・女子部屋です(笑) あっぴんお手製のアクセ

しかし、やっぱり依然体調がよくないらしくどうにかこうにかむっくんところに到着。食欲なくて食べれなかったけどおかゆ作ってくれてた。ありがとう(泣)。

むっくんがお休みで、夜になると少し体調がよくなってきたので夜景を見に一緒におでかけ。あと、神戸と言えばR174。日本で一番短い国道、しっかりゲットです。

キレイすぎ あ、神戸と言えばね

長崎と、神戸(っていうかこれは大阪か?)。文句なしで軍配はこっちですね(いろんな観点があると思いますが、光の多さという点にしときます)。光の海、ゆらゆら揺れてます。めっちゃきれい。写真だけパチパチ。あ〜寒い。

早よかえろかー。

きれいだったけど寒すぎてロマンチックだとか、何にもなかったねぇ、むっくん?!


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