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2005年5月21日(木) はれのちくもり <41日目>
出発地:大阪府能勢町 道の駅 能勢(くりの郷) 現在地:京都府丹後町 
道の駅 てんきてんき丹後
走行距離:195.3km ★ 計:6382.6km 出費:1224円 
★うちわけ★
食費:724円 温泉代500円


大阪府→京都府・そうは問屋がおろしません。

大阪には4つの道の駅しかない。
ひさしぶりのジムの中での夜。どきどきしながら眠ったけれど、思いのほかここの道の駅は静かで◎。周りがざわざわするので7時過ぎに目が覚めた。

道の駅・能勢のくりでっす

相変わらず食欲がない。
この食いしんぼうのわたしが、「お腹が空いた」と思わないのだ。食べたら吐きたくなるし、何でだろう。あの大山に登った前の日から何かおかしいのだ。でも食べないと力が出ないので、とりあえず買ってたパンをちょっとだけ食べて8時前に出発。

今日は天橋立に行くのだ。いい天気です、やったね。

R173→R9→R176をひたすら走った。あ、暑い(汗)。早く北上して涼しいところに行かなきゃね。50km手前から「天橋立↑」と案内があるので間違えることなく到着。途中、道の駅・シルクのまち、かやの前に電車がわんさか。日本最古の路面電車が保存されてました。他にもいっぱいありそうだったんだけど、500円必要とのことで断念であります(あっさり)。

日本最古の路面電車 
NO.5号車

天橋立は一番最初に鳥取砂丘に行ったときに原付で行って以来。なので約5年ぶり?なのだ。あのときは曇ってた上に、「股のぞき」を嬉しそうにしたものの失敗。あれって、股のぞきをしながら見ると(写真を撮ると)あの松林が天に向かって伸びているようで綺麗、ってことなんだよね?そうとも知らず、わたしは股のぞきしている自分を三脚で撮って満足していたのです。

背中撮ってどうするん?

って感じですよね、全く何やってんだか。

というわけで、今回はリベンジなのです。

まずは、股のぞきのためにリフトがある笠松公園側へ。

駐車場1日600円ですか、ほほぅ。慎重に駐車場探しをし、素晴らしい場所を発見。焦りは禁物だからな、うむ。神社を通り抜けてリフト乗り場へ向かった。

重要文化財
狛犬(こまいぬ)
・・・なんで重要?
干物ちゃん

前回はリフトに乗ったのだけどよくよく見れば、「往復640円、片道は往復の半額」。

片道があるってことは当然歩いても行けるってことだよね?!

案:「そうですね。その左の道から行ってもらうと約20分ほどです」

よし、これで駐車場と合わせてスーパーで100円ジュースを買うとしたら12本も飲めちゃうじゃないか!(注:わたしの頭は常に大好きなジュースまたはアイスクリームに換算します)

たった700mの階段道。

楽勝と思ったのだけど今のわたしにはキツイ過ぎました(泣)。足がフラフラだ。せめて登りだけでも素直にリフトに乗っておけばよかったとちょっとだけ後悔。変な汗をかきながら到達です。やったどー!

階段道で上がると、前にリフトで上がったところよりもまだ少し上に出ることができた。みんなリフト前で股のぞきやってるのが上から見える・・・うぷぷ。ここだと誰も居ないからやりたい放題だわ、イヒヒ。

なんて、今回は普通に撮りました。

必殺・股のぞき。5年越しの正解

近くにある休憩所にはこんなことが書いてありました。何気に嬉しいです、こういうの。

ありがとう そのあたりからこんな景色

しばらくのんびりしてから、また歩いて下った。

はて、どうしよう。このリフト側から反対側の松林まで歩くとすると約4キロ弱あるのだ。確か前回は歩いたはず。元気だったら往復8キロ、問題ないけれど今日は間違いなくノックアウトを食らうであろう。で、いくつか選択肢があった。

@反対側まで車で移動する(でも今のようにいい駐車場があるとは限らない)。
Aレンタサイクルで行く(2時間400円)。
B片道歩いて片道ジェットフェリー?(500円)
C往復歩く。

2時間もいらんのになぁ。1時間200円でチャリンコを貸してもらえないんだろうか。お土産屋のおばちゃんに1時間単位での交渉を試みるが撃沈。

車で行くしかないか。そこまでして反対側へ行きたかったのは、「日本三景碑」があるのと、旋廻橋(正式名称を知らない。背の高い船が通るたびに、橋に当たらないように橋がくるっと回るやつ)があるからだ。

ドキドキしていたものの、慎重に探しているとこれまた素晴らしくいいところを発見し、車を置かせてもらうことに成功。実にラッキーです^_^。松林散策開始。

日本三景碑、2つめゲット 涼しくていやされますなぁ

松林の中はすーっと涼しかった。

日本三景の一つ、天橋立。広島の宮島と宮城の松島。まだ松島には行ってないけど、どうなんだろう。天橋立も好きだけど、宮島>天橋立でしょうか。あの潮による景色の変化はやっぱり素晴らしいから。

しばらく待っていたけど、全然船が通る気配がなかったので諦めて帰ろうとしたそのとき、ぴ〜という笛?の音が。

もしかして?慌てて走って行くと、橋が通行止めに。やったね。天橋立そのものよりこの橋がくるりと回る姿が好きだったりします。

普段はこんな感じ ピーっと合図で、くるり 船が、ブブっと通ります☆

しかしおもしろいです。橋が調子悪くてくるっと回らないということもたまにはあるんでしょうか。やっぱり油さしたりするのでしょうか。素朴な疑問は尽きません。

街中で発見
いい加減さが好き

気分的には、このまま福井方面へ行きたいという気持ちが強かったのですが、気持ちとは裏腹にどういうわけか反対方向の先ほどリフトに乗った方へ。というのもやっぱり、丹後半島最北端の経ヶ岬(きょうがみさき)へ行っておきたいという気持ちがあったからです。何だかときどき自分が2人いるみたいな気がします。

R178はアップダウンあり、急激に道が細くなったりと何ともステキな道でした(汗)。向かう頃から何だかどんより曇り空。駐車場から400mほど階段を登ってようやく灯台に会うことができました。

が実に残念です。やっぱり白い灯台は青空の下で見たいものです(望)。

経ヶ岬灯台・丹後半島最北端
なぜか燃焼系
台風の仕業ですか?

別の道で展望台とあったので登ってみたのだけど、台風で倒れた木?がすごいだけでした。ん、登らなくてよかったかも?!・・・いや、でも登らないと確認・納得できなかったわけで。ということでやっぱり登ってよかったのです(意味不明)。

今日はニシガキさんに
全部お世話になりました!

今日の寝床となるであろう、道の駅・てんきてんき丹後へ。

いい感じの道の駅で一安心16時には着いていたので近くの温泉へ行き、またまた貸切で露天風呂を満喫。新聞ものんびりと読ませてもらってニシガキへお買い物。夜は果物か何かで済まそうかと思っていたのに、ひさしぶりに感じた「空腹感」。白いご飯が食べたい、と心から思えたのはいつ以来でしょうか(嬉)。

安くなっていた、野菜ミックスと砂ずり肉(いまいちぱっとしない肉だがわたしは好きだよ(笑))、保存食にモモの缶詰を購入。あ、缶きりないんだった(爆)。。

そしてすぐ近くの砂浜(キャンプ場にもなっているところだが、何だか寂れていて水は出ない様子)にて調理開始。ご飯も食べ、まだ明るいうちに道の駅に移動して日記書いて、実にいい一日でした◎。







で、終わるはずでした。終わるはずだったのよ。

うぃ〜ん

うぃ〜ん・・・

(゜∇゜||)

うそだよね?・・・うそだって言ってくれ!!

・・・本当です。ジム、砂に埋まる

まさかぁ。
ジムは四駆だよ?もちろん初めての試みだが、どきどきしながら四駆に切り替えてみた。ジム行くのだ、脱出してくれ〜!!さぁ、軽々と!

・・・うぃ〜ん・・・うぃ〜ん・・・

うそだ。

あ、そうだ!あいのりで見たぞ。砂漠で砂に埋もれてしまったとき、タイヤの下に枯れ草を敷いてたぞ。慌てて海岸を探すとゴザのようなものを発見。埋もれているのは左後輪のみ。

・・・よし、これで大丈夫のはずだ。がんばれ、ジム。

・・・うぃ〜ん・・・うぃ〜ん。

(゜∇゜||)

効果なし。やばい。実にやばい。

そこへ現れた一人のお兄さん。「大丈夫ですか?」

わたしの割と近くで釣りをしていた人だ。だからわたしの行動を一部始終見ていたはずだ。一人でひょっこりやってきて肉焼いてご飯炊いて食べて、砂に埋もれるところまで。こんな危なそうなわたしに声をかけてくれたお兄さん。

「進んでみてもらえますか?僕押しますから」

やってみたものの、前にも後ろにも動かないジム。ここって入っちゃいけないところだったのか?いやそんなはずはない。だって海岸より一段高くなってて、他の車だって乗り入れてるのに。ジムはそんなにヤワな車なのか?雪道走破性でも軽の中では優れているんじゃないのか?

「四駆にしてるんですよね?」

ぴっかり4WDと光っている。
「はい」と言うとおにいさんは信じられないことを言った。

「ん〜二駆みたいですね、タイヤが動いてないです」

何ですって?!わたしも乗り始めて初めて今日四駆に切り替えた。前のオーナーも女性の街乗りだったはず。もしかして11年経って初めてジム、4WDを使ったのかも?!

もしかしてこのジム、

なんちゃってジムニーなのかも!(衝撃の事実)

いやいやこの際そんなことはどうでもいいのだ。
とにかく脱出しなければ・・・お兄さんはタイヤ交換のときの浮かせるやつを持ってきてくれてちょっとタイヤを上げる作戦に出たのだが、どうも上手くいかないらしい。

「こうなったら、僕の車持ってきますから、ひっぱり上げましょう」

とっても位置が悪いところでジムがはまってたもので、お兄さんもどうにか車を位置づけてバックにてひっぱってくれることになった。わたしもお兄さんもロープを持ってなかったのだけど、辺りを散策すると素晴らしく丈夫なロープがあったので使わせてもらうことに。ロープくらい持っておかないとダメだね(反省)。

もう辺りは真っ暗になってしまった。

お兄さんがロープを繋いでくれている間、埋まっている後輪を掘り出してみる。砂というより土に近い感じで手はベトベトになる。なのにどうしてハマってしまったんだろう。お兄さんに何度もすみません、と言うが「全然いいですよ」とさわやかに返してくれた。申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。

「それじゃ、ゆっくり発進してくださいね」

せ〜の、で行くとジムはう〜んと唸りを上げてポコンと前へ。

・・・やった!!

でもこれでは安心できなかった。バックして段差の低いところから出ればいいのだが、またはまる可能性もあったからだ。

「もう一気に引っ張り上げましょう。ロープを短くするんでちょっと待ってくださいね」

そして徐々にひっぱり上げてもらい、1時間後ようやくジム救出。ありがとうございました!!何とお礼を言ったらいいのだろう。

「もう帰られるんですよね。僕も帰りますから。お気をつけてお帰りくださいね。」

何かお礼をしたくて、せめてお名前だけでもとお聞きしたのだけど「いえいえ、そんな大したことじゃないですから、ほんとお気をつけて」と。

どうしていいのかわからなくて、御礼を言って道の駅へと向かった。

でも、お兄さん帰るって言ったのにどうしてまた砂浜へと戻って行ったんだろう。あっちからも抜け道あったのか。ずっと道の駅に着いてからも考えていた。

そうだ!お兄さんはわたしを助けてくれてたから釣りの道具をきっと片付けてなくて、それで取りに戻ったんだ。なんてわたしはバカなんだ。だったらジュースくらい買って持って行けばよかった!(後悔)

愛媛ナンバーの荷物満載の砂にはまったジムニー。一人でご飯を食べていた女子。
お兄さんは何故こんなところでご飯を食べていたのか、余計なことを一切聞かず、最後まで何もできないわたしを責めたりせず、口調もものすごく丁寧で紳士でした。何て男前なんだ。京都ナンバーのパジェロミニに乗っていた笑顔のステキなお兄さん、助けていただいて本当にありがとうございました。

もうはまりません(誓)。



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