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2005年5月31日(火) 雨のちくもり、常に強風・霧(泣) <51日目> | |
出発地:宮城県 蔵王ハイライン有料だけど無料駐車場 |
現在地:山形県蔵王町(?) 刈田無料駐車場 |
走行距離:3.5km ★ 計:8030.5km | 出費:0円 |
宮城県→山形県(?)・寝て待て。 ピーッ、ピーツ・・・ぴぴぴぴぴーーーーー・・・(死)。 派手な音で目が覚めた。ま、まさか!! やっぱりそうだった。 慌てて携帯を手に取って見ると、電池切れ。その音がピーピー鳴っていたのだ。一昨日充電して、夕方確認したときで75%残っていたのに!フロントガラスのところに置いていたからか。寒いところでは電池の消耗が激しいと言うからなぁ。それにしてもあんまりだ(泣)。 まぁ。電池があったところでどうせ圏外なんだけど(汗)。ほら、何ていうか気持ち的にネ。 時計を見ると真夜中の2時47分だった。カーテンから外を覗くけど、もちろんヒュ〜ヒュ〜というちょっと恐げな風の音しか聞こえない。また寝袋にもぐりこんだ。今日は封筒の中にマミーを押し込んだので(いつもは寝袋を2枚使うと言っても、封筒を広げて掛けるだけなんだけど)、脱出はしにくいがポカポカなのだ。 再びウトウト パラパラパラパラ リズミカルな音で今度は目が覚める。ま、まさか!! やっぱりそうだった。 雨です(泣)。時計は4時26分を指していた。 うーむ、もしかして今日は一日雨なんだろうか。いや、寝て起きたら雨が上がっているかもしれないし、と再び眠りにいた。 6時・・・まだ雨。 7時・・・まだまだ雨。 8時・・・雨+強風+霧(;∀;)。 それでも8時を過ぎた辺りから数台車が上がってきて来ては、お釜のギリギリまで着けて見ているようだった。どうしよう、もうお釜昨日見たしなぁ。でも熊野岳に登ってないんだよね。合羽着て行こうかな。でも霧だし全然見えないよ、きっと。やっぱり晴れた日のお釜が見たいし・・・ どうせ下界に下りたところで雨だったらどこへ行ってもそう大して楽しめはしない。だったら、ここで明日晴れるのを願って待ってもいいのじゃないか、そう思った。 でも、どこで待とう。 ここの駐車場で待てたらそりゃいいさ。でもね、 「トイレがない」のだよ。 これってすごく重要なポイント。今まで泊まるところを決めるのも絶対トイレがあるところ(トイレが近いところ)を選んできた。女子ってデリケートなのよ。うんうん。 そしてね、わたしはとてもトイレに行きたいのである(爆)。だから早く決断せねば。一旦ここから出てしまい、また入るとなると520円かかっちゃうからね・・・選択肢はいろいろある。 @この駐車場で明日まで待ち、トイレは思い切ってその辺。 A山形県側の刈田駐車場(無料・約3km・トイレ有)まで行き、ちょっと歩く距離は長くなるけど(その歩く距離がいまいちわからないが大した距離ではなかったはず)明日はそこから登山。<ちなみに宮城県側の駐車場だと有料らしい。> B下の温泉街辺りまで降りて(片道30kmのぐねぐね道)、ロープウェー乗り場辺りで一夜を過ごし、明日の朝、ここまで戻ってくる。 実はもう一つ問題が。それはね、 「水がない」のだよ(号泣)。 正確に言うと水があと1リットルもないのだ。いつもなら4リットルは持ってるのに、今日に限って持ってないのです。がちょーん(;∀;)。まさか今日こんなになるだなんて思ってなかったから、昨日歯磨きするのにいっぱい水使っちゃったし(悔)。 幸い食料は豊富で、温めたり、お湯を加えたりすればいいものばかりなのでこれは大丈夫。大問題はトイレと水。30kmのぐねぐね道をこの強風・濃霧・雨の中行くのも絶対いやだ。 ・・・となると必然的に2番しか残ってないわけでして、刈田駐車場へと移動です。 料金所のおじさんにバイバイを言って去る。本当にありがとうございました! そして刈田駐車場へ。ひさしぶりのポットンでびびりながら用を済ませ、手を洗いに行くと、そこにはこんな文字が。 「飲料用ではありません」 がびーん(死)。まぁ、飲めなくても、水さえあればレトルトを温めることは出来るからね。 蛇口をヒネル・ヒネル・ヒネル?!うそん!! 水がでません!!(;∀;) おーい。手を洗うとか、そんなのはウエットティッシュ様があるから問題ないさ。でも、となると明日まであのちょっとの水でガマンできるのだろうか。 できるんだろうか、できるのかなぁ、できないのかもしれない。 だからね、だから・・・
キャリアの上に置いてみたものの、あまりの強風でボールが吹っ飛び(@@)、仕方なく窓から手を出す、何とも地道な作業です。とにかくレトルトを温めるだけの水を確保するのだ。
何と言う微々たる量なのでしょうか(20ccくらい?)。水道そして水のありがたさを改めて感じた次第であります(泣)。でも、あまりの強風+雨で手の感覚がなくなってくる。真冬だ、こりゃ。弱虫なのでここで断念。もう少し風が止んだら続行しよう。集めたわずかな量の雨水も空のペットボトルに移し変えておいた。わずかに底から1cmもない水。いつもなら捨てていてもおかしくない量の水だ。 特別行動しているわけでもないのに、人間とは腹が減るのだ。何もしないときくらいお腹空かなくてもいいのになぁ。仕方ないので、貴重な水をちょっとだけ沸かしてカップ焼きそばを作った。しかも、外はとてもじゃないけど出れた状態ではないので、換気をよくして初めての車内DE湯沸しです。何だか初めてのこと多いなぁ。 もちろん、湯きりしたお湯は取って置きます。あーこんなことするくらいなら、30km下った方がいいんだろうか。悩むが決断はできないでいた。 カーテンをして、それから本を読んだり、地図に線引きをしたりしながら車の中でゴロゴロ。15時ごろ、一台の車がジムの近くに止まる音がした。そして近づく足音・・・ ゴンゴンゴン!! な、何? 寝るとき、ジムの中は決まってぐちゃぐちゃだ。人様にお見せできるような状態ではない、のだが、どうにもできないので半分寝袋に包まったまま、カーテンを取り外した。 一人のおじさんが立っていて、話をすると、どうもそこのリフトの方のようで、朝からここにジムが止まっていたから大丈夫かなぁ、と声をかけてくれたということだった。知らない人に心配かけてたんだなぁ、わたし。素直にごめんなさい(ぺこり)。 一通り説明をして、明日まで待ちたいことを伝えると、「明日は晴れるって言ってたよ」と教えてくれた。・本当ですか?!やったー!!「今日で4度だったから、あったかくしてね」と言ってくれたおじさん。ありがとう。やっぱりここで待つぞ! トイレへ行き、いつものクセで蛇口をひねると、何と勢いよく水が出るではありませんか。 「うわー水だ水だ!!(凸)」 これで温めるものは心おきなくできるぞ。よくサトウのご飯を持っていたものだ。でかしたぞ、わたし。朝出なかったのはもしかして凍っていたとか?!(謎) 16時過ぎには雨が止んだので、健康を取り戻そうと辺りを散策してみることに。無事お釜までの登山道も発見し、しばし雪と戯れた(=▽=)。 19時過ぎには辺りは真っ暗。あの、トイレの電気、つかないんですけど(;∀;)。怖いよ。もちろん、誰も辺りにはいない。いつもはジムの中で寝ていることを人に気づかれたくない。でも、今日は誰かに気づいて欲しいと思った。ワタシココニイルヨ。激しい風の音だけが聞こえる。一寸先は霧。何かあったらわたしはどうすればいいんだろう。 LEDのランプをつけたまま寝ようかと思ったけれど、やっぱりいつものように消して寝袋にもぐりこんだ。 そして思ったのだ。 byではなくwithなのだ。いつも側にいてくれてわたしを守ってくれるジムニー。 わたしはタイトルを間違えている。 「ジムと行く、日本旅」 これがきっと正しいのだと思った。 明日はきっとはれますように |
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