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2005年7月4日(月) はれ <85日目>
出発地:北海道利尻富士町
ファミリーキャンプ場ゆ〜に
現在地:北海道利尻富士町
ファミリーキャンプ場ゆ〜に 
走行距離:20.9km ★計:11384.1km 出費:1682円
温泉:500円 食費:102円 
生活費(テーブル)1080円 


北海道・昆布干し一日目。

3:00起床。

格好。
首:タオル
上:長Tの上に半袖T、そしてカッパ(濡れ防止のため)。
下:綿パン。
足元:厚手の靴下にスニーカー。

3:42に記念すべき電話が奥さんからかかってきました。

「今日、昆布干しするのでお願いしまーす」

静かに外に出てジムを走らせる。さわやかな朝だね。

みんな電話で召集され、あちこちから来るので出勤はまちまちだったりするのですが、来た人から順番に引き上げられた昆布を干していきます。手袋と習字を書くときにするゴムの腕のやつをつけて、準備完了。

奥さんやベテランの人に、昆布の並べ方や昆布の裏表を教えてもらってやっていきます。干す人は老若男女さまざまで約20人ほどでしょうか。お仕事の前に昆布干しに来ている人もいたりします。わたしも紛れ込んで何とも普通にスタートです(笑)。

仕事中に写真を撮るわけにもいかないので、画像がなくて説明しにくいのだけど、昆布の表面にぼこっとコブのようなのがあるほうを上に干していきます(裏側は少しへっこんでいます)。わからないときは、根っこのところをよく見ると、どちらかにちょっと曲がっていて背中のほうを上にするそうです(素人のわたしにはこっちを見たほうが早い)。というのもそうでないと、余計反り上がってしまって乾きが悪くなるからと、奥さんが教えてくれました。

何じゃこりゃ。と言う位、3mはあろうかというでっかい昆布から、控えめの小さな昆布、素直そうなすらりとした昆布、くねくね曲がった身体の柔らかい昆布。昆布にも個性があって実におもしろいです。砂利の上に少しの隙間を開けてずらりと並べられた昆布は、太陽の光をいっぱいに浴びて、キラキラと本当に綺麗!別にノルマがあるわけでもなく、ロープから切り離された昆布を自分のペースで干していけばいいのです。

広い砂利が終わるとまた移動して干し、さらに移動して3箇所目を干していると5:30の放送が入り、ここで少し休憩です。ジュースをもらいました。わーい。こんな早朝でも動くと熱いのなんの。だからめっちゃうまい。後少し残った昆布を干して、最後に飛ばないようにネットをかけて完了。まだよくわからないのですが、今日は「3本半」昆布を上げたのを干したそうです。

キラキラ

それから、「ご飯食べに来てね!」とおっしゃってくれ、おじゃますると何といっぱい朝ご飯が用意されているではありませんか。ここまで豪勢だとは。あぁ、牧場で食べたときと同じおいしさがする!朝働いてから食べるご飯ってめちゃくちゃおいしいね(幸)。朝ご飯は、頂く人と、家に帰って食べる人とがいるようです。新入りのくせにおかわりまでしちゃいました、えへへ(;・∀・)。

キャンプ場へ戻り、また今日も若干忙しいのでいつものコースでお手伝いです。炊事場を掃除しているとTさんと会い、しばらく談話。オレンジ色の大家族でそこら辺りに咲いている花、何だろうって思っていたけど「紅輪(コウリン)タンポポだって教えてくれたよ」と教えてもらう。えぇ、あれがタンポポ!(姫沼から帰り、サイクリングロードを歩いた6月30日の日記のオレンジの花です)タンポポは白か黄色だと思っていたけど。

そこからタンポポ話が始まり、小さい頃教えてもらった誤った記憶が、今Tさんにより違うとジャッジされる。うそ、わたし今までそう思っていたのに。誰に教えてもらったんだ?「小学生でも知ってるよ(笑)」と言われ、はずかシィ(;∀;)。

花に詳しい人に訊いてみるとタンポポは実に奥が深いようです。全国いろいろその地域のタンポポがあるんですね!小さい頃黄色って珍しいと思っていました。めったになかったもんね。旅していると黄色がほとんどなのに内心びっくりしていました。すると「四国タンポポ」は白がほとんどなのだとそうです。外に出て、口に出してみて初めて知ることが出来ました(笑)。よかったよかった。

昨日、沓形(くつがた)のパソコンでネットができるならもしかして日記アップができるかもしれないよ、と教えてもらったので何とか頑張って日記を仕上げることに。うーん、北海道に来るまでは大体毎日書けていたのに、いつから追いつけなくなったんでしょうね(;∀;)。変わったこと・・・それは、

お酒を飲むことが多い

これに尽きますね、そうなんです、このせいなんです(でもビール一本です)。わかってはいるのですが、おいしいから止められないんですね、へへっ。

お昼は2:30から回収です。メンバーは朝とはがらりと違って、近所のおばあちゃんばっかり。こっちのほうが何だかいいですね。わたし、オバチャン好きなので(笑)。

回収は「長い」「短い」というので昆布を判断し(何とアバウト(;・∀・))、短そうなのだったらそればっかりを根っこのところと中央部分辺りを押さえ、4〜6枚重ねて持ち、それを「短い昆布の箱」「長い昆布の箱」に入れていくのである。あんなに柔らかかった昆布はお昼にはしゃきっと引き締まり、足の踏み場もほとんどなかったのに片足くらいは入るスペースができていました。

奥さんは「昆布はできるだけ踏まないようにね」と言っているけど、おばあちゃんたちは見ていると結構ガシガシ踏んでいました。多分避けているつもりなんだろうけど、フラフラしていて結局踏んでいるんです(笑)。

わたしは長い昆布は途中で折ってしまいそうで怖いので、短いのばっかり集めることに(逃げ腰)。回収も20人くらいで、1時間半くらいで終了。それからまたジュースとおやつをいただき、おしゃべりをして帰宅です。働いている方としては嬉しいけど、奥さんやお家の人はおやつとかご飯とか用意して大変だ。

しかも帰るとき、こっちこそ、という位「ありがとね、またお願いします」とそこのおばあちゃん、旦那さん、奥さんみんなが頭を下げてくれました。それには、こっちがええっ?!って感じ。こちらこそ。

短い間なのに雇ってもらっている、こっちこそ感謝ですってば。

世の中不景気で、使う方が偉かったりなのがほとんどなんだろうけど(面接とかでも横柄だったりね(;・∀・))、でもどっちもがお互いにお互いを思いやっていたら、気持ちよく働けるんだろうね、と改めて思った次第であります。うんうん。一生懸命やるぞ^▽^。

そして帰りにホームセンターでついに折りたたみテーブルを購入。荷物が多くなるから迷ったけど、テントの中でパソコンをするときにどうしても足の上でするとだるくなってくるんですね。記念すべき今日、買うことにしました。

温泉に行くと、もう、ここに入りに来て毎回なのですが、毎回わたしが身体を洗うところにいる人は違うはずなのに、いっつもなんです!また今日もでした。

「おめ〜ら、シャワー使うときは横や後ろの人に気をつけて使わんか!!(怒)」

今まで温泉に入っても全くこういうことはなかったのですが、何故かわたしの周りに居る人はみんなガシガシシャワーを使うので、後ろ(横のときもあるけど)にいるわたしに思いっきりかかるんです。いや、わたしだって濡れているからいいんだけど、な〜んも気にしていないのを見るとマジで気分悪いです。こっちも思いっきりかけてやろうかと思います(爆)。8時だよ全員集合タイプ(古っ)で洗面器で頭からバサっとね(笑)。

大体おばちゃんです。家と違うんだぞ、コラっ。かあちゃんに教えてもらわんかったんか。おめ〜らその歳でそんなことも知らんのか、と訊いてみたいです(←訊けません!)。

タオルを浴槽につけない、洗面器やイスは使ったら元にあったところに戻す、人にできるだけ水がかからないように気を使う、場所取りをしない、出る前には身体を拭いて出る。

普通のことなんじゃないのか。あー今日はまた特別ひどくて言ってやりたい、言おうかと本当に迷ったけれど・・・でも一応お風呂はみんな寛ぎに来ているところなので、言うのを止めることにする。周りにそうでない人もいるからね。

と言うことでここの温泉に行くと、温泉はすごくいいのにいつもストレスが溜まってしまいます(;∀;)。あぁ、軟弱なわたしです。

ということで明日も早いし、と8時半過ぎに寝ることに。

すると、テントの外で一台の車が止まる音が。

「ねぇちゃん、ねえちゃん、あれ、これどこから開くん」

誰だ、と思って外を見たら、こないだ突撃訪問してきたバーベキューのときにいた男子でした。

「これ、潜って採ったんだべ。貝。悪くならんようにして、明日食べ」

と言って大きな書いを貝をナイロンにいっぱい入れて持ってきてくれました。うそ、マジでいいの?!ありがとう。

じゃーねー!と言って去って行った。わざわざ持ってきてくれたんだ。意地悪なことばっかりいうやつだけど、いいとこあるじゃん。カラスに盗られないようにケロリンに入れて、ジム車内に保存。これで大丈夫。

しかし、大きな貝だったなぁ。食べるのが楽しみ。

今日は星が見えてない。どうも天気が崩れるようだ。雨なのかな、明日は。おやすみ。


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