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バンバンと行く、日本旅 2013 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
35日目:2013年9月5日(木) 強風・晴れのち雨のち晴れ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バンバン走行距離:380.5km | 費用:3,751円 (うち、宿泊費200円、ガソリン代1,874円) |
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●出発地● 北海道天塩町 鏡沼キャンプ場ライダーハウス |
●宿泊地● 北海道紋別郡 とっかりセンターキャンプ場 |
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●ルート概要● R232→道道747あたり→道道437→R239→R275 →道道688→R40→R239→R238 |
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昨夜は台風並みに雨風がひどかった。朝起きてバンバンが倒れていないか気になったけど、大丈夫だったみたい。よかった。みんな揃って6時前には起き、準備開始。チャリダー女子は一番に旅立ち、続いてクラブマン女子。
とりあえず今日は、少し南下して羽幌の辺りから北海道を横断、反対側の紋別に行くつもり。 が、しかし。まさか、たった60キロしか離れていない羽幌まで2時間もかかるなんて(´д`)。 あ、北海道って都市部を除き、渋滞も皆無。信号もないところが多いので、普通に走って60キロなら1時間というような感覚なの。そんな北海道で何でそんなに時間がかかったかというと、
もう、びっくりするよね。風強すぎて。どのくらい強いか説明しづらいけど、海を右手に走っていたけど、海に向かって走るような感じでちょうどいいと言えばわかりやすいかな。 交通量が少ないからよかったけど・・・後ろからトラックが来ているのを確認できたら、路肩の広いところ譲らないと怖すぎてとてもじゃないけど走れない。 でも、停まろうと思っても激しく煽られてちゃんと停まれないの。停まれても煽られて転びそうになるの。海をちょっと離れたら、風が弱まるのかと思いきや、風が渦を巻いているようで、どっちの方向から風が吹いてくるかまるでわからないの。もう半泣きだよね。 動き出そうにも動き出せなくて、向かいからくるチャリダーくんたちに声をかけると、彼らも「怖すぎて自転車に乗れないんです」と返してくれた。こんな日は、チャリダーくんたちは右側通行したほうが安全かもしれないね。 あとから聞いた話、1300ccの人でもこの日のこの道は風に流されて怖かったとのことだからね。本当、生きた心地がしなかった。 羽幌まであと20キロくらいになると、雨も降ってきた。最初は風が強くて潮を受けてたから、てっきりそうだと思っていたら雨だった・・・強風に雨って一番最悪なパターンだ。もういい加減にしてよ(´д`)。 羽幌の道の駅へ行き、洋ちゃんさんが紹介していた羽幌郷土資料館や羽幌炭鉱について情報を得て、まずは羽幌郷土資料館へ(200円)。DVDもあって楽しめる。 羽幌炭鉱は、羽幌・上羽幌・築別の3つのエリアからなる。かつては1万人が住んでいたと言われ、煙の少ない良質な石炭ということで重宝されていたそうだ。スポーツ活動も盛んで、野球部・バレーボール部などは全国大会にも出場を果たした。合理化・機械化を進め、良質でありながら価格を抑えることにも成功した羽幌炭鉱。 しかしそれでも、わずか30年で幕を閉じる。最盛期には1万人いた人口が、閉山時にはわずか50人しか残っていなかったという。 向かっていると、土砂降りの雨。もう、下はカッパを履くのをあきらめた。もう知らん。 鉱山跡を見ると、いつも夢の跡だなと思う。 炭鉱の町ってバブルそのものなんだろうね。閉山間際に建てられ、ほとんど人が住むことのなかったというこのアパートには、当時としては最先端の水洗トイレが完備されていたのだそうだ。バンバンを停めて、しみじみ眺めていると、遠くから、手を振ってくれている人がいる。 え?わたしに? ま、周りにはわたししかおらんのやけど。 「よかったら、ご一緒しませんか?」 やった。めっちゃラッキーやん(*´艸`*)。 そう大きな声でわたしを呼んでくださった4人組のお父さんとお母さんは、その昔このアパートに住んでいたそうだ。何年か前にも訪れたそうだけど、その間に傷みがかなり進んだらしい。お母さんたちはタクシーの運転手さんに案内してもらいながら今回はやってきたのだそうだ。 「昨夜、雨がひどく降ったから・・・」 運転手さんが、アパートのポイントを教えてくれる。「あそこの●階と、あっちの●階の部屋。本当はみなさんを案内したかったんだけど」大雨のせいで、アパートの前に川ができあがって、長靴がないと渡れないのだ。 「せっかくきたのに、残念、また次の機会に」「お姉さんは、もし行けるなら(行ったらいいよ)」 そう言ってくれた。「ここに立って。カメラ貸して」 「築別炭鉱」と書いてあるバス停のデザインのプレートを持たせてくれて写真を撮ってくれた。めっちゃうれしい(・∀・)。お礼を言ってお見送りした後、サンダルに履き替え教えてもらったポイントの1つだけを探索することにした。 帰りはジャンプできんくて(気持ち的には華麗に飛んでたんやけどw)、水たまりにズッポリ足がはまったよね、ああ気持ち悪っ(´д`)。 それでも、見させてもらえてよかった。鉱山跡を見ると、1冊の小説を読みきったような・・・決まって切なくなるんやけどね。今日なんて、実際住んでた方に遭遇したからなおさら。 よし、行こう。 しばらく雨が降らなかったので服が乾いたと思ったらまた大粒の雨。 もう何なん、今日は結局雨なん?何て頼りにならん天気予報や(`・ω・´)。今までは雨に当たっても、それでも仕方がないかと思ってたんやけど、今日は出発した時があの天気だっただけに、本当に腹が立って、運転しながらずっと大声をだしてた(笑)。 もう海側の道は走りたくないから、道道で南下していると「三毛別川」を発見。「三毛別(さんけべつ)」って、あの熊事件があったところやないん?(゚Д゚) ちょうど何か月か前に、仰天ニュースかアンビリーバボーで三毛別の熊事件を見たところ。ツーリングマップルで探してみると、苫前エリアで、今から向かう道から片道20キロも寄り道をすれば行けるようなので寄って行くことにした。 1915年に起こった日本最大級の獣害事件地だ。12月と言う、通常なら雪が降り冬眠に入るはずの熊が小さな村を襲い、主に女性や子供計8名を殺した事件。熊の体が大きすぎて、冬眠のための穴を見つけられなかったのではと言われている。熊は執着が強いらしい。通夜が行われている最中にも再び現れた。後に妊婦にも襲い掛かった。 事件跡地までの道道。ベアーロードと名付けられているけど・・・
三毛別という地名も、三渓という名に変わり、イメージを払拭したいのはわかるけど、でも、ねぇ。だって跡地に行ったらあるんだよ。原寸大(2.7mだったかな?)の模型が。
くれぐれもベアーロードに騙されないように。何てかわいくない熊なんだ。苫前の「とままえだベアー」とか、森の「危ないベアー」とか、くまのプーさんとか、もう違う生き物だよね。そうだよね。 あ、ちなみにラスト200mくらいはダートだからね。普通のダートだけど、嫌いな人は気を付けて。 さてと。と走り出すと再び大雨。本当、自分でもバカだと思うけど、下はカッパを履いてないもんだから、ズボンがびちょびちょ。そしてお腹が痛くなるというね(゚Д゚)。
とっても素敵なトイレ・休憩所だったので、冷え切った体を拭き、服も着替えてさっぱりぽかぽか。ちゃんとカッパを着こんで再出発。本当助かった。しかしこのバス停、24時間開放なのかな?だとしたら暮らせそうなくらい素敵なバス待合所だったよ。 朱鞠内にある、母子里クリスタルパークへと日本最寒冷地証明書(100円)だけをゲットするためだけに行き(遠いわ(笑)) 名寄を通り、この辺でライダーハウスでも偶然見つけれないものかしらね、なんて淡い期待を抱きながら走るもダメ。 さて、今日の寝床は、予定通り紋別まで行くか(紋別ならキャンプ場かなぁ)、旭川の北にある比布のライダーハウスで楽をさせてもらうか。 気持ちは比布に傾いていたんだけど、旭川まで80キロ。紋別までもさほど距離は変わらない表示になっていたので、予定通り紋別へ向かうことにした。 あとから考えてもどうしてこのときに紋別に向かったかわからないんだけどね。もしかしたら明日以降の天気の良さを何となく感じていたのかもしれないね。 紋別には19時近くの到着になるけど、今日は仕方あるまい。暗くなったら、鹿に気を付けながら走るとしよう(`・ω・´)。 携帯とデジカメの充電をしながら走る。1日でもテント泊を挟むと、バンバンから電源を取れるようにしておいてよかったと、しみじみ実感する。 19時、どっぷり暗くなってから紋別に到着。道の駅の裏手?にあるカニの爪のライトアップも今回はちゃんとパチリ。 キャンプ場は少し迷ったけど、無事到着。これまた洋ちゃんさんのブログのとおり、ガチャガチャにて1年間200円(笑)の施設使用料を支払い、黄色のリボンと紋別到着証明書をゲット。どうも試験的にキャンプ場として開放しているようで、来年はないかもだけどね。 テントを設営して、すぐにでも眠りたい気もしたけど、体が冷えていたのでお風呂探しに。お巡りさんに教えてもらった、スーパー銭湯(紋太の湯)へ駆け込んだ。
風が強いおかげか、虫もいなくて快適。東へやってきたからか、寝袋に入っても少し寒いと感じるくらいだ。念のため、いつでも着れるようにダウンジャケットを側に置いて寝るとしよう。 天気が回復したら、道東巡りに入って行く。楽しみやなぁ(・∀・)。もう、毎日思っているけど、懲りずに今日もお願いしよう。 明日は晴れますように。本当お願い。
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