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バンバンと行く、北海道ツーリング+α　２０１４
１７日目：２０１４年９月２１日（日）　はれ
バンバン走行距離：３８６．９ｋｍ	出費：３，４３２円
●出発地● 北海道標茶町 多和平キャンプ場	●宿泊地● 北海道標茶町 多和平キャンプ場
●移動概要● 多和平→根室→納沙布岬→落石岬→釧路→多和平
夜中の１時、若者の叫び声で目が覚めた。 空気が冷たいと声も通るのだろうか。寒くてたまらないのに、目覚めてしまった。この寒さの中、また眠りに落ちていけるのだろうかと考えると腹立たしさでいっぱいだ。と意識の遠くで思っていた(笑)。 しばらく続いたキャピキャピ声は、車の轟音とともに消え去り静かな夜が再開した。 いや、ちょっと待てよ。もしかして雨が上がって星が見えているのでは。 寝不足が続いたので一刻も早く眠りたかったけれど、寒さに耐え、目をこすりながら勇気を出してテントのファスナーを開けてみた。 おおーっと。 星めっちゃ出とるやん！！ 寒すぎることなんて忘れて、カメラと三脚を出して外に飛び出した。 星音痴のわたしでも、オリオン座だけはわかる。 何とかその星を捉えたいと、そうすればこの感動を少しでも封じ込めることができるのではないかと、その思いだけで、かじかむ手を息であっため、三脚にカメラを載せて、少しづつ設定を変えながら初めて星空の撮影にチャレンジしてみた。 あとの２張のテントは幸いサイトの隅っこにある。それでも深夜の音は響くはずだ。静かに、静かに試行錯誤を繰り返す。
何枚も何枚も夢中になって繰り返しシャッターを押し、シャッターが下りる数十秒の間に空を見上げるといくつも流れ星が見えた。それなのにお願いごとするの、わすれちゃったな。 時計を見ると３時になっていた。身体は骨まで冷え切ってしまっている。テントに戻ろう。でも、寝袋に入ったところで、身体にまとわりついた冷気はなかなか温まらなかった。結局あまりの寒さに眠りに落ちることはできなくて、６時に再び活動開始。 うん、今日は必ずホッカイロを買おう。必ずだ。それにしてもいい天気。 さすがにこの空だと、今日はカッパ要らずの一日になると信じたい。あたりを散歩してから、昨日買っていたお惣菜と白ごはんとお味噌汁で朝ご飯。お味噌汁の温かさが体に染み渡る。 今日は連泊することにして、テントをそのままに日本最北端・納沙布岬へお出かけすることにする。今日は根室でさんま祭り、納沙布岬にある灯台が一般公開されていて灯台に登れるのである。晴れてくれてよかった(・ω・)。 根室の道の駅でトイレ休憩の後は、根室のさんま祭りの会場を少々偵察して岬へと向かう。 それにしても気持ちよすぎる天気。 １０時過ぎに納沙布岬に到着。 随分前から今日が一般公開の日だということを知っていて、行けたらいいなぁと思っていた次第。いつでも登れる灯台というのは全国にわずかしかなくて、海の日だったり、灯台の日だったりにこのように普段開放されていない灯台内部に入ることができるのである。しかも無料。 灯台好きにはたまらない日であるのだ（にんまり）。 海上保安庁の方もいて、よく見える双眼鏡を貸してもらえたりもした。またどこかの灯台の一般公開に参加しようっと。 鈴木食堂でサンマ丼を食べたかったけれど、この後さんま祭り会場へ行くので我慢の子。今回もバンバンと納沙布岬の碑のところで撮りたかったけれど、邪魔な車がいたので写真なし。 無事北方館で新たな証明書も入手できたことだし、そろそろ根室市内へと向かいますか。お昼の時間になってお腹も空いてきたしね(・ω・)。その前に、お馬さんと戯れようと北方原生花園に立ち寄ってみるけれど、誰もいなかった。残念。 根室市内まで戻ると、お祭りにやってきた車でワシャワシャしていた。警備の方にその辺に置いていいよと言ってもらえたので、適当に駐輪。こういうとき、バイクだと助かる。 おや、クリオネで一緒だったお父さんのバイクがある、と思って側に置いたけれど、あまりの人だかり。最後まで発見することができなかった。 会場に行くと、炭で焼いているので煙がモクモク。おまけに今日は天気が良いので熱いのなんの。それでもここで引き返すわけにはいくまい、と焼きさんまコーナーへ。 １００円でトレーと割り箸を購入すると、生さんまと塩さんまが食べ放題という驚き轟のシステムである。おまけにJAからは大根おろしの無料サービスもある。わたしは塩さんまに大根おろしを頂いて祭りに参加。 空きスペースを見つけて塩さんまを焼いていく。 が、熱い！！火の近くならなおさらである。 でも、目を離すとどれが自分のさんまなのかわからなくなる危険もあり。せっかく席も確保したのに、熱くてたまらなくてまともに座っていられない。炭火なので、家のグリルで焼くようにはすんなり焼けもしない。ああジレンマ(笑)。 ようやくの思いで焼いた塩さんまはそれはおいしかった。この暑さの中、さんまを食べながらビールを飲めたら最高なんだろうなぁと思いながら、１匹で終わるわけにはいくまいと２匹目を焼きに戦いへと向かった（貧乏性）。でも、２匹が限界(笑)。まともに目が開けられない。食いしん坊のわたしでもこれ以上留まることはできなかった。 大きな焼きホッキ貝（２００円）もおいしかったなぁ。後はウロチョロして会場を後にした。満足満足。 今日は天気がよいので灯台の写真を撮りに向かった。まずはすぐ近くの花咲灯台。 続いて少し走り、去年時間がなくて撤退した落石岬灯台（入口までは数百メートルダート）。 ゆっくり歩いて２０分かからないくらい。入口に何台か車が停まっていて、灯台にたどり着くまでに何人かにすれ違ったけれど、静かで開放的で、いいね。 今日は標茶まで戻らないといけないからそんなにゆっくりはできないけれど、半日でも１日でも、ここを散策したりぼーっとして時間を過ごせそうだ。 しばらくあたりを散策してバンバンのもとに戻った。充電しとかなきゃなぁ、とシガーソケットを出したらボロボロと・・・何が落ちたんだろうと思ったら、部品が。 ただゆるくなって取れたんだろうと組み立ててみるけれど、どうもあと１つ部品が足りないようだ。探しても見つからず、どんな部品が足りないのか見当がつかない。ううむ。困った。２〜３日に１泊でもライダーハウスを利用できればバンバンの充電の必要もないのだけど（実際今回シガーソケットからの充電は今日が初めて）。 今晩もキャンプ場利用で、明日の夜はわからない。 せっかく通ろうと思えば大きな街を通れるチャンスでもあるので釧路を通って標茶に帰るルートに変更することにした。どこかでインバーターを手に入れよう。 茶内（ちゃない）あたりまでは、海岸線をのんびりトコトコ走る。 何でもない道のはずなのに、思わず走ってみたくなるし、思わず立ち止まって写真を撮りたくなる。 茶内に寄ったのは、つくばのご夫婦に教えてもらったAコープ内にあるおいしいアイスクリームやさんに行くため。 でも日曜だから早くに閉店した模様(笑)。残念。 釧路のオートバックスでお買い物も済ませ、ホッカイロもちゃんと買って標茶を目指して北上する。５時を過ぎると途端に暗くなってきた。驚きの日没の速さである。行く先々で日の長さの違いを感じる北海道。こんなことでも、大きさを感じることができる。 どうせ冷えちゃうんだろうなと思いながらも、あまりの寒さに負けて標茶のホテルの日帰り温泉へ飛び込んだ（５００円）。今まで真っ黒の道をヘッドライトの明かりだけを頼りに走っていたのに、標茶で光を見たものだから、ほっとして立ち寄りたくなったというのもある。 ホテルの温泉といえども、地元の方々の憩いの場なのだろうか。見慣れない（であろう）わたしに話しかけてくれた一人のお母さん。バイクで日本一周した娘さんがいるそうで、普通に接してくれて、いろんな話ができてうれしかったな。 気を付けて、と言われるのもうれしいけど、「北海道、楽しんでね」と地元の人に言われると、もっと嬉しい。 ここから多和平までは２０キロ。我が家に戻るころにはすっかり身体は冷えてしまっていた。 今日はたくさんの車にバイク。テントも１０張はあるだろうか。急いで中華丼もどきを作って温かい食事を取り、今日は昨日ほどではないけれど星が見えていたので展望台のほうからチャレンジしてみた。 星空だけ、を撮るより、何かモノを入れた構成のほうが雰囲気が出るのだね。残念ながら、昨日のバンバンや我が家のような好きな構図は見つけれなくて、星空だけを満喫して早々にテントに戻った。 体中にペタペタとホッカイロを貼ってみた。こりゃあったかいや。寝袋から出ている顔だけは冷たいけど(笑)。 今日は一日が長かった。早く寝ようっと。 この日のほぼリアルタイムブログはこちら。 ※本日のルートですが、少し違いますが大体こんな感じということで（今回地図は画像です）。
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