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バンバンと行く、北海道ツーリング+α 2014 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
21日目:2014年9月25日(木) はれのちくもり一時雨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バンバン走行距離:544.0km | 出費:8,158円 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●出発地● 北海道石狩市 石狩浜 ライダーハウスkaze |
●宿泊地● 北海道函館市 インターネットカフェ |
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●移動概要● 石狩→神威岬→せたな→松前→函館 |
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6時過ぎ起床。 西に移動したせいか。それともこの建物の造りのおかげなのか。ひさしぶりに寒さを一切気にすることなく眠りにつくことができた。暖かな、快適な夜だった。昨日同様、朝の太陽の光にやさしい気持ちになる。 身支度をして朝ご飯。温かいお味噌汁にほっとしながら、昨日の残りご飯にセイコーマートの100円惣菜。この切り干し大根は何回食べただろう。 1.ガラナ 2.切り干し大根 3.ごぼうサラダ 4.カルボナーラ (圏外)ちくわぱんw 今回セイコーマートでの購入回数ランキングを付けるとこんな感じだと思うけれど、いつもおいしく頂きました。時間がないときも、雨宿りしたいときも、ずぶ濡れのときも、小腹が空いたときも、ちょっと心細くなったときも、グッドタイミングでいつも現れてくれたセイコーマート。・・・本当にいろんな場面で助けてもらいました。普段滅多にコンビニに行かないわたしが、セイコーマートだけは行ってしまうのです。 あ、卵焼きは甘い味付けだから注意ね(笑)。 北海道はおいしいものが溢れている上に、セイコーマートがあるから、無駄に調理道具を持って荷物を増やす必要なんてない気がする。普段料理をしない人であれば道具はお湯を沸かす程度のものだけで十分。1週間、10日のツーリングであるなら、わたしであれば間違いなく調理道具は置いてくるだろうと思う。 炊事場がないので、ペーパーでちゃちゃっと汚れをふき取って後片付けは完了。ごみ箱はお持ち帰り制度。買ったセイコーマートで捨てさせてもらうことにする(買ったお店にゴミを戻すのが一番合理的な気がする、気を遣わなくてもいいし)。 |
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さてパッキングをするかと外でゴソゴソしていると、男子部屋に泊まっていたと思われる車旅のお父さんが登場。 おはようございます(・ω・)とあいさつをしてびっくりね。車にバイクが載っとるし!(°ω°) お話をすると、え。九州から?え。もうすぐ80歳? おもしろくないわけないじゃない。しばらく楽しいお話をさせてもらった。バイクで北海道に行くという許可が家族から降りなかったから車で積んできたそうだ(笑)。最高やん。 今日は小樽方面に行くとのこと。お見送りしたら、わたしもそろそろ出発しますか。 8時近くになっちゃったけど、気にしない気にしない。 昨日案内板で見つけていた石狩灯台。すぐ近くにあるはずなので寄って行くことにする。 木道を歩いても、残念ながらすぐ側まで近づくことはできなかったけれど、バンバンと共に撮れて満足である。 今日も絵に描いたようなすっきり晴れた秋空が広がっている。ただ、1日の天気予報はそれほどよろしくはなさそうだ。 今日の目標は函館である。本当にたどり着けるかどうかわからないけど、残り僅かな北海道。最後に、めいっぱい思い残すことのないように、バンバンと走れますように。 セイコーマートに立ち寄り、昨日セイコーマートで買ったゴミの返却がてらお買い物(毎日のようにこの作業をやっているけれど、ごみを捨てるために立ち止まらないといけないこの行為を非常に面倒くさいと感じている)。 ガラナもこれで飲み納めかな。 小樽に向かう途中の道で、今朝ライダーハウスでおしゃべりしたお父さんを見かけ追い抜きざまに合図を送ったら気づいてくれた。さっきまで知らなかった人なのにね。旅の小さな出会いの積み重ねは、磁石に集まる砂鉄みたいだ。 小樽を抜けてしばらく経つまで、そこそこ大きな都市と変わらないほどの信号とゴー・ストップの繰り返しでなかなか距離を稼げなかった。うんざりしながら抜けた後、まずは積丹岬を目指す。 かろうじて青空が残ってくれてはいるけれど、神威岬方面はどんより曇り空である。まぁ、去年のように立っていられないほどの風がないだけましか。 そう思いながら神威岬方面へ進んでいると、見つけた食堂みさき。寄ったことはないけれど、うに丼で有名なお店なので名前は知っている。しかし今は9月。時期じゃないよなぁ・・・わざわざ寄って食べるほどでも・・・ しばらく走ったのち、やっぱり気になって立ち止まりiPhoneで検索してみた(こういうとき本当に便利だと感じる)。9月になるとさすがにこの界隈のうにではなくなるが、利尻産のうにを提供してくれるとのこと。 これは期待持てますな。寄って行きましょ、そうしましょ(*´ω`*)。 お姉さんおすすめのいくらも食べてみたかったので、うにいくら丼を選択。2300円とは良心的な値段設定である。見た目は少々溶けているが、これは仕方ないだろう。 うううう、うまー(*´ω`*)。 そりゃ、おいしいのは6〜7月のバフンウニに決まっている。でも、そうじゃなくって、北海道のうにに求めているのはこの甘さ。変に、鼻から抜けていかないにおい(説明が難しい)。同じ9月のうにのはずなのに、やっぱり稚内のものと明らかに味が違う。稚内の方が利尻に近いのに(笑)。どうしてだろうか。 いくらもプチプチでおいしかった。プチプチじゃないほうが、漬け方が上手いだとか、実は新鮮だ、という意見も耳にしたことがあるけれど、やっぱりわたしの好みは弾けそうなプチプチのいくらちゃんである。1度くらいは寄っておきたいと思って寄ったけれど、これを食べたら、シーズン中はどれほどおいしいうにが食べれるのだろうかと期待してしまう。今度はもっといい時期に来たいものだ。満足満足。 今回は問題なく駐車場に置くことができ、神威岬散策開始。ゲートも開いていたので、先端まで歩いてみるとしよう。天気はやっぱりいまいちだけど、仕方あるまい。 今日の旅路は長い。歩いたことのある道でもある。でも、歩きたいんだもの。せっかくの一人旅なのだから、そういう気持ちは大事にしたいと思っている。 本当はスコンと抜けるような積丹ブルーの青さが見れるはずなのだけど、今日はこれが精いっぱい。青さはなくとも、これから進む道、振り返って進んできた道を足を止めて眺めるだけでゾクゾクする。 それにしても、韓国人・中国人観光客の賑やかさかに驚くばかり。知床や富良野へ行くとばかり思っていたけれど、北海道じゅう、網羅している様子。恐れ入った。 今日は図ったわけではないけれど、岬めぐりになる予定。今日は弁慶どんに再びチャレンジするつもりで鼻息をフンフン言わせていたのに、気が付いたら既に茂津多(もった)岬灯台入口だった。地図を見ても後の祭り。 弁慶岬は寿都(すっつ)だったか・・・ちょうど寿都のエネオスに寄った途端、強く降り出した雨。ガソリンスタンドの端を借りて完全雨装備にしたのだけど、雨に気を取られて地図を開けなかったし、そもそも頭に入れていなかったわたしが悪い。道の駅・よってけ!島牧で休憩もしたのに、それでも気が付かなかったのだ。酷くがっかりしたけど、こんなこともあると言い聞かせる。 工事をしているようであったけれど、特に立ち入り禁止の案内もなかったので、勾配のある林道をグイグイ進んでいく。・・・とあれ?道はダートに変わり、大きなダンプカーが道をふさいでいますが。 工事のおじちゃんに灯台を見に来た旨を伝えると、どこから来たのか、と。兵庫からです、と答えると、 「それは見ていった方がいい」 と言ってくれた。他の作業員の方にも説明してくれ、ダンプカーを移動してくれ、ダートを進んでいいことにしてくれた。工事中だから、作業中だから、ダンプカーがあるから。いくらでも理由を付けてわたし一人くらい追い返すことはできたはずだ。それなのに・・・ありがたく先に進ませてもらう。途中、たちションしてたおじちゃんいたけどね。まさか誰か来るなんて思わないよね。見てないから安心してね(*´ω`*)。 バンバンで行けるところまで行けたらあとはダッシュである。 茂津多岬灯台は兵庫県の余部埼灯台と海面からの高さ日本一を競っている灯台である。灯火まで高いのが余部で、最上部までが高いのが茂津多。最上部までの日本一を勝ち取るために、こんな形になったのかと思わなくもなかったけれど(笑)、オサレ灯台に免じ許すとしよう(・ω・)。 展望台もかねているようで、階段を上ることも可能。バンバンを入れて写真を撮りたかったし、もう少しゆっくりしたかったけど、無理を言って来させてもらっているので、写真を撮るだけ撮って急ぎ足で戻るとする。みなさんにお礼を言ってさらに先へと進んだ。 もう少し、もう少しと走っていると、黒い雲を抜けて青空が広がってきた。バンバンに乗っていると、この瞬間がたまらなくうれしい。先が青空だとわかる。そこまで行けば、1ミリも雨もことを考えなくていい空が広がっているのである。 いや。バンバンに乗っていると、というより、「バンバンと北海道を走ると」が正しいだろうか。 兵庫での休日だと、こんな不安定な空の下を走ることなんてまずしないし、青空を追いかけて、何十キロと延々と走ることもない。青空を迷いなく追いかける気持ちは、子供のころ雨上がりに見つけた虹の下に行けるのだろうかと夢中で走っていた、あのときの気持ちと似ているような気がする。 車もバイクも通らない海岸線。時間は16時を過ぎた。 もう、こんな晴れた日の北海道の海岸線をバンバンで走るのは今回はこれで最後なんだと思うと、何でもない道端にバンバンを停めて写真を撮りたくなった。小さな体にたくさんの荷物を積んで、雨の日も風の日もよく走ってくれたね。そんなバンバンがとても愛おしい(*´ω`*)。今日もまだまだ先は長いけど、よろしくね。 いよいよ函館が見えてきた。海岸線をぐるっと走って函館を目指す人はあまりいないのだろう。ショートカットを何度も青看板が勧めてくるけれど、無視無視。77キロどころではないのはわかっている。でも、今日は海岸線にこだわって進みたい。 西に来たら日が長くなったような気がしていたけれど、18時でかなり暗くなってしまった。しばらくはないだろうと思っていたのに上ノ国でエネオスを見つけたので満タンにしておく。大して入りもしなかったけど、気のいいお姉さんが嫌な顔せず対応してくれてありがたかった。いろいろ話し相手になってくれてありがとう(・ω・)。元気でたよ。 海岸線を走った理由の一つが、白神岬へ行くため。 しかし・・・あれ、おかしいな。こんなトイレが完備してあるような、綺麗なところだったかな。地図を見るとこのあたりに間違いないのだけど、暗くてよくわからない(どうやら白神岬PA?だったようだ)。記憶と違う気がして進んでみたら、あったあった、ありました。せっかく行って写真を撮ったけれど、よく見えないという。 北と東の存在が大きいから、あまりに薄すぎるけれど、白神岬が北海道最南端なのである。 さぁここまで来たらあとは空腹との戦いである(え)。もう何度、何度、何度セイコーマートの誘惑に負けて立ち寄ろうとしたことか。ホットシェフのカツ丼を食べようとしたことか。 何か明確に食べたいものがあったわけでもないのに、函館に着くまではと何故か自分に言い聞かせていた。 真っ暗な夜道を走っていたけれど、街明かりが少し賑やかになってきて安心し始めたころ、道路沿いに見つけたハゼガワストア。名前は知っていた。有名なやきとり弁当は、やきとり弁当と言いながら、鶏肉ではなく豚肉が使われているということも。けれど今まで一度も寄ったことのなかったお店。もうお腹も空いた。空きすぎた。20時半。一息入れよう。 スーパーとコンビニを合わせたようなお店。ん?セイコーマートに並んでいた100麺がズラリと並んでいる。系列が同じなのか。割引シールもバンバン貼ってある。明日の朝ご飯用にいくつか買っておこう。 お店中央のブースで焼き鳥(焼き豚?)をジュージューと焼いている人がいる。どうやら噂のやきとり弁当もここで注文するようだ。親切に注文方法を書いてくれているので、倣って記入してみる。ものは試しに一つ食べてみるか。そう思ったのは、中途半端な夜8時を過ぎた時間だというのにひっきりなしにお客さんがやってきて、ほとんどの人がやきとり弁当を買っていくからだ。みんなどんだけこの弁当が好きなんだ? 店員さんが焼いてくれた出来立てほやほやのお肉が乗ったお弁当(塩だれ中)。イートインできるスペースがあるのが本当にありがたかった。 うううううう、うまー(*´ω`*)本日2回目。 今まで寄ったことがなかったのは興味がなかったから。だってほら、大体味が想像できるやん、焼いた豚肉が乗とるんやろ?くらいにしか思っていなかった。いや、そう言われたら紛れもなく、焼いた豚肉が乗ってるだけなんやけど(笑)。出来立てと空腹は最高のスパイスとはよく言ったものである。 塩だれはわたしには味が濃かったけれど、本当においしく頂けた。元気でたよ。今度は塩で食べてみよう。個人的にはラッキーピエロよりずっと好みだ。 幸せの上乗せは、上ノ国のエネオスのお姉さんに頂いたキャラメルだ。大きな小豆味のキャラメルをほおばって、さぁ、あとちょっと函館の街まで走ろう。 たどり着いた先は函館のネットカフェ。有料だけどシャワーがあって助かった。それにしても静かなネットカフェである。経営が心配になるくらい(笑)。 今日はバンバンと初めて500キロ以上走った。今まで距離を意識して走ったことはなかったけれど、結構走ったのかなと後から計算しても、いつも470−480キロ止まりだったのだ。 ここ5日で2,000キロ以上走っているからか、あまり特別な感じはしなかったけれど、北海道であれば、距離を走ることはさほど大したことではないと身をもって知ることができたのは収穫だった。たまに北海道でこれだけ走ったという距離自慢をきくけれど、これから「ふーん」と思える(・ω・)。馬力あるバイクならわたしでも走れる(笑)。 眠りにつくときに気が付いた。ああそうだ。わざわざネットカフェに来なくとも、道路沿いでいくつも見かけた温泉に入って、フェリーターミナルで寝ればよかったんだと。函館と青森のフェリー乗り場は確か24時間開放されていて、とても綺麗だったはず。走っているときに思いつかなかったとは、頭が硬かったなぁ。 シャワーを浴びてさっぱりして眠りにつけたことがありがたい。北海道最後の夜。明日は東北だ。 この日のほぼリアルタイムブログはこちら。 ※本日のルートですが、少し違いますが大体こんな感じということで。 |
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