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バンバンと行く、北海道ツーリング+α 2014 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
22日目:2014年9月26日(金) 快晴 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バンバン走行距離:195.6km | 出費:7,474円 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●出発地● 北海道函館市 インターネットカフェ |
●宿泊地● 青森県むつ市 国設薬研野営場 |
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●移動概要● 北海道函館→(フェリー)→青森県大間→仏ヶ浦→むつ→恐山→薬研 |
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初日の二の舞になってはならぬ、と5時には起きて身支度を開始。 ふむふむ、パック時間内で済ませれると大体思うような値段になるのだと理解できた。朝ご飯を食べようかと思ったけれど、インターネットカフェ内は持ち込み禁止のようである。どこかで食べるとしよう。 一度も行ったことのない立待岬を目指して朝の函館市内を走る。朝はまだ動き始めて間もない模様。ちんちん電車の走る函館。これくらいがちょうどいい。 ウロウロしていると、昨日とは違う店舗のハセガワストアを発見した。おや、隣にはラッキーピエロも。こんなところに函館のソウルフードが軒を連ねていたとは。勘違いかもしれないけれど、初めて北海道に上陸したときに、なおちゃんのお父さんに連れてきてもらったラッキーピエロがこのお店だったような・・・気がする。 |
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住宅街を抜けてたどり着いた立待岬。これはいいや。 スカッ!と晴れたこの感じ、間違いのない秋晴れである。テンションあがるわぁ(*´ω`*)。 少し高いところにあがって、バンバンを見下ろす。 最後にふさわしい、素晴らしい景色だ。お世話になった方々に、電話やメールで連絡をしておく。今回も雨が多かった。雨に当たっていない日は恐らく片手で十分なくらい。毎日のようにどこかで雨に遭遇した。 けれど、驚くことに、毎日太陽と青空を見ることもできた。これは「毎日のように」ではない。「毎日」だ。3週間弱北海道にいて、雨の遭遇率も半端なかったけれど、晴れの遭遇率もなかなかのものだったと自分では思っている。 石狩から、さらっと函館にやってきたように日記には書いていたけれど、小樽を通り過ぎることにはもちろん迷いはあったことは記しておく。 小樽港を過ぎるということは、その次は函館港。函館ということは、青森に渡って本州を南下し自走して帰るということをわたしの中では意味する。去年、あちこち寄り道をしながら北上したら、兵庫から北海道まで11日を要した。今回は一体何日かかるだろう。寄り道はほとんどしないつもり。それならフェリーで舞鶴(京都)まで帰ったほうが楽じゃないかとも思う。 けれど、せっかくのチャンス。本州を走って帰りたかった。 10月になる頃帰ると伝えたし、まぁそのくらいには帰れるだろうと考えた次第。 バンバンから降りれなかったのでまたがったままパチリ。懐かしい坂道。 坂のある町で育ったからか、坂のある風景が好き。 さてと。港に向かいますか。 ちょちょっと(°ω°)。 函館港は驚くほど綺麗で、別の港がほかにもあるのではないかと思わずiPhoneで検索してしまったほどだ。 稚内駅しかり、宗谷岬のバス停しかり、函館港、幸福駅・・・どんどん新しくなっていくのだね。古いものが新しくなるのはわからなくないけれど、なかなか頭が付いていかない。 受付に行ってみると、バイクは×と表示されていて焦ったけれど、無事チケットを購入することができた。ターミナル内を探検してみると、デスクは電源つき、トイレは綺麗、寝床(椅子)もあると3拍子揃っている。昨日ネットカフェに行く必要はどこにもなかったと、確認ができた(・ω・)。轟メモに入れておこう。 待っている間、ハーレー乗りの関東から来られたお父さんと少々お話。お話をできた人数に大差はないと思うけれど、去年ほど会話をした人に写真を撮っていいですかと言えなかった気がする。 みんな何故か1階になだれこんでいったので、わたしは2階へダッシュ。広々した部屋の電源のあるところを無事確保。 眠りにつきたかったけれど、せっかくなのでデッキに出てみる。 さらば北海道。また来れる日まで・・・ と思っていたら、計呂地の駅長さんから電話がかかってきた。いつもいいタイミングで電話くれるなぁ(笑)。さびしくないわけなんかないけれど、また来れると言い聞かせる。逢いたい人に、また逢いに来よう。来れるように努力しなきゃね。 9時10分に出発したフェリーは、青森の大間港に10時40分に着く。わずか90分で東北入りである。まずは港からそう離れていない大間崎へ。 いや、あまりの天気のよさに顔が緩みっぱなしである。ちょうど観光客も途絶えた、誰もいない快晴の本州最北端で写真を撮れて満足である。 証明書を求めて何軒をお店をのぞいてみた後は、天気のいいうちにと下北半島を海岸線沿いに南下していく。未踏の地。とってもとっても楽しみにしていた場所だ。 ・・・しかし、山道をぐいぐい登っていくけれど対向車のマナーの悪いこと。ほぼ県外ナンバーなのだけど、9割方カーブの向うから車線をはみ出してやってくる。左車線の真ん中より左を走っていてもひやっとするくらいだ。 交通量も少ないし「来ないだろう」、ではなく、それでも「来るかもしれない」と思って運転してほしいものだ。わたしが車だったら当たっとるわ。 なんてちょっとイライラしながら運転しそうになるけれど、そんなもやもやは景色が癒してくれる(*´ω`*)。 仏ヶ浦への遊歩道入口の駐車場で北海道では脱ぐことのなかったライトダウンを脱いだ。日差しが強くて暑いくらいだ。少し南下して東北に入っただけでもこんなに違うものだとは。 気持ちの良い道を、どんどこ下って行った先には、青と白の世界が待ち構えていた。眩しくて、目を細めてしまうくらいだ。 観光船でやってくる人、わたしと同じように遊歩道を歩いてくる人、観光客は多いけれど、誰もいないところを求めて歩いてみる。 写真の中では、飛べていなかった(笑)。でも、気持ちは自分でも驚くほど昂っていた。今回東北で一番楽しみにしていたところではあったけれど、まさかこんな快晴の中、来れるなんて思ってもいなかったから。 汗だくでバンバンの元に戻ってからはひたすら南下。道の駅わきのさわで休憩した後は、ただの好奇心で県道175号線へ。九艘泊は「くそうどまり」と読むらしい。地図通り、行き止まりだった。 むつ市内を走り、ホームセンターの位置を確認してから恐山へ。中の温泉に入れるように忘れずにタオルを持っていく。 このエリアに来るのは4回目になるけれど、今まで一度も訪れたことのなかった恐山である。日本三大霊場の一つと言われても、正直ピンと来ない。霊場って何?あとは?高野山?比叡山??解説を読んでも、頭の悪いわたしにはまだどんな場所なのか理解できなかった。 青森県のHPに、 下北地方は霊場・恐山を中心に、古くから信仰の厚い地域です。 仏の慈悲に救いを求めて訪れる人、亡き人の思いに触れたいと願う人が今日もこの地で、一心に祈りを捧げています。 「この世」にいながら、「あの世」に近づける場所。 そう書いてくれていて、ようやくこの場所の意味が分かったのである。 行ったこともないのに、あの世はきっとこんな世界ではなかろうかと、漠然と感じてしまった。実は仏ヶ浦でも、同じことを思ったのだけど。寒い季節に、来てみたいかな。 ゆっくり、ゆっくり歩いてまわった後は、誰もいない女湯へ。長湯はできない泉質のようだけど、汗を流すだけでもさっぱりできてよかった。表に「女湯」と書いているのに、わざわざ開けに来たおっさんがいたのはまいったけどね(°ω°)。 せっかくなので、三途の川も渡っておき(笑)、薬研(やげん)の野営場を目指して山道を走っていく。しまった。まさかこんな山奥だったとは。買い出しをしてくればよかったと思うも、街まで引き返すのも容易ではないところまで走ってきてしまった。 遅くなる前に、とにかく受付だけ済ませようと薬研野営場へ。1泊510円。この日はライダーは一人もおらず、オートキャンプの人ばかり。管理人さんが珍しいと言っていた。 管理棟の奥に畳部屋がある。 今日はそこで寝るか?と管理人さんが言ってくれたのだけど、どうやら車旅の先客の人が2人いる模様。テントの撤収もしなくて済むし、かなり心惹かれたけれど、お互い気を遣うのもなぁと思い、「テントを張ります」と答えた。 すると、ステージの屋根のあるところにテントを張っていいと言ってくれるではないか。・・・でも、わたしのテントは自立式ではない。ペグを打たないと設営できないのだ。でもでも・・・可能性を探してステージに行ってみると、板と板の間にペグがちょうど一本入りそうな隙間があるではないか(*´ω`*)。 管理人さんに訊いてみると快くOKしてくれたので、設営することができた。ありがとう、管理人さん。食材がなかったので相談してみると、管理人さんが車旅用に個人的に積んでいるとのことで、缶詰やチューハイを販売してもらうことができた。助かったぁ。 これで夜ご飯は少し豪華になったなぁと思っていると、テントの前に1台の車が停まり、おかあさんが出てきて、「ひとつ余ったから。これ、よかったら食べな」とずっしりと重たいお弁当をわたしに手渡してくれた。「よい旅をしてね」と言うと、颯爽と去って行った。 大きなおにぎりの中には筋子が入っていて、おかずも盛りだくさんだった。管理人さんにその話をすると、どうも随分昔のここのキャンプ場の管理人さんで、今でも慕ってやってくる旅人がいるらしい。その人たちに会いに来たのだろう、と言っていた。 あーおいしかったなぁ。 そこに、「よかったらみんなでたき火をしているからおいでよ」と誘いに来てくれた方がいた。全くどこの誰だかわからないわたしを何故誘ってくれるんだろう。 キャンプ場内で顔を合わせていて、一言二言しゃべっていたならともかく、初めてのお言葉がお誘いとは。逆のことはわたしにはできないので、頭の中がハテナでいっぱいだった。 ここのところ、めいっぱい行動していたから、メールや電話、ラインの返事が溜まりに溜まっている。明日の着替えがないので洗濯物もしなくては。すっきりしたい。早く眠りたい。 「行けたら行かせてもらいますね」そう答えた自分は、何とつまらない人間だろうかとあとから思ってしまった。 19時半を過ぎたころ、たき火が終わったらしいお兄さんがやってきて、チーズの塊を渡してくれた。「炙ったら最高にうまいから」 きっと、颯爽と去って行ったあの管理人さんが会いに来たのはこのお兄さんなんだろうと思った。そして、当時は、お兄さんもこの薬研野営場にライダーとして来ていたのだろうと思った。 この日のほぼリアルタイムブログはこちら。 ※本日のルートですが、少し違いますが大体こんな感じということで。 |
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