【考】:クルマ旅 U ハイ、しつこく続きます(;・∀・)! |
■ジムニーを旅仕様にはしなかったのか■ |
してません。 ・・・で終わっちゃダメですか(;・∀・)。 はい、助手席もそのまま、リアシートもそのまま。旅仕様と言ってまずやるのはシートの撤去ではないかと思う。どちらもちゃんとついたままのノーマルもノーマルなわたしのジムニー。 「旅に出る前に、シートを取っ払おうとは考えもしなかったのか」 と問われると、答えは「いいえ」になる。実は除けちゃおう!と思っていた。一人旅と言えども、それなりの荷物がある。取っちゃった方が広々してよいのではないかと。 でも、取らなかった。 何故か。 答えは一つしかない。「誰かを乗せたかった」からである。 旅には一人で出る。一人分の座席があればいいじゃないかと思うだろう。わたしも最初はそう思っていた。 でも・・・ 全国で会う友達に乗ってもらうことがあるんじゃないか。 どこかで知り合うであろう、まだ顔も知らない人を乗せてあげることもあるんじゃないだろうか。 乗ったことがある人ならわかるだろうけれど、ジムニーの後部座席の狭いこと。でも、あの狭いところにまでも荷物や誰かを乗せて、狭い車内でわいわい言いながら走るのがわたしは好きなのだ。 もうちょっと広かったら、と思うことももちろんあった。 でも、座るところがなかったなら、む。も、なおちゃんも、高知から来たおばちゃんも、ウラさんも、東京から来た女の子も、ダイキくんも、む〜んさんも、カメちゃんも、ドラ吉も・・・誰にも乗ってもらうことができなかった。 ヘルメットがなくても、いつでも乗せてあげられる。 クルマのいいところの1つだと思う。 だから、少々狭くとも、誰かを乗せてあげられるシートがあるほうが断然よかったのである。それが、空席のことの方が多かろうと。 少なくとも、 わたしには。 |
■カーナビでなく、地図でいいのか■ |
まず、旅に出るに当たって、カーナビなんて思いもつかなかった。 以前、原付であちこち走っていたときにいちばん感じたことは 「案内標識を頼りにしてもいいんだな」 ということだった。地図を片手に行っていたのだが、地図と案内標識で事足りた。北海道の牧場ににいたときも、奥さんに借りた小さな地図だけでよかった。 だから、案内標識と地図さえあれば十分だと思ったのだ。 でも、実際に全国を走ると、そうはすんなりいかない(笑)。 ローカルな地名を見てもどっちがどっちなんだかわからない。地図で見る限り右折っぽくても、実は左折から道が伸びていることもあった。自分が見逃してしまうことだってある。 もっともクルマで困ることの1つは、都市部で迷ったときにクルマを停めにくいということだと思う。信号で止まったときしか確認はできないし、バイクや自転車のように、ん?ちょっと待てよ、と簡単に止まったり、Uターンするわけにはいかない。大きいクルマならなおのことだと思う。 カーナビはその点便利だ。車線変更だってちゃんと教えてくれるし、目的地まで導いてくれる。おおよその距離だってわかるし、予想時刻だってわかる。 すごいよね! 迷っている時間がない人にはもってこいの機械だと思う。 でも、わたしには時間があった。だから別に必要なかった。迷ったら道を探せばいいし、困り果てたら、誰かに訊けばそれでよかった。途中、ムーブくんに乗って、使っていたけれど、イヤになったのは、2回通った道なのに一体今走っている道が、国道何号線なのかさえもわからなかった自分がいたからである。画面の青い矢印ばかりを見て、案内標識も、道路端の青いおにぎりに見向きもしない。 地図を見て、先を読んでR232の先はまっすぐ伸びる道道106だと自分の中で想像したかった。R57は何度も通ったよなぁ、R42はひどかったよなぁ(笑)と今でもしっかり覚えている。 そんな旅の一部を 肝心な旅の一部を 機械に持っていかれるなんて、なんてもったいない。 ボロボロで、クタクタで小汚いけれど、開けばオレンジ色のルートが現れるわたしの1冊の地図。同じルートなんて二度となぞれない。あの日のわたしが迷ったからめぐり合えた道。だから今、こうしてある日本旅のルート。 やっぱりわたしは、「人」に頼りたい。意思も、記憶も、決定も。 だってわたしの「旅」だから。 わたしが決めたい。 わたしが解決したい。 機械に任せてはおけない(笑)。 「旅」は不器用でいいとわたしは考える。 だから、わたしのこの「旅」にはナビはいらなかった。 他の人の「旅」はわからないけれど。 でもあったらあったで便利なんだよね(笑)。 |
■クルマの◎・×■ |
思いつくままに。 ◎誰かを乗せてあげられる。 ◎荷物・食料・水をたくさん積める。 ◎パッキングをきっちりしなくてもいいから出発がらくちん。 ◎雨・風がしのげる。 ◎寝床を確保できたら、いつ寝ようがいつ起きようが人の目が気にならない。 ◎眠るとき、カギがかけられる。 ◎お昼寝がしやすい。 ◎着替えがラク。 ◎洗濯物を干して移動できる。 ◎短時間で長距離の移動ができる。 ◎体力の消耗は少なめ。 ◎一人になりやすい。 ◎電気を比較的容易に入手できる。 ◎一人カラオケがしやすい(謎)。 ×維持費がかかる。 ×フェリー代・駐車場代が高い。 ×小さなものを見落としやすい。(わたしの場合シャッターチャンスが多かった) ×渋滞に巻き込まれる。 ×クルマを停めにくいところが多いので一苦労。 ×出会いは他の手段に比べ少なめかもしれない。 ×重大事故を引き起こしてしまう可能性が高い。 ×細い道に弱い。 あーまだ何かあったのに。思い出せないや。 |
■愛媛ジムニーの◎・×■ |
感じたままに。 ◎すぐに覚えてもらえれる。 ◎東北・北海道ではあまり愛媛ナンバーを見かけないからかやたら話しかけてくれる。 ◎軽自動車料金があるので、フェリーや一部有料道路ではややお得。 ◎でこぼこ道でも安心して走れる。(←これポイント高。) ◎やっぱりかわいい。 ×横風に弱い。 ×軽なのに燃費がイマイチ。 ×「えひめ」と読んでもらえない(えっ?)。 ×姫路・愛知に間違えられる(なめんなYO!)。 ×ジムニーに詳しいと勘違いされる(死)。 ×坂道、走らなさすぎ。 以上です。 |
■ジムニーでのわたしのクルマ旅■ |
わたしは、ジムニーには乗りたかったけれど、そんなに期待はしていなかった。 「燃費が悪い、めっちゃ」 「ガタガタゆれるし、狭いし」 なるほど、なるほど。乗ってみて、直子が言っていたことがよくわかった。 「でも、かわいいよね」 とはよく言ったものだ。 わたしがクルマを買い換えたいなぁ、と思っていたときに「ジムニーみたいなクルマでてこないかな」と言っていたけれど、まさかそんなにいいタイミングで出てくるとも思ってはいなかった。だからこんなことを付け加えていた。 「日本を1周・・・20000kmくらい、元気に走ってくれる車」 大した望みでもないから、おそらく、ほとんどのクルマがわたしの要望に応えてくれていたことだろう。でも、何故20000kmでいいのか。 それは、その後、神戸に行くことはわかっていたから、クルマはもう必要ないと思っていたからである。つまり、旅が終わればそのときに持っているであろう自分のクルマは処分するつもりだったのだ。 あのとき、自分が乗っていた550ccのクルマで出ていたら。他のクルマを手に入れていたら。どうしていただろうとときどき思う。 縁とは不思議なもので、わたしは旅をともにしたジムニーと共に神戸に乗り込み、手放す気は今のところ全くない。 エンジンの音はうるさいし、ガタガタとよく揺れる。 スピードはでないし、温度計は上がりやすい。(←旅を終えて1年後、ようやく直りました) 人のクルマに乗るといつも思う。 ジムニーはクルマではないと。 クルマじゃん!ってツッコミがくるのはわかっているけれど、全然「クルマ」からイメージされる快適さがない。だから、ここまでさんざん書いてきてアレだけど(爆)、ジム旅は「クルマ旅」とは言えないんじゃないかって思う。日本一周人リストのカテゴリーでも「自動車」じゃない、なにか違う枠を作ってほしい!とさえ思うほどに。 坂道は、原付で走っていたときのほうが何倍もラクだった。 60〜70km/h出すと、人の声も聞き取りにくいクルマ。 いつも窓全開で、日本を走ったクルマ。 「クルマ」じゃなければなんだろう。 クルマ、クルマと言えども、いろんな姿がある。 それは人間にもいえることなんだろうけれど。 ジムニーは決してできのいい子じゃないけれど、よく頑張ってくれた。わたしを日本のあちこちに運んでくれたから。ジムで行く、日本旅は決してスマートなクルマ旅ではなかったけれど、こんなスローなクルマ旅もあるんだとわかってもらえたら幸いです。高性能なクルマ旅の参考にはなりにくい、非常に微妙なサイトだと思うけれど。ジムニーでのクルマ旅を紹介してみた次第です。 This is my style. なーんちって(;・∀・)。 ここまで書いて、1日の走行距離が300km越えた日が何日あるのかが気になるので、また近いうちにどうでもいいデータではじきだしたいと思います。ちなみに最高は夜通し走った575km(オールした道)でした。 ちゃんちゃんー |