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#09 九州〜四国 4泊5日ツーリング
1日目:2009年10月18日(日) はれ
同行者:なし バンバン走行距離:70km 

●ルート概要●

第二神明有料道路→阪神高速→(大阪市内でさまよう)→R43→
???→南港有料トンネル→コスモフェリーターミナル



迷った挙句、結局大阪南港から、フェリーで九州の大分へとワープすることにしました。

ばんちゃんに、また今年もツーリング行かん?とお誘いをし何ヶ月も前から案を出し合っていたわけです。

休みと距離の都合でばんちゃんは今回TRは断念し、ETCの1000円割引を使って愛知からフォレスターで。

わたしは神戸からバンバンで。
ただ、微妙に休みがズレているもんだから、今回は1晩一緒に遊べるだけかな。

とにもかくにも、日曜日の仕事の後、わたしはばんちゃんに遅れを取って九州へと動き始めたのでした。

仕事は18時半には終わり、帰ってお風呂に入ってから残りのパッキング。
ご飯も食べず外に飛び出したのに、バンバンに跨ったのは19時40分でした。

大阪南港発は21時30分。
乗船手続きだなんだかんだあるから、遅くとも21時には着いておきたい。

今まで一度も乗ったことのない阪神高速を怯えながら駆使したわけですが、

なーんだ、特別流れが速いわけでもなく、めっちゃ快適やん!

なんて思いながらブイブイ走るのでした。

家から南港まで60キロちょっと。
1時間ちょっとあれば、余裕で着けるはずでした。

ところが、尼崎東で降りようと思ったところ、その出口がありません。

尼崎西はさっきあったのに・・あれ?次が尼崎東じゃなかったっけ。
地図にはそう書いてあったと思ったけど。

次は大和田・・

いつまで経っても尼崎東がでてきません。



・・・、困りました。



とりあえず進み、さすがに地名がさっぱりわからんもんで降りることにしました。
確かね、海老江。

マイッタ、どこだかさっぱりわかんないな。

時計は20:50をさしていました。
あと、40分。

とにかく、どこかスタンドで訊こう!と思ったのですが、こんなときに限って見当たりません。

青い案内板、案内板・・・

すがるような思いで探すわけですが、やっとめぐり合えた案内板には、確か「大阪駅」と「桜島」と書かれていました。

もしかして、大阪駅から再スタートしたほうがむしろ判りやすいのでは、と一瞬思ったりしたのですが、どんな渋滞にはまるかわからないので断念。

桜島、、海はこっちか?

とりあえず海を向いて走りはじめます。
大きく分かれた道・・わたしの運試しをするかのようにいくつも続くのです。

真っ直ぐ、真っ直ぐ、左?

大きな道に、出ないものか。
R43に出くわせれたら・・

そう思う反面、待ったなく進むわたしの時計は、諦めという気持ちををわたしにもたらしはじめていました。

憎いことにわたしの電波時計は、狂いがありません。目覚まし時計のように、15分進んでいるわけではないのです。

ばんちゃんに何て言おう。
大阪から走って九州に行ったら何時間かかるかな。

人がまるで歩いていない道を静かに走りながら、そんなことを考え始めていました。

それなのに。
青い案内板が遠くに見えるたびに、無意識にアクセルに力が入ります。
身体ってのは素直ですね(笑)。

あれには何と書いている_?R43か?!

その青い案内板には、左右に伸びる、わたしが探しに探していた国道43号線が案内されていました。



よっしゃー!!!(・∀・)



もう21時過ぎ。
お願い。このまま南港までわたしを導いて。

停まって地図を開く時間さえ、惜しい。

「大阪南港」

導かれるがままに、バンバンを走らせます。有料道路?お金なら幾らでもだすよ!(笑)
だから、迷わず連れて行って。

南港近くまで来たよ
もう少しかな・・

もう南港エリアです。
ここまで来てひと安心。ようやくカメラを出す余裕がもてました。

楽勝と思いきや、「コスモターミナル」だなんてハイカラな名前で書かれているもんだから通りすぎ、迷って迷ってたどり着いたのは10分前。

「関西汽船」だとか「ダイヤモンドフェリー」、「九州行き乗り場」って書いていると思ったのに。わかりにくいったらありゃしない。

たどり着いたものの、手続きカウンターは、え?階段の上?

ダッシュで駆け登り、ゼーゼー言いながら戻ってフェリーに乗り込むと、もう出航まで5分もありませんでした。

ふぃー・・・間に合った。

なんか、こういう感覚ってひさしぶり(笑)。
ナビにはない、アナログ的感動。こういうのを、忘れたくないな。

5分か。

十分、大阪市内で迷えた時間。

よかった。本当に間に合ってよかった。
安堵すると、汗がどっとでてきました。

向かった16人部屋の2等寝台の扉を開けると


いいの?! 内部です
・・まさかの貸しきり状態

にんまりしながら荷物をベッドに放り込み、遅い夕食を取りにデッキへ。

いただきます コンビニで買ったものだけど、これ以上ないような満たされた気持ちと、心地よく戦ぐ風に、味気ないことなんて、全くありませんでした。

試された運命に見事勝ったような気がして、とっても満足げなわたし。
遅い夜ご飯です

週間天気予報は晴れ。
そう、ずーっと晴れると思うよ。

あわただしい毎日からゆっくり離れていく・・・
ゆっくりと、大きな街から離れて行く。

船は、現実とそんなにかけ離れていないところが好き。頭の回転が速くないわたしでも、十分ついていける速さ。

そんな、よく見える時間を感じながら、ずっと禁酒していたお酒をぐびり。

はーうまいわ。もう1本買っとけばよかった(笑)。

行ってきます
行ってきます(・∀・)

それにしても、いい夜だなぁ。
わたしにとって、一生忘れない夜になる気がします。

「仕事の後、バイクに乗ってね、大阪港まで走ったんよ・・・そのときね、、」


ばーちゃんになっても、今日のことをずっと覚えていられますように。

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