広島県→山口県・旅人のやさしさに触れた日。 実はゆうべ、あれからいろんなことがあったのである。 目を覚ましたのが１１時過ぎ。ブォ〜ン、という激しい音で。もしかして族か？！ 息を殺して耳をそばだてる。過ぎ去ったようだ。よかった・・・眠りにつく。再びブォ〜ン。また来た！・・・キュルキュルキュル。音が近い。もしかして・・・こっそり外を見ると車が停まっているではないか！どうしよう。トイレに行きたくなってきちゃった。車は３台。すぐに道の駅を出て行った。 今だ！！ 急いでトイレへ駆けた。慌てて戻ろうとすると、またブォ〜ンという音。間一髪セーフ！車に戻ることが出来た。しばらくするとまた彼らはどこかへ行って、数十分待っても戻っては来なかった。 あーよかった。さて、日記の作成でもしようかとパソコンを起動させると圏外。とりあえず書くだけ書いておこうと、パソコンをカタカタ打ち始めて数分後、ブォ〜ン！！ キタッ！！しかも台数多いぞ（汗）。もうカンベンして。 慌ててパソコンを閉じて寝袋の中にもぐりこんだ。光がもれないように。車にカーテンはしていない。昨日初めて使ってみたのだけど、暗いところでカーテンをすると人が近づいているのがわからなくて怖いと感じたから。今日は光の下に車を停めた。わたしが吐く息で窓が白く曇っていたから、これでカーテン代わりになるかと思ったのだ。 白い窓の端っこを手で拭いて、こっそり外の様子を伺う。 うわ、めっちゃ増えてるやん！（冷汗） 確実に７人はいる。わたしの隣の隣に停めてる車もある。がやがやと若者の声。耳をダンボにして聞いていると女の子の声も聞こえてきた。浮ついた感じではなくしっかりした感じの女の子の話し振り（に聞こえた）。少しだけ安心した。男の子の声は低くてよくわからない。バタンバタンドアを閉める音がする。キュルキュルキュル。どこかに行ったのか？ライトがついている様子がなかったのでまた覗いてみた。３台車が残っていた。乗りあわせて行ったのかな。誰かいる様子はない。 あぁ、こんなことならさっき、あの端っこに停めてある人の横に場所移動しておけばよかった。何かされたらどうしよう。携帯、圏外だし。あれこれ考えていると彼らが戻ってきた。時計は１２時を回っている。 怖い。今度走りに行ったら山を降りて行こうか。いや、でもジムニーじゃスピードも出ないし、走っているときに追いつかれたら。いや、やっぱりここにいよう。女の子も居るし、人の車にいたずらするような人じゃないって。ただの走り屋だって。大丈夫大丈夫。 あちこち外を見るために窓を拭いていたので徐々に窓が綺麗に・・・マズイ。丸見えになっちゃう。はあぁ〜はぁ〜息をする。過呼吸気味だがまぁよしとしよう。 笑い声が聞こえた。声は近い。話す内容がちらほら聞こえてきた。やっぱりただの若者なんじゃない？！そう思い込むことに決めた。 怖くても疲れには勝てないようでウトウト。気がついたときにはもう、午前３時。見回すともう誰も居なかった。よかった・・・ほっとした。 それから再び眠りにつき、起きたのが５時。温泉のおかげか筋肉痛もなし。精神的には疲れたけど。って、ナンダカンダ最後は図太く寝てたんだけど（笑）。とまぁ長くなったけれどここまでが夜の話。 そして猛烈にお腹がすいてスパゲッティが食べたくなったので作成開始。その間に寝袋を畳んだり、ジムの車内をお掃除。外をよくよく見るとキュルキュル痕だらけ。昨日来たとき全く気が付かなかった。ちゃんと見なくちゃいけないね。いろんなことを効率よく安全にやっていくコツをつかまないとだめだ。茹で上がった麺に明太子ソースをまぜて、簡単だけど初めての自炊。アツアツのスパゲッティで温まる。
そして日記を書こうとカタカタやっていたら、コンコンンコン！ ビクッ！？振り向くと中年の女性の方が。 「昨日こわかったね。大丈夫だった？女の子一人だったから大丈夫かなぁって心配だったのよ。あの人たちこっちのほうに（ジムニーの近くに）車停めてたし。何かあったらすぐ警察に連絡するつもりでいたのよ」 と。どうして女子だとばれていたのかは疑問なわけだけど、まぁいいか（笑）。端っこに停めているワゴンの方で、北海道からお越しなのだそうだ。「昨日もうるさくて眠れなかったのよ。昨日？昨日はね愛媛の今治の道の駅に泊まったんだけどね」 なんと今治から。わたしは２日かけてようやく来たというのに。 再びパソコン作業。するとしばらくしてまたコンコンと。旦那さんがコーヒーを持ってきてくれたのだ。「熱いからね」と言って渡してくださったコーヒーは本当に心も身体も温まった（嬉）。やさしさが染み渡る・・・おいしかったです。優しくしてくださって、感謝です。わたしが心細かったのが、ばれちゃったのかな。 それにしても昨日わたしとご夫婦しかこの駐車場には居なかったから、一人だったらもっと怖かったと思う。まだまだ途中だったけどいい時間になったので、作業を終えて進むことにした。ご夫婦は散歩にでられたようで留守だったので、改めて手紙を書いてワイパーにはさめておいた。今日はもう下関に行くそうだ。九州でまた会えるかもしれないなぁ。会えるといいなぁと心から思う。 さぁ、出発進行。昨日通ってないR１８６を下り途中、弥栄（やさか）峡とダムに立ち寄った。
ここに着いたあたりにようやく晴れ間が。３日目でようやく晴れたね（凸）。暑いくらいだけど、わたしの心もグングン晴れていくようで、爽快だ。雨やくもりでも悪くないって思っていたけど、やっぱり晴れた日のほうが断然いいに決まっている。
それから目指すは岩国市。 かの有名な錦帯橋（きんたいきょう）があるのだ。日本三名橋のひとつで、確か釘を一本も使っていないのではないかと記憶しているけれど曖昧。錦帯橋までの道はとてもわかりやすい。目に入った途端一目で気に入ってしまった。かっこいい橋だね。 河川敷の無料駐車場に車を停めて出陣。往復３００円のチケットを買って橋へ踏み入れた。昨日の鳥居といい、この橋といい、わたしの心をくすぐってくれる。わたしが知らない日本には、こんなものがたくさんあるのかなとふと思う。
桜は少し遅かったみたいだけど、それでも川原からぼーっと橋とキラキラ輝く川を見ているだけで、ものすごく気分がさわやかになっていくのがわかった。写真を撮ったり眺めたり、いろんなこと考えたりしばらく錦帯橋の側で時間を過ごした。絶対また来よう。 そして今日目指すは、秋吉洞の側にある道の駅・みとう。ここまで行っておけば明日一日秋芳洞あたりをゆっくりできる。しかしR２は疲れるなぁ。あんまり煽ってくるやつがいたら本当に急ブレーキかけてやろうかと思っちゃうね。 １９時ごろ到着。目の前はコンビニだし、他にも車が停まっているから昨日のようなことはないはず。今日はカーテンを使えそうだ。途中のスーパーで買ったハンバーグ弁当で夕食。 夜、真冬のように冷え込む。車って想像以上に冷えるんだね。それとも、一人だから寒いのかな。今日は１８５キロ走ったんだ。ちょっと走りすぎかな。おやすみなさい。 画像の説明文が青色のものはクリックすると大きくなります。 |
