鹿児島県・本土最南端、喜・困・悩・寂・涙。
6時起床。なんですか、この寒さは。
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道駅の輝く巨大カブトムシ |
宮崎は暖かかったのに。さらに南に来たからとすっかり油断してた。冬に逆戻りだよ、これじゃぁ。もそもそと支度を始め、見たら休憩室のドアが開いていたのでさっそくパソコンを。というのも、みっちゃんが知りたい例の道の駅を昨日の夜、あれから車で調べてみたのだけどそれらしき道の駅を紹介している旅日記を発見したのである。だから是非見せたかったのだ。
しばらくするとみっちゃん・みっちゃんの旦那さんとみよちゃんが現れたのでさっそくページを開いてみると
「あ!!これだこれだー!!間違いない、こうやって火がぼっとあがっとった、ありがとう!!これでまた食べに行けるね」
旦那さんと嬉しそうに話すみっちゃん。あぁ、よかった(嬉)。まぁ、夫婦揃って覚えてないっていうのも珍しいけど(笑)。喜んでもらえて嬉しいよ。
みんなにあいさつをして今日は早めに出発。
今日は九州、かつ、本土最南端の鹿児島県・佐多岬へとゆくのだ。
が、おかしい。
ソケットにインバーターを挿しても電気が来ていないのである。
実は昨日、道の駅に着く前に、インバーターがピピピ!という異常音を発するようになったのだ。説明書をひっぱりだして見ると、バッテリーが弱っている可能性があり、と書いていたので道の駅のそばのスタンドで見てもらったのだが、バッテリーは全くの異常なし。アクセルを踏み込むと異常音が消えたので、アイドリングの状態で使わなければ大丈夫、と言われたのだ。なのに今日になって全く使えないなんて。寝相が悪くて足で引っ掛けたのかなぁ。ゴソゴソ調べてみるがどこかが抜けている様子はない。
佐多岬まで結構な距離があったので(60kmくらい?)お店を探しながら行ってみる。
1軒目:
スズキの整備工場→旦那さんが選挙投票のため外出中。奥さんにスタンドでも見てもらえるかも?と勧められる。
2軒目:
親切なスタンドの人で一生懸命見てくれるが残念ながらわからず(´Д`)。
3軒目:
不親切なスタンドの人で「接触が悪いんじゃないですかねー」で終わり。
4軒目:
スズキの整備工場→旦那さんが部品を取りに街にでかけているようで外出中(凹)。
そうこうしているうちに佐多岬入り口にさしかかった。何とこの道、自動車は1000円も徴収されてしまう。高い・・・けど、行きたいんだから払いますとも。でも、日曜なのにこの人の少なさ。みよちゃんも、「佐多岬と都井岬はぼったくり」と言っていたけど、なるほど地元の人はこれだけ高かったら行かないだろうと思った。
ナンテ思っていたけど、やっぱり岬+灯台+青い海+青い空を見ると1000円でも払っちゃうかも!(笑)お金を払わなくても綺麗な場所はいっぱいあるんだろうけどね。でも、今日の佐多岬は本当に綺麗で、来てよかったと思ったのだ。
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北緯31度線 |
佐多岬・さんくす、ジム |
それからさらに進むには100円払い(え?)、到達証明書(105円)をゲットして、最南端へと進む。あったあった。ありました!三脚は故障してしまったので、誰か人に頼むしかない。あ、8人ぐらいの女性グループがいたので、到着を待って撮ってもらうことに。
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本土&九州最南端 |
いい景色だったけど、すごい強風。
女性の一人が徳島から来られた方で、愛媛に知り合いも多いらしく地元ネタで盛り上がる。まさかこんな本土最南端で(笑)。愉快なおばさまたちで、お話できて楽しかったなー。わたしもああいう風に歳を重ねて素敵なおばさまになりたい。
それから街へ下り、給油したついでにまた訊いてみた。
5軒目:
親切なお兄さんで、一生懸命見てくれた結果、恐らくヒューズが飛んでいるせいだろう、整備工場みたいなところよりも、オーディオとか詳しいオートバックスへ持っていったほうがいいかも、とアドバイスをしてくれた(感謝)。
ようやく糸口を見つけ、オートバックスへ。
「うーん、垂水(たるみず)にはないから国分(こくぶ)まで行かないと」
急いで地図を調べると・・・あの、桜島を通り過ぎてここからだと50kmほどある・・・明日はもしかして、屋久島に渡るかもしれないし、今日直しておかないと。しかも広島のときみたいに危うく閉店までピットが空かないという状況になるかもしれないし。大事な電源だし、国分まで行きますか。
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さらば桜島、工事現場より |
最近できたばかりの道の駅・たるみずへ。こちらはながーい足湯があるので有名。できたばっかりということで人ばっかり。はんこだけ押させてもらってさっさと退散。
R10にあると予想して行ったらなく、道を尋ねるためにお店に入るとヤローばっかり。わたしを見て「びっくりした・・・」って小声でつぶやいているし。古本屋じゃないの?と思ったらあやしいアニメやDVDも扱っているコスプレショップだった(汗)。店員のお兄さんは的確に道を教えてくれたから迷わず辿り着いたけど。ドキドキしながら店を出たとです(汗)。
やっとこさお店について見てもらうと、やっぱりヒューズが悪かった模様。でも直した後インバーターを挿したら異常音。何故に?・・・違うお兄さんがもしかして、と持ってきてくれた新しい同型のインバーター。ま、まさか・・・
買って2週間ですよ?
やっぱり・・・ヒューズも原因だったけど、インバーター本体が悪かったみたい(泣)。痛い出費だ。しかも保証書にハンコ押してくれてないし・・・旅が終わるまでに一体何個インバーターを買うのかな。ちなみに今3つ目(苦笑)。
隣にサティがあったので、とりあえず食べたいものを買って食べて気分転換(笑)。
駐車場がいい感じで涼しくなってきたので昨日の日記を書き、鹿児島港へと向かった。今日一体何キロ走るんだろう。鹿児島港に着いたのはもう暗くなった7時頃。屋久島行きのフェリーターミナルはしんと静まり返っていて、そこに立っていることがちょっと信じられなかった。
明日屋久島に行くの?
この旅で北海道の礼文島と同じくらい楽しみにしていた屋久島。
でも、それを前にしてものすごく寂しくなってきた。何だか感じたことがないくらいの寂しさ。これは一体、何?
これからゴールデンウィーク・もちろんジムも連れて行くつもりだ。3日くらいの予定だったら通常の値段でいける。でも、それを過ぎて5月7日くらいまで居るとGW価格で高くなってしまう。3日で満喫できるのか、ならば2週間も一人で楽しめるのか。一人で縄文杉まで辿り着けるのか。行けばいったで誰か友達ができるかもしれない。気心知れた人と歩きたい・・・一人で屋久島に行くのが寂しく思えてきちゃった。
どうしよう、どうしよう。
2時間程考えた。でも考えがまとまらない。
あっぴんに電話をしていた。
「え?3日?!せっかく行くのに3日?それは短いんやない?GWは高い?どんくらい高いん?8000円くらい?たいしたことないやんー」
そうなのだ、多分、仕事をしていたときなら8000円くらい大したことなかったのだ。でも、今は自由に行けるのにわざわざ高いときに行っている自分も嫌だったりするのだ、この計画性のなさ。
「あ、確かになぁ。お休みに行くとかなら少々高くても行くけどなぁ、そうやなぁ・・・確かにそう感じるかも!」
いや、違う。わたしが相談したいことはそんなことじゃないのだ。
「違うんよ、あっぴん。なんかすごいさびしいんやんか。一人で屋久島行きたくない。一人で縄文杉まで行けん気がする。やけん迷ってるのもある。誰かと一緒に行ったほうが楽しい気がする、屋久島は。だからすごい迷ってる。やけんあっぴん一緒に来てよ」
「いっつもぱーっと決めていつの間にか行ってしまうかおりんがそこまで迷うっていうのは・・・今は行く時期じゃないってことなんかなぁ。わかった、そしたら8月か9月が・・でなくてもいつか一緒にいこうや!」
あっさりそう言ってくれた。嬉しかった。
あっぴんは林間学校で2年住み込みしていたときの先輩で1年半昼も夜も一緒だった。誰かとずっと居ることに窮屈を覚えるわたし。全然タイプは違うのにいっしょに山に登ったり(でもいつも大雨に遭遇(笑))、いろんなことを相談したり語り合ったり、一緒にバカなことをしたり。だから屋久島に行くとしたら、あっぴんしか考えられなかった。
「うん、じゃぁ行こうな。でも多分わたしら2人で行ったら間違いなく雨やろうけど(笑)」
そういって電話を切った。よし、決めた。
今日の道の駅に着いたのが21時過ぎ。ほっとしたのか、ここに向かう途中ちょっと涙がでた。
(後日フェリー会社からメールが届いたのですが、基本的に乗船日によって通常期・繁忙期の値段が決まるそうです。つまりこの次の日に乗ってGWに戻ったとしても通常期の値段で行けたようです。)
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