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2005年5月30日(月) はれのちくもり <50日目>
出発地:山形県三川町 道の駅 庄内みかわ
現在地:宮城県
蔵王ハイライン有料だけど無料駐車場
走行距離:196.4km ★ 計:8027.0km 出費:4499円 
★うちわけ★
食費:450円
通行料:400円 GAS:3649円


山形県→宮城県・山道激走:錦繍の世界へ。

ほんわかした暖かさで目が覚めたのが6時50分。うそでしょ、ここは山形ですよ。暖かくなるのが早いじゃないか!いいポジションをゲットしていたので今日は窓を開けて続けてオネムです。

8時には起き、バナナを食べて昨日洗濯したものを干して出発。今日は月山に行くのである(にしては遅すぎ)。

R112に乗り換え、道の駅・月山へ行ったのだが、道路案内コーナーのところに誰もいない。地図だけ頂き、月山方面を目指した。8合目まで車で行けるって書いてたけど?

それにしてもR112、気持ちいい道でありました◎。百名道の月山花笠ラインなのね。

キミが月山かい? こういうのがすき

そして調子に乗ってゴイゴイ走っていると、いつの間にやら月山が背中に!

もしかして「←湯殿山」って書いてたところ、入らないといけなかったとか?

地図を見てみるとどうやらそれっぽく、思いっきり下った道をまた引き返した。ジム、すまぬ。

入っていくと、何やら料金所があったので、近くに居たおじちゃんに月山に登れるのかどうか訊いてみる。

「一人?!まだ雪があるからなぁ。でも夏山登山道なら登れるよ」

と言ったから400円払って進入。湯殿山神社があるらしく、出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)の一つ・山伏修行の地で、ここの湯殿山は三山でもハイライトの場所なのだそうだ。ふーん・・・(-ε-)。あんまりそういうの興味ないんだけど。とにかくわたしは月山に登りたいのよ。

普通に雪の壁(驚) これは圧倒された

そそくさと準備をし、上の神社まで100円のシャトルバス(5、6分)があったけれど、もちろん乗らず歩いていった。体調も最近いいし今日は本気で歩くわよ!2〜3時間かかるらしいから急がなくっちゃね(すでに11時前)。
赤と白がきれいなのだ 雪がゴロゴロ

目を閉じて歩いても、近くに雪があるだろうということがわかるくらいの、少し冷たい澄んだ気持ちのいい空気。まだ触れるほどのところに雪が残って、空の青とものすごく合っていて最高の気分。歩いてよかった。本気で歩くと思いながらあまりに気持ちがよくって写真ばかり撮っていました。でも20〜25分くらいと書いていたのに15分ちょっとで歩けた。今日はいい感じ。

と思ったのに、神社の入り口にいた人が冷たく言い放った。

「7月1日からじゃないと登れませんよ」

・・・うそん(;∀;)。おじちゃん、登れるって言ったじゃないか(泣)。神社に入って帰ろうかと思ったけれど、その人の言い方がちょっとム〇ついたのと500円もかかるってことでヤメだヤメだ。ちきしょー(凹)。

何だ、こんなことなら急いで来なくても、月山ダム見てくればよかった。でもまぁ、冷静に考えれば富士山だって7月からが登山開きなんだしね(凹)。ここまでの道がよかったから、よしとするか。

こんにゃく三兄弟@100円

下りると猛烈にお腹がすいたので、昨日のご飯にのりたまをかけたのと、この辺の名物の玉こんにゃくをもぐもぐ。うまいです。帰るときにおじちゃんがいたので手を振ると振りかえしてくれました(笑)。かわいいじゃないか、おじちゃん!また、帰りに時間があったら登りに来るからね!

月山湖・寒河江ダムでの噴水
左はかんぺいくん
月山こくわソフトクリーム
@200円

寒河江ダムにて噴水があったので見たり(最高112mまで上がるのだ)、道の駅にしかわで、200円といううれしい値段でソフトクリームを食べたり。

「こくわ」って聞き慣れないけれど、サルナシとも言われるキウィの仲間なのだそうだ。ビタミンCがレモンの10倍!!美肌にもいいらしいので、そりゃ食べとかんといかんでしょ!最近納豆食べてないからか、お肌が荒れちゃって、トホホ。

味はうーん、説明しがたい。

なんせ、食べたことないような味だったので。わたしは好きな味。甘ったるくなくって、割とさっぱり系。もっと酸味が強いほうがわたしごのみではあるなぁ。ミドリっぽい色してました。しかし、山形の道の駅は駐車場が大きいね!いっぱいあるし。東北全体がそうかな?ありがたいことだ。

それから次の道の駅・寒河江では試食パラダイスでした。甘いものから(おまんじゅう)から辛いものまで(キムチ)。さくらんぼソフトがあって食べたかったけど、さっき食べたばっかりなので断念。ここでは、ミスさくらんぼコンテストの出場者を応募していました。こういうのって女子だけだよね。男子の募集はないのかしら。ミスターさくらん坊とか(?)。

ここもいっぱい資料はあるのに、道案内の人がいないので、車に戻ってパソコンで調べごと。

うぅーん。蔵王って簡単に行けるんだろうか。見たらすごい山道。やまなみハイウェイとか比じゃなさそうなグネグネ具合なんだけど。もう全面通行できるよね。



前略 蔵王のダリア園から、ドロッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するだなんて、本当に想像すら出来ないことでした。



これはわたしが大好きな、宮本輝さんの「錦繍」という本の出だしです。2人の主人公がこの蔵王で再会したのは紅葉の季節なのだけど、何回もこの本を読んで、読むたびにどんなところなんだろう、行ってみたいとずっと思っていました。2人の手紙のやりとりだけで話が進んでいくちょっと変わったわたしの3本の指に入る小説。そんな中に出てくる蔵王。絶対にはずせない場所なのです。

うん、よし、行こう。今から登る人はそういないだろうからゆっくり登れるさ、きっと。で、駐車場があるみたいだからそこに泊まらせてもらおう。

R13から、県道12号で行くつもりが21号に乗ってしまい、蔵王温泉を経て行くことに。ドッコ沼あたりもそうだけど、少し先に行ったところにある(多分宮城県になる)、「お釜」とその近くの山に行きたいので、蔵王エコーラインに乗らないといけないのである。ジムにはこれが難所でした(普通の車なら問題ないと思われる)。でも計画通り、のんびりと登ることが出来て一安心(汗)。

蔵王エコーライン
わかりにくいけど、
雲がものすごく綺麗だった

さて、どこで夜を明かすか。

候補は3つあったのだけど、悩んだ挙句に「蔵王ハイライン」というお釜までもう歩いてすぐに行けちゃう有料道路(520円)の先の駐車場に泊めさせてもらうことに。有料ならある程度安心かと。

そして料金所へ向かったとき、2人のおじさんが車に乗ってどこかへ行こうとしていたところだった。

「すみません、明日朝一で山に登りたいんですけど、車で泊まらせてもらってもいいですか?」

「うんうん、泊まるんなら砂利の第一駐車場がいいよ」

よかった、ほっ。そしておじさんたちは信じられないことを言ってくれたのである。

「今日は特別にね、お金いいから入ってもいいよ」

うっそん、マジですか。520円タダでいいの?!「やったぁ」、と思わず言っちゃいましたよ。

「愛媛から来たの?!ゆっくり見ていってね」

何てうれしいことを言ってくれるんだ。どうやらおじさんたちはもう帰るところだったのか?そのまま車で去って行った。520円はでかいです、おじさん、ありがとう(;∀;)。

駐車場から、刈田岳の火口湖・お釜は本当にすぐそこで、まだ少し明るかったので歩いてみた。

オ釜 刈田岳山頂・・・
って100mしか歩いてません

笑いがでるほど、お釜に魅了されたわたし。ウヒャヒャ。もう空が大分暗くて、それでもその形と色にしばし見入ってしまった!なんなんだ、これは。晴れた空の下で見たら一体どんな色でわたしを迎えてくれるんだろう。

刈田岳には100mほどで到達。もうこれは登山ではありませんな。蔵王山神社がある、熊野岳にも登りたくて見る限り急げば暗くなるまでに戻ってこれそうな気もしたけど。

いや。せっかくここに入れてもらったんだし、ゆっくりして明日朝一で登ることにしよう、うん、そして下に降りてゴンドラで上がって、ドッコ沼とかを散策しよう、そうしよう。

そして車に戻った途端、ガスが一面に。何も見えない。

ジム、ガスに巻かれる

危ない危ない、うっかり登っていたら、怖い思いするところだったよ。

にしても、当たり前といえば当たり前?ジム、一台です。さっき温度計見たら5度(18時時点)。どえりゃ〜寒いっす(;∀;)。強風の中、急いで残りご飯でおじやを作った。はぁ。あったまるなぁ。

少しでも明るいうちにと、日記作業を開始。ふと顔を上げたときに、そこに目に入った光景。多分、わたし忘れないよ。

広がる赤色の空、ものすごく空が燃えていました。こんな色、見たことないよ。いつからこの空は姿を見せていたんだろう。急いでカメラの用意をしたけど、外に出たときには、まるでカメラを嫌うかのようにまたガスに覆われて、待ったけどもう姿を見せてくれることはなかった。

少しでも遅かったら、お釜も今日、見れてなかっただろう。
なんだかわからないけど、最近すごく何かの後押しを受けているそんな気がしているよ。












え、気のせい?


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