山形県→宮城県→山形県・蔵王満喫DAY。
涙が頬を伝う感覚で目が覚めた。
こんなの、生まれて2回目。きっと変な夢を見たせいだ。まだ3時。眠ると次に起きるまでにまた変な夢を見た。何だろう、何か変なことが起きるんだろうか。
5時過ぎに起き、カーテンを外すと晴れてるみたい。はやる気持ちを抑えながら寝袋を畳んだり、朝の準備。外に出てみると、ぴかぴかの太陽が迎えてくれました。
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おはよう、朝日です
5:21 |
うぷぷぷぷ(・m・)。たった1日待っただけで、こんなにいい天気に恵まれるだなんて笑いが止まりませんわ。お天気がいいうちにさっさと出発するとしましょう。
いそいで桃缶を開けて食べ、6時前に出発です。お天気はよくとも、風は顔に刺さる感じです。上下共に、合羽を着込んで暖かくしていきます。ダサけど風邪をひくよりマシってことで。
お釜まで、車道で3km。登山道はリフト沿いを直線で歩くようなので、おそらくもっと短いはず。
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出発進行!
誰もまだいないから
・・・いいよね |
登山道に普通に雪 |
見慣れない雪にばかりに気を取られていたらまた道を間違え、せっかく苦労して登った雪道を再び降りて階段の登山道へ。無駄な体力を使ってばかり。もったいないとは思ってないけど、要領悪すぎかなといつも感じています。
あたふたしながらも、わずか15分ほどでお釜へ到着。うむ、実に楽勝な道のりだった。これだったらわざわざ520円払ってハイライン使ったり、リフトに乗らなくても散歩がてらに来れちゃうね。
目の前にどどんと現れた、朝日をいっぱいに浴びたお釜、やっぱりいいわー(・∀・)。では3ショット行ってみよう。
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お釜ちゃん・その1
刈田岳方面より |
おかまちゃん・その2
正面より |
オカマちゃん・その3
熊野岳方面より |
お徳用のアイスクリームを、スプーンでグリンとえぐったような、このオカマ、いやいや「お釜」。色もそうだけど、形が美しいわけで。熊野岳方面へ歩くにつれて容貌を変化させていくから、眺めていても飽きないの。光の加減で白っぽくなってしまったのが悲しいけど、直径約330m、外周約1080m、圧倒的な存在感です。
・・・おそらく一つのものを、貴重な容量を割いて、3枚も載せるのはきっとお釜ちゃんが最初で最後でありましょう。それだけ、ハアトをワシヅカミにされました。個人的には3が好きです。どうしてかというと写真を撮るのにいちばん苦労したから(笑)。柵がなくて、強風の中飛ばされたら崖から落ちるようなところで撮影したもので。
よかった、本当に今日、はれてよかった(凸)。
それからは、風と戦いながら熊野岳を目指しました。見えているし、なだらかな道なのですが、いかんせんこの強風(゚Д゚)。よたよたしながらも、出発して1時間ちょっとで熊野岳に到達です。
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実になだらかな道なのです(馬の背) |
蔵王神社 |
熊野岳到達! |
昨日泊まった駐車場に2、3台車が見えるものの、誰の姿も見えません。こんな綺麗な景色を独り占めできるなんて。早起きしてよかったよ、本当に。
帰りはのんびりと、またまたお釜をじっくり観察しながら帰りました。多分、1日くらいずっとここでぼーっとしていられると思うな。それくらい、好き。
なんだけど、今日は中央高原を散策する予定もあったので駐車場へと戻ることにしました。
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リフト乗り場もかわいいのです |
お釜のりば、なんてかわいすぎるネーミング。でも、近くには、もう使われていないかつての(?)お釜行きリフトがあったりで。そこには、
「県境裁判を忘れるな!」
「裁判勝利!」
とペンキで書かれた文字も見えたりします。ちょっと怖いです(゚Д゚)。
・・・確かに、蔵王町は山形県(だよね?)、蔵王温泉も山形県、でも蔵王連峰は山形と宮城にまたがっていて(だよね?)、ハイライトと言える蔵王のお釜は地図で見る限りは宮城県にあるように思えるのだ(だよね?)。うーん、宮城と山形でオカマの奪い合いがあったのかな。誰か地元の人に訊いてみたい話ではあるなぁ。うむむむ。
蔵王温泉へ下り、パソコンを開くとエッジが入ったので残っていたわずかの電池で30日の日記をアップ。が、途中で強制終了(がちょーん)。昨日の日記も書けてないのにと、気にしながらも、こんなときもあるわなと気をとりなおして、「錦繍」の世界へと入り込みます。
しかし、30km下りただけで別世界。10時なのに暑いどころか、暑すぎます(汗)。1200円を払い、スカイケーブルと中央リフト往復券を購入。ダリア園の側の「ゴンドラ・リフト」と小説には出てくるけど、恐らくこの「スカイケーブル」のことなんだろうと思いながら乗り込みます。
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こんな乗り物の中で2人は再会 |
狭いです |
ダリア園は7月がいちばんの見頃 |
どれくらい乗っていたのかはわからなかったけど、思っていた以上に乗っている時間が長くていろいろ考えてました。小説って人の中に世界を作ってしまうのだから本当にすごいよね。でも、多分その世界は、きっと同じものは存在しなくて。
頂上に着いても依然暑さはそう変わらないことに少し驚きながらも、上着を脱いで中央高原を散策開始。思ったより、閑散としていて、静かに歩けました。
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ドッコ沼
・・・きれいです |
ゲレンデを歩く
(実は道が違っていた) |
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おお、雪がまだ |
ここではまだ現役なんです |
もう6月で体感気温は夏。歩いているとひっきりなしに汗が出てきました。それなのに、大地の表面には白い雪が残って、フキノトウやツクシが現役で生えているのです。いくら暑くてもまだここは冬から春になったばかり。3つの季節が存在していて、今自分がどこにいるのか、わからなかったけど。
山へ登るときには基本的に三脚は持っていきません。重いから。でも、今日はお供させていたのです。五郎岳に登ったときに出会ったご夫婦に
「(山に来るのは)山の写真がお好きだからなの?」なんて問いかけられました。
「いや、あの、三脚と言ってもですね、わたしの場合は変な写真撮るのに人に頼むのってはずかしいじゃないですか。だから三脚持ってるんですよね。全然、写真とかそんなぁ」
・・・
・・・
なんて言えるはずもなく、
「うーん、写真よりも、登ったぞ、っていうその気持ちを味わいたいからなんですけどね」
なんてまじめに答えちゃったりなんかして。正直に言えばいいのに、って言えるわけもない。やっぱり第一印象は大切にしたいから(?)。
確かにこの三脚2000円で売られていたものを無料でもらったのだけど、元値は10000円程する品物。確かに立派には見えるのです。やっぱり身分相応なものを持った方がいいのだろうかとちょっと思ったりするのです。三脚は立派なのに、カメラはしょぼいから(笑)。
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木の根元だけ
ぽっかり穴が |
ブランコだよ
気持ちいい |
雪が木の根っこの周りから丸く解けだすのはやっぱり、木の幹と雪の間に隙間があってそこから解けちゃうからなのかな。いっぱい木があったけど、全部根元がぽっかり開いてました。こんな光景初めて見たよ、わたし。
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鳥兜山山頂
(リフト乗り場からすぐ)
五郎岳より眺めがいい |
約3時間ほど歩き周って、十分満足できたので、中央ロープウェーから下ることに。大きなロープウェーの中にわたし一人しかいなくて、一番いい席に座れて得した気分でした。きっと紅葉も樹氷もきれいなんだろうな。また来たいなぁ。こんないっぱいゲレンデがあるところでボードを滑れたら気持ちがいいんだろうなぁ。
いろいろ想いを馳せながら、大好きな小説の舞台となった場所に来れて、いいようのない満足感に包まれたのでした。
下りるともう、汗びっしょり(汗)。もう、絶対クサイぞ、わたし(現実に戻る)。早くお風呂に入ろう。ロープウェーの券の裏に大露天風呂の割引券(いくら割引かは知らない)が付いているので、もうそこでいいや。はよ行こう!
って。え(゜∇゜||)
お風呂の入り口まで行ったのですが、慌てて車に引き返してしまいました。なんじゃーありゃー!!
急いで雑誌の蔵王大露天風呂をチェキ。
・・・入り口からすぐに見える、男性用の大露天風呂。男性の裸が丸見え?!
おケ〇見えたんですけど。いいのかしら(汗)。まぁ、露天風呂だしね・・・そんなものかと勇気を持って階段を下るのですが、気になることがあったので受付のお兄さんに訊いてみることにしました。
「あの、汗かいて、身体を洗いたいんですけど、ちゃんと身体を洗える場所ってありますか?」
そうなのです、2日入れなかったわたしは、露天風呂がどうとか実はどうでもよくて、とにかくガシガシ身体を洗いたいのです。身体を洗えないお風呂には用はないわけなのです。が。
「基本的に浸かっていただく温泉なのでシャンプーとか石鹸も置いてないんですよね。アセモとかには効くと思いますよ」との返事。
って、誰が「アセモ」だって言ったよ。「汗かいたから」って言ったんだけど。今まで生きてきてアセモはできたことなんかないよ(゚Д゚)。あえて訂正はしなかったけどさ。大人だから・・
仕方ない。今日の寝床の道の駅まで我慢するか。途中で出会った人、クサクても我慢してください(ゴメン)。
途中の道の駅で、ダブルのジェラート(250円)をゲット。ヨーグルトとさくらんぼにしたけど、ヨーグルトがんー微妙。これはこれでおいしいけど、もっと酸味がないとだめだよ。さくらんぼは果肉がいっぱいでおいしかったなぁ。(クサイのに余裕)
涼を取ったはずなのに、暑さは増す一方。
だからか、パリッとした格好のダンディなオジ様さえも、ジェラート食べちゃっていました。男の人が甘いものを食べてるのって何だかかわいいですよね◎。天童市→新庄市に移動中、27℃を確認。夏やんか。暑いの苦手・・・
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ダブルジェラート☆ |
R47は山形の中央部から海へと抜けるのに、実にアップダウンのない、景色のいい道でした。わたしは湖・沼・海・滝・・・水系は結構好きなのに、確認はしてないけど、恐らく川の写真ってほとんどないのではないかと思います。今まで大きな川を見てきてそれなりに感動はしたけど、足を止めて撮ろうとまでは思わなかったのです。
でも、最上川はすごいと思ったよ。多分、今まで見てきた川の中ではね。写真を撮りたかったけど、いいポイントがなくて断念。
五月雨を あつめてはやし 最上川
松尾芭蕉の句もなるほど納得できました。圧倒的にでかいもん。
こういうのが自分の目で確認できるとうれしいよね。
今日は残るもの(非常食)を買ってないのに随分食費を使ってしまいました。でも、野菜たっぷりのラーメン食べれたからいっか。
明日はちょっくら探検します。おやすみなさい。
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