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2005年6月20日(月) はれ <71日目>
出発地:北海道礼文町
九種湖畔有料キャンプ場
現在地:北海道礼文町
九種湖畔有料キャンプ場 
走行距離:0km ★ 計:10851.4km 出費:1980円
観光費(証明書・バス代):
1360円
食費:250円 お風呂:370円


北海道・礼文島を歩く#1、汗と感動の8時間コース。

「単独行動は避けましょう」
「8時間コースを歩くなら絶対誰かと行ったほうが楽しい」

・・・そうですか。

という感じで、またもや今日も一人でおでかけです。管理人のおじちゃんが、7時のスコトン岬(礼文島を歩く8時間コースの出発地点)行きのバスがあるから、その辺で手上げたら停まってくれるよと教えてくれた通り、大きく手を振ってみる。

おぉ!バス停でもないのに停まってくれたぞ!!さすが島!!

と思って乗り込むとほぼ満席じゃないか。おっちゃん、おばちゃんばっかり(;・∀・)。手を振ってたの見られたかしら(ちょっと恥)。

今日は5時半に起床。昨日の残りご飯を食べるのだが、しかしいい天気!行くなら今日っていうくらいの天気です!

つまりこんな朝

なのに、なのに、スコトン岬に近づくにつれ霧が。全く想像できないくらいの天気の変わり様。ウムムム。どうもなめてたようで雨具の準備してないんだけど大丈夫かな(持っていくように書いていたけどかさばるので置いてきたのだ。言うことはききましょう)。

スコトン岬の近くで写真撮ったり、最北限証明書(最北端は宗谷岬だから、ここは最北限)を買ったりしてちんたらいたら、どうやらバス組みでビリケツになった模様。ちょっとそろそろ行くかね。ちなみに「愛とロマンの8時間コース」と言われるこの道のり、約24キロばかりあります。

最北限トイレ スコトン岬だけど霧濃すぎ(;∀;)

しかし、開始からすごいんだ!!花がいっぱい。立ち止まってパンフレットを見ながらなので全く進みません。でも、途中でお会いした方がこう声をかけてくれた。

「だって、お花を見に来たんだから(進まないのは)仕方ないよね」

そうなのだ。

わたしは礼文島に行くならば一番綺麗だと言われている6月に来たかったのだ。だけど、だからって別に花が好きなわけじゃなかった。それでも、見てみたくて、実際見てみたら結構トリコ。全然花の名前なんてわからないけど、全部覚えて帰りたいと思ったくらい。次から次へといろんなお花が登場します。

ネムロシオガマ
(根室塩釜)
センダイハギ
(先代萩)
エゾカンゾウ
(蝦夷肝臓)

★注意★
()内の漢字は、カタカナでどうしても覚えられないのでわたしが勝手に当てはめて歩きながら「根室塩釜、根室塩釜、根室塩釜」などと唱えていたものです、気にしないで下さい(;・∀・)。
今日はこの3つを完璧に覚えました(多分)。蝦夷肝臓は、神威岬でも、天塩手前でも登場したオナジミの花ですね。

チシマキンレイカ
(かわいくてすき☆)
ミヤマオダマキ
(ちょっとぶれてました(;∀;))
イワベンケイ
(名前がイマイチ)

ハクサンチドリ
(ゴージャス)
レブンシオガマ
(ハクサンチドリよりかわいい)
レブンアツモリソウ
残念ながら枯れてました(;・∀・)

・・・などなど。もうちょっと早ければもっといろんな花もあったのかなぁ、と思ったりするけれど、これだけ咲いていたらもう十分満足です。でも、ゴロタ岬と澄海(すかい)岬がガスってたのは本当に残念(;∀;)。澄海岬は車で行けるからともかく、ゴロタ岬は歩かないと行けないからなぁ(また歩けばいいんだけど。ん?)。

でも、澄海岬からしばらくすると一気に晴れてきてものすごく気持ちのいいハイキングとなりました◎。だ〜れもいなかったし。

こんな気持ち 爽快 なんかのタマゴ

そしてお腹がすいたので昼食に。澄海岬でかぼちゃ餅を食べたんだけど(甘さ控えめでわたしはすき)、やっぱり足りん!というわけでリュックから、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。

ショクパンとコンビーフ

つぶされ、6枚切りとは思えないほどにぺったんこになった食パン。そして食べたことないコンビーフ。どうしてトレッキングにこんなものを持ってくるのでしょうか。自分でもよくわかりません(爆)。昨日セイコーマートで菓子パンじゃなくって食パンを手に取った時点で間違ってますよね、ホント。

どうやって開けるのかしら。

3分くらいしてようやくわかりました、コンビーフって棒をうまいこと挟めてクルクルするのね、クルクル。何でこんな開け方?!まぁいいや。パンに挟めてバクバク食べるけれど、パン一枚でギブアップ。パンはあんまり量が食べれないから好きじゃない(食べてないのに食べた気にさせられてすぐお腹空くのがいや)。コンビーフが半分残っているけどどうしよう。

うん、誰もいないし、いいや。ムシャムシャ手で食べる。

そうしたら、大体こんなときに限って人が通るのだ。どうしてこんなに上手く世の中動いているのか不思議。ちなみにこのハイキングコース、よけれるようなところがないので普通に道の端に座って食べてました。笑顔でさわやかに「こんにちは☆」って言っても全然ダメだ。だってコンビーフムシャムシャ食べてるところ見られてるもん。愛どころではございません。

どんまい!もうきっとあの人たちには二度と会わないよ!(旅の恥はかき捨て?)

肉を食べたからか力を取り戻したようだ。いくぞ〜!

^▽^ ^▽^ ゴロゴロ道

8時間コースの道のり自体は最初ゴロタ岬までちょっとだけキツイのと、20km歩いて宇遠内(うえんない)からの登りがちょっとしんどいくらい。中盤はゆるやかな道がずっと続くし、花を見るのに無意識に立ち止まって休憩代わりになる、海岸に出たらゴロゴロの石だらけのところを歩いたりと変化があるので飽きないと思う。ただ暑さが曲者。途中からかなり暑かったです(汗)。

宇遠内で、広島から来た山好きなご夫婦に出会った。とても話しやすいご夫婦でしばし腰を下ろして休憩。レブンアツモリソウの話をすると、ご夫婦が泊まられているホテルの庭に綺麗に咲いていると教えてくださった。宿泊してない人も、ホテルの人に言って見に来ているとのこと。これは行ってみなくちゃ、レブンアツモリソウは礼文島にしかない花だからね。いいこと教えてもらっちゃった。

そして香深井の大きな道路に出たのがちょうど出発して8時間後の15時30分。バスは15時35分頃この辺を通ると教えてもらっていたのでもうすぐ来るのかな、と顔を上げたときにわたしを出迎えてくれたもの。

利尻の勇姿

おぉぉ!!
こんなにすごいとは思っていなかったよ。ものすごく感動した。写真を撮ったらすぐにバスがやってきて手を上げたら朝と同じように停まってくれた。また楽しみが一つ増えたなぁ、利尻富士に登るつもりでいたけどまさかこんな山だとは思っていなかったから。

キャンプ場の近くの銭湯に行き汗を流した。

ゴシゴシ。ん?右腕に小さな虫が?ピーンと指でやったのにのかない。指でつまんでみるけど取れない。うそ!!何この虫!!ゴシゴシタオルでこすってみてものかない!!それどころか皮膚に食い込んでいくみたいなんだけど!!(;∀;)ぎゃ〜〜!!!どうにかこうにかむしり取ったけど、何か腕が凹ってるよ(泣)。えーん・・・何か怖い虫だったらどうしよう。

キャンプ場に戻って管理人のおじちゃんに訊いてみると、どうも赤と黒の小さな虫という特徴から「ダニ」だと判明。というわけで、

かおり、ダニにかまれる(初体験)。

山に入ったから連れて帰ったんだね。動きは遅いけど、ぴょーんと飛ぶから服の中に入ったんだろう、なかなか取れなくて無理やり取ると歯が残る、毒とかはないけど、塩でもんでおけば大丈夫だよ、血をいっぱい吸ってぷっくり膨れると取れやすくなるんだけどね、と教えてくれた。

管理人さんは何人もいるようだけど、どの人もすごく感じのいい人。それからおじちゃんに充電の相談をすると「(受付が)開いてるときはここでいつでもやったらいい!」と言ってくれた。ありがたいなぁ、助かります。その他いろいろ話をしていろんなことを教えてもらった。

そして受付で発見。こんぶ干しのバイト。7月のいつからかははっきり書いてなかったけれど、8月のお盆前までとのこと。うぅ・・・ってことは、富士山登山はあきらめないとダメだよね。少しは資金の足しになるだろうし、それに何よりやってみたい。すごく迷う。

今日はスパゲッティを作って食べる。本当に静かな夜です。一人になりたい人が多いからか、ポツポツといろんなところにテントが建っています、メンズばっかりです。挨拶以上の会話ははずみません(;・∀・)。

明日も天気がよさそうなので朝はのんびりして、3時間程らしいので礼文岳にお昼前から登ってこようと思います。あと、天気がよかったらスコトン岬リベンジ(ジムにて)!

本日歩き、26kmほど。


画像の説明がいところは、クリックすると大きくなるか違う画像がでます。


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