北海道・礼文島を歩く＃３、 礼文林道〜礼文滝〜桃岩〜元地灯台、出会い。 朝起きて、テントの外に出るとよくあるなんちゃって晴れ。 やったぁ（；∀；）。雨だとばかり思っていたので降っていないだけありがたいです。テントで雨を過ごすだなんてどうしていいかわかんないし。今日で宿泊が終わってしまうのでさらに（とりあえず）２泊延長しに行く。そこでまた管理人のおじちゃんと話しこみ、気がつけばすでに９時。まだご飯も食べとらんのに！ 昨日のカレーを温めもせず急いで食べていると、８時間コースで出会ったＫさんご夫婦からメールが。今桃岩にいるそうだ。う〜これから着替えて林道に向かったとしても・・・またお会いしたかったのになぁ。 林道の付近に数台停めれるところがあったのは昨日調べていたのでわかっていたから大丈夫☆林道は砂利道。通れなくもないけれど、道が細くて車がすれ違うのが困難だし、何よりも散策している人が多いので「自粛願います」と書いているのだ。だけど、タクシーで乗り付けたり、大きなＲＶ車で来る人も。まぁまぁびっくり(；・∀・)。 どのコースで歩こうかなぁと地図を見ながらフラフラ歩いていると、林道に入る手前の車道でやた右に寄った車が。ブッ〜！ わたしジャマなんか？！と思って顔を上げたら何とＫさんご夫婦が。Ｋさんご夫婦はもう明日には利尻に渡り利尻富士に登られるらしく、もうわたしとは会えないだろうと思っていたそうだ。なのにひょっこり再会。待ち合わせしていたわけでもないのに、こういうのってすごく嬉しいですよね。ここで記念撮影。本当に感じのいいご夫婦でいい方と知り合ったなぁって思います。 また利尻富士のこと教えてくださいね！夫婦でこうやって楽しく山登りながら旅できるって本当にうらやましいです。趣味を共有できるっていいなぁ。
Ｋさんご夫婦も、他で会った方もみんな礼文滝〜香深井までの道は見るところないなぁとおっしゃるので、元地林道口〜礼文滝〜元地林道口〜桃岩〜元地灯台〜行けたら知床までというルートにすることに。
礼文滝へと逸れる道の手前に、レブンウスユキソウの群生地がある。 ・・・あの。どれでしょうか。 人に訊くのもちょっとくやしい？ので必死になって探すと あっ！！ めっちゃ遠いんですけど。本当にウスユキソウなのかどうかも怪しいわ、あんなに遠かったら（爆）。花を盗るけしからぬ者がいるのであらゆるところにレンジャー隊がいるのですが、そのおじちゃんに訊いてみると、もう少し歩いたところに咲いているよ、と２箇所ほどポイントを教えてくれた。やったね。みんなあんな遠いウスユキソウ見て満足して引き戻してるもんね、実に素直だ。わたしゃマクロで撮れるくらい近づけないと納得できん(；・∀・)。 花のパンフレットなんかにはアップ写真で載っているので勘違いしてしまいがちだけど、実際には結構小さかったりする。わたしは特に無知なので見落とさないように目を凝らしてチェック。 あっ！ありました。
ジミだなぁ、とパンフレットを見ながらひそかに思っていたのですが、何が何がとってもかわいい花です。多分、レブンアツモリソウと並んで２大看板花だと思うのですが、わたしはウスユキソウのほうが好きですね。ちょっと複雑な感じがして（笑）。で写真を撮るのに構えていたら、イタッ。 これはまさしく！！手で触るとぽっこりなっていました。腰のちょうど見えない部分。デジカメで撮って確認。間違いねぇ、ダニのヤロウだな。
ムシリ取ると歯が残るから、と言われたけれど、このままオメオメと血を吸い続けられるなんて耐えられん！！と言うわけで手探りで見えない敵と格闘。しばらくしてようやくやつは取れました・・・本当にシブトイ！！８時間コースでならまだわかるけど、いつの間にこんなところに入り込んだのかが不思議。今日はクビにタオル巻いているのに。暑くてもダサくても、シャツをちゃんとパンツの中にインしとかないとダメだね（教訓）。しかも今日のダニは痛い（殺）。 ３ｋｍほど歩いたところで礼文滝へと逸れる。片道約２ｋｍ。そしてしばらく歩く発見、ウスユキソウ。上で見たものは強風によりちょっと傾いていたけど、ここのウスユキソウは風当たりが弱いからか、綺麗に真っ直ぐ咲いていました。
滑りやすい道が多く、下りがちょっと怖い道のりだったのだけど、川を渡ったりと変化に富んでいてとてもおもしろい道でした。途中で座りこんで花を撮っているおばちゃん２人組に遭遇。もう少しだろうけど、おばちゃんたちは足が悪いから滝には行かないと言う。一人のおばちゃんは以前滝まで行ったことがあるそうで、「すごくいいから是非気をつけて行ってきてね」と言ってくれた。 進むと納得。最後の最後でものすごく足場の悪い道でした。ロープを持っていないと一気に滑り落ちそうです。へっぴり腰で何とか到着。カモメが水浴びしていてすごくステキな滝でした。この滝まではあの道で歩いてくるか船で来るしかない。歩かないと辿り着けない場所、こういうのって何だかいいですよね。 おっとその前に。塩は今持ってないからとりあえず海水をダニに食われたところに塗っておこう、スリスリ。うぅ、沁みる（××）。
そこで豆パンを食べていると、２人おばちゃんがやってくるではありませんか。しかも、よく見たら「行かない」と言ってたおばちゃん（笑）。大丈夫かなぁと見ていたら何とか後ろ向きで降りて来ました。やるな、おばちゃん！ これが超おもしろくてステキな２人のおばちゃんで、いろんな話をしました。よかった、いつもだったら割とすぐに来た道を戻るのに、今日に限ってのんびりしていた。そしておばちゃんがやってきて話ができた。 「こんな若い一人で来た女の子と出会えるなんて。力をもらえるよ。話ができてよかった」 山を歩いていたりするとよく言われます。今日もたくさん言われました。それだけ女子が一人でいるのっていうのは珍しいのかな。そう言ってもらえるのはとってもうれしい。でもそれはおばちゃんたちがそう思っているだけではなくってわたしだって同じように感じて力をもらっています。おばちゃんが、こうやって歩いているの見ると元気が出るよ！負けてられんわ。って思います（笑）。 「ここは歩いて来た人だけが見れるところだから。（富良野のラベンダーのような）人工的に造ったようなものも綺麗かもしれないけど、こういう自然と触れ合うという気持ちを忘れないように、わたしらはもう２時間も歩いたら足が痛くなるから、元気なうちにいっぱい歩いてね」 いっぱい話したけど、笑いの中に何だかジーンとくる言葉が多かったです。ありがとう！ それから、桃岩へと歩いていく。ちょっとガスっていたけど、それでも綺麗！あの岩場の緑がたまらなくいい色してるんだなぁ。快晴のときに見てみたい。また来よう。また行きたいところがいっぱいだ。
それから元地灯台まで２．５ｋｍほどなのでテクテク歩いていく。あんまり期待していなかったのにいいんだ、ここの道が！！神威岬バージョンが延々と続く感じ☆しかも、まだお目にかかってかかったレブンキンバイソウもたくさん発見（☆☆）。 そこですれ違ったお兄さんが、声をかけてくれた。 「もしかして一昨日８時間コース歩いてませんでした？」 あぁ！！アツモリソウ群生地で写真撮ってたお兄さんだ！！ いやいや、奇遇ですな。話を訊けばあの桃岩荘に泊まっているそうだ。唄って踊るのはやっぱりそうらしく、お兄さんは楽しんでいる模様。しかし、ユースも高くなっているし、今は夏休みの時期にもひっかかってないから若者はほとんど泊まっていないらしく中高年ばかりとのこと。 「1泊くらい泊まってみるのもおもしろいですよ（笑）」 ・・・どうしよう、気にはなるけどね。
目を凝らして見ていたはずなのに、気がつかなかったクロユリの場所をお兄さんが教えてくれた。泊まっている間、何度もここの道を歩いているようだ。花を知っている男子ってすごくステキですね。
知床まで歩きたかったのだけど、あと２ｋｍあるということなので断念。往復１時間だと帰るのがちょっと遅くなっちゃうからなぁ。そしてテクテクまた歩いていると途中で抜かしたおばちゃんとおねえさんに遭遇。 そのときは親子だとばかり思っていたのに実は、お姉さんは札幌出身、おばちゃんは高知出身でどちらも一人旅の桃岩組だということが判明。今日は桃岩率高いなぁ（笑）。キャンプ場ばっかり見てたら何だか人が少ないように見えるけど実際観光客って多いだもんね。 おばちゃんが超おもしろい人で、思い立って突然やってきたという。桃岩のことを知らなくてたまたま予約したら取れたから泊まることになったそうで、家族が反対しなければ本当はキャンプ場にテント張って寝泊りしたかったそうだ。ちなみにおばちゃんは年金受給者である年齢です。何と言うツワモノなんでしょうか。いやいや是非ともキャンプ場でお会いしたかったなぁ。 お姉さんは学生のときの先輩に激似で思わずそうなのかと思ってしまいました。ほんわかしたかわいらしい人で、休暇で礼文に来たそうなのだけど・・・あぁ何で一人で礼文に来たんだろう。訊きたいことがいっぱいある〜！結構長い間立ち話したけどもっと２人と話したかった！！こんな２人が居たら、桃岩荘も勇気を持ってわたしも泊まれます（笑）。
何だか今日はステキな出会いがいっぱいありました。歩いてよかったなぁ。パン1個しか食べてないからもうお腹ペコペコ。！お弁当を買いたい欲望を抑え、帰りにセイコーマートでうどん２玉と野菜を買って焼きうどん。キャンプ場なんだから、自炊自炊っと(；・∀・)。 と言うわけで、明日の朝に残すつもりが今日も大食いでした。完食。ごっつあんです。月と星が綺麗に見えているから明日も天気かなぁ。最低あと３日、雨降らないでね。 本日歩き、１８ｋｍほど。 画像の説明が青いところは、クリックすると大きくなります。 |
