北海道・礼文島を歩く#7、思い残すことはない。
「朝日が見えそうですよ」
ひとしくんの声で目が覚める。うそ、だって今日はくもりときどき雨になってたよ?!時計を見ると4時前。テントの外に出ると、本当だ。見えそうだね。
顔を洗ってジムを走らせる。
スコトン岬まで行きたかったのだけど、間に合いそうにない。あ〜!!っと2人で騒ぎながら途中で妥協したのは岬の少し手前の江戸屋。
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おはよう! |
これが林家ペー
バフウンウニ |
うわぁ、まんまるで綺麗だぁ!!
夕日はみたいなぁと思っていて見たのに朝日のことは全然頭になかった。一人だったらきっと見ることはなかっただろう。ひとしくんに感謝です、ありがとう!
海岸を散策するとペーを発見。大きかったら食べれるのになぁ、なんちゃって。密漁になるのでダメですよ。
それにしても天気予報が外れてくれ、いい一日になりそうです。テントに帰って一眠りし、今日は2人して礼文岳に登ることにしました。ひとしくんは3回目の礼文島だけど初めて。わたしは3回目。もういい加減晴れて欲しいんだけどなぁ(祈)。
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知ってるテントがあるのって
うれしいです |
えっちらえっちら歩いて行くと、小さなかわいい花が咲いていました。とっても小さいんだけど、全く手抜きがないんですね。小さかろうが構造はしっかりしているんです。当たり前ですね(;・∀・)。
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ツボスミレかな?! |
ツマトリソウ |
しかし、暑い。
前回の2度とはうって変わって風が全くなく、あったかいどころか暑いんです(汗)。そして虫もすごい。まぁわたしは後ろを歩くので、ひとしくんが全部くもの巣などを吸収してくれたのですが。すまんねぇ。礼文岳には、なんちゃって頂上(ガスっている日に登ると頂上への道が全く見えないのでうっかり頂上と間違えてしまいそうな場所)があるのだけど、そこに到着したとき初めて頂上へと続く道がはっきりと見えました。
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あそこが頂上だぞ〜! |
激写! |
最後の頂上までの道は、虫の盛大なお出迎えを受けました(;・∀・)。
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そして礼文岳到達^▽^ |
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2人雲 |
最高だ |
ヒャッホォ〜!
やっと見れた、やっと晴れていた。めちゃくちゃ気持ちいいし、めちゃくちゃ嬉しい(泣)。今日登ってよかった。たった490mの山なのにもっともっと高い山かのように2度頂上からの景色を遮られた。晴れ男のひとしくんのおかげということにしておきましょう(笑)。
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運動会@内路小学校 |
下っていると小学校で運動会をしている様子が見えました。おぉ、人少なっ!!走るコース3コースしかないよ!子供の数が少ないんだね。礼文島の歴史ある小学校がどんどん廃校になっているとのこと。母校がなくなるって何だか寂しいね。
お腹が空いたので今日は豪食することにした。ウニ丼を食べるのだ。知床の方へ行き、民宿のお食事どころに行ってみたのだが「今日は漁に出てないからウニがない、佐藤売店(わたしがウニ丼を食べたところ)さんならあるぞ」とのこと。
なぜだ?海が穏やかで観光客が多いこのシーズンに。もしかして日曜だから?まさか。
できることなら今日取れたウニが食べたいので、フェリーターミナルにて調査開始。案内所のお姉さんに番号を教えてもらって佐藤売店に電話・・・って、まぁひとしくんにまかせてわたしはトイレに行ってたんだけど。
どうやら佐藤売店にも今日取れたウニがないらしいのだが状態はすごくいいとのこと(そりゃそう言うだろうけど(;・∀・))。明日取れたウニ丼を明日食べれたらそれでいいのだけど、もしかしたらシケで漁にでれないかもしれない。そうすると、昨日取れたウニを明日食べることになる。ならば今日のうちにウニ丼を食べたほうがいいのかも。でもほかにお店ないのかな。
「あの、今日取れたウニを食べれるところってどこかないですか?」
案内所のおねえさんに思い切って訊いてみた。
「今日はどこも無理ですね。」
えっ、無理?!
「ハイ、小学校の運動会なので沖止めなんです」
えぇぇ!!
この観光客シーズンの日曜日に運動会で沖止め?!そうか、そうだったのか。しかしすごいね。礼文島(笑)。というわけで、本日佐藤売店さまにお食事に行くことにしました。
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スペシャルウニ丼×2
などなど |
ムフフ、フフっ。
そりゃあなた、1000円のと違っていつまでもウニがありますよ。おいしぃ、うまい!!一人だとかみしめて食べるしかないけれど、誰かと一緒なら「おいしいね」って声に出して言えるからいいですね。しあわせだね。
それから近くのメノウ海岸でメノウ石(白っぽいガラスみたいな石)を拾っていたら、小さな子供たちがやってきた。まだ小さな子供なのに、「これがメノウ石、これは違うよ」と教えてくれました。こんな小さな子供が石を知ってるだなんて。とってもステキじゃないの。
そうこうしているとおじさんがウニをくれました?。何故おじさんがわたしたちにウニをくれたのかわかりませんが、多分まだ食い足りない顔をしていたのでしょう。しかし、おじさんは一体どこでウニを手にいれたのでしょう(笑)。
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動いてるよ〜
ツンツンのムラサキウニ |
おぉぉ!!
ならば、あのスペシャルウニ丼は一体何個のウニの身なんだろうというくらい、ほんの少ししか身はなかったのだけど、本当に味が濃くて美味しかった(幸)。おじさん、海の命をありがとう!!本当にいい思い出になりました。
そして食後の運動に、
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暴れ馬を乗りこなすか byひ。 |
またまたやってしまいましたね。でもひとしくんのほうが近くに居たおばちゃんの視線を気にしないで乗りっぷりがよく、負けたと思いました(;∀;)。
さらに車で近くまで行ってゴロタ岬まで歩いたのに、ダメ。他は晴れているのにゴロタだけどういうわけかモクモクとガスが吹き出ておりました。残念!
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ゴロタ、ガスに巻かれる |
そしてキャンプ場に戻るとだね。
先生、テントのフライシートがありません!
先生、テントの位置がずれてます!!
わたしのじゃなくってひとしくんのだけどね(爆)。ええ?!今日ってそんなに風強くなかったでしょ。ペグ(テントの位置が風でずれないように地面にさして固定する釘みたいなもの)が足りなかった話をしていて「ぼくもだ」みたいに言ってたとは思ったけど、思ったよ、でもね。
ひとしくん、よく見ると、
一箇所もペグで止めてないじゃん!!
ありえねぇ(爆笑)。
サンダルはテントから遠くに揃えられてあるし、ククク。よく見るとフライシートはテントの下に誰かが挟めてくれていて無事。そんな彼だと知らなくて、補強したテントを「張り方おかしくないよね」って見てもらったのに。そしたら「全然オッケーですよ」って言ってくれたよね?!
ひとしくんが全然オッケーじゃないじゃんよ(爆)。
今日風がおとなしかったからこれで済んだようなものの、一昨日とかなら超やばかったね。とりあえず4本のペグをわたしのテントから抜いてひとしくんのテントを固定。
まァ、名誉のために言うと、ひとしパパが「ペグはいらねぇ」と言ったから息子は持ってこなかったらしいんだけど。上には上がいるもんだと思いました、はい。
騒動が落ち着き、銭湯へ。
その帰りに、ファミリーマートなのにコンビニではないお店でおまんじゅうを買い食いしたり、おかしな店の写真を撮ったりしたのだけど、これがいちばんおかしいと思う。
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ひとしくんの食い込んだ足 |
いや、食い込みはいいとして、色の組み合わせがおかしい!いや、色だけじゃなくってあやしいおねえさんがプリントされたサンダルもおかしい。もう!つっこみどころ満載じゃん(笑)。
そんなひとしくんと2人でスパゲッティを作って食べながら飲む。静岡から網走の大学に行っているひとしくんと、愛媛から旅をしているわたしが北海道の礼文島で出会った。ほんの一昨日までお互いに知らなかったのにね。
今日は本当に一日長かったなぁ、いろんなことがあって。ひとりとは違う楽しさがいっぱいあった。ひとしくんとだから出来たんだろうな。すごく今日一日が楽しくて、もう思い残すことはないと思った。ひとしくんも明日稚内へ戻る。
わたしも、利尻へと進もうかと思う。
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