北海道・礼文島を歩く#8、ヘタレです。
パラパラパラパラ・・・
も、もしや?!
そうです、ついに最後の最後で雨が降ってしまいました。いやだなぁ。濡れたテントの撤収イヤだ。どうしよう。今日利尻に行こうと思ったんだけど。やっぱり明日にしようかな、いややっぱり今日・・・
まだ早い時間だったのでしばらく様子を見ようと思った。ゴロゴロしたり、いつでも撤収できるようにテント内の荷物をまとめたり。7時前に外に出るとひとしくんはテントをすでに畳み終えていた。
「かおりさんは何時の便で利尻に行くんですか?」
え〜っ。どうしよう(;・∀・)。
考えた末にヘタレなわたしは「濡れたテント畳むのいやだから明日にしようかな」と答える。本当にダメダメだ。最後の一緒のお食事は、昨日ひとしくんが買った沖縄産の「もずく」と入れてくれたナミナミのコーヒー(笑)。雨が降っているので炊事場で立食です。
いや、最後まで笑えるね〜何だ、この組み合わせは。朝から酢が胃にききます(笑)。そんなところに通りかかったおばあちゃん。ひとしくんに撮ってもらいました。明日島を出る前におばあちゃんについて山に行こうかな。きびだんごももらったし。
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だいすき、おばあちゃん |
8:45のフェリーに間に合うようにキャンプ場を出る。1日半くらいだったけど、随分一緒に居たような気がするね。フェリーターミナルに着いたら、団体客がどっと帰るようで長蛇の列ができていた。
フェリーで見送られることはあっても、見送ることってないから。まだここのフェリーは紙テープオッケイのようであちこちで別れを惜しんでいる。何だか見送られるのでなくて、見送る立場でよかった、と思った。これは超せつない。こんな思いを人にはさせたくないようなそんな気がしました。ひとしくん、残りの学生生活楽しんでね。本当に楽しかった、ありがとうね!また網走で会おうね!
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紙テープ欲しい |
またね〜!!ぷっぷ〜! |
桃岩組は超派手でした。すごい。一人ではあれほど派手にできないけど、一緒に楽しんだこの島から他の地へ向かう旅人を見送ることができて何だかすごく嬉しい気もしました。
ブック愛ランドという本屋さんだか、図書館のようなものがあると聞いたので行ってみるが本日休館日(泣)。まだあるのだけど、勇気を持って2000円分だけガソリンを入れることにしました。知っていたけどレギュラー最高記録更新のリッター150円です(死)。能登半島の135円なんて全然かわいいですね(笑)。
でもスタンドに入っても店員さんが出てくるのも遅いし、ガラスも拭いてくれるわけでもない、ゴミの有無を訊いてくれるわけでもない、はっきり言ってありえません。ちなみにハイオクで160円。管理人さんによると島のどこのスタンドで入れても(多分4つほどあると思う)同じ値段とのことですが、他のスタンドは感じよさそうだったので入れるところ思いっきり失敗したなって感じです。
そうだ、穴あき貝を拾ってないなぁと思い、近くの砂浜へ行ってみることにした。
ほほほぉ、何ていい海岸なんだ。船が一艘砂浜に打ち上げられ、遠くに灯台。これってはれてたらめちゃくちゃかっこいい海岸なんじゃない?!何て思いながら小雨の中穴の開いた貝殻を拾う。不思議だね、何でこんなに穴が綺麗に開いているんだろうね。
キャンプ場へ戻り管理人さんに訊いてみるとどうやらヒトデが穴を開けているらしい。なるほど。ヒトデって器用なんだね。
「ところで、こんぶ干し、そこんちの人が毎年募集してるんだけどどうする?」
えっ。
おじちゃん前からそのことは言ってくれてたけど、そっから話進まないし、利尻に言ったほうがあるよって他の人に聞いたからもう利尻に行くってわたし言ったじゃん(;・∀・)。そうこうすると、こんぶ干しの人が直接来てくれて話をすることができた。とってもおもしろいおじちゃん。ここのキャンプ場の人もみんな好きだし、ここから通うにしても居心地良くていいし、こういう人の下で働けたらおもしろいんじゃないかなって思った。
でも、ここにいるけどわたしの気持ちはすでに利尻に行っちゃっていて、早くあの利尻富士に登りたくて仕方ないのである。そこでもし、こんぶ干しの募集をしていたら利尻でやろうと思っていたのだ。
本当ならわたしはもう利尻に行っているはずだったのに、雨でここに居て、だからこのこんぶ干しのおじちゃんと話が出来ている。これってすごい縁なのかもしれない。どうしよう。どうしよう・・・
「やるんだったら家そこだから家のもん(奥さん)もいるし、そこで仕事のこととか話せるから来たらいい」
って言ってくれたけど、行くならもうやるってことだし。あぁ、あと3日早く言ってくれてたら。
「わざわざ来ていただいたのにすみません、やっぱり利尻に行くつもりで荷物もまとめているのであっちで見つかったらやろうと思います」
おじさんは「そうか、そんならいいんだ。利尻だったらあるよ、きっと」そう言ってくれた。この判断が正しかったのかどうかはわからない。日記作成をするが、何だか気持ちが晴れないでいた。
4時くらいになると青い空が見えて来たので出かけることにした。
ひとしくんがアツモリソウ群生地の近くにハアトに響く看板があったというので探しに行くのだけど見つからなかった。それから昨日おまんじゅうを買い食いしたコンビニではないファミリーマートへ。
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前からのよこのさん |
横からのよこのさん |
そうなのです、よこのさん、「最北端のたいやき屋さん」らしいのです。
が。
昨日お店のおじちゃんに訊いたら「(たいやきは)今日はないんです」と言われ、それでおまんじゅうを買ったのだ。今日「は」ないけど、だったら明日はあるのか?と思い、今日再びアタック。
しかし、やっぱり今日「も」ありませんでした(爆)。
よこのさん以外にもおもしろいものがあったりします。
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おぉ!
この辺ではステキな建物です
でも、名前はこれでよかったのか |
飲んでみたい!
でももうやってないんです |
牛乳やさんのところの道を入ると、おぉ!道が続いているじゃないか!行ってみるとかわいい彼がいました。近づくとわたしの服をハムハムします。しかし何故一頭だけこんなところに。知らなかったなぁ。これはおばあちゃんに訊いてみないといけません。
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いえい |
もういっちょ |
晴れていたので絶対綺麗だろうなと思って貝殻を拾った海岸へ行く。もうそらが白っぽくなり始めていたけれどめちゃくちゃ綺麗。だれもいないし。これはきっと夕日が綺麗だろうなと思って急いでキャンプ場に帰ってご飯を作る。食べて行ったらちょうどいいくらいだろうな。
でもしばらくすると北の方を覆っていた濃いガスがキャンプ場周辺を巻いた。えーん(;∀;)。これは無理だ。おとなしくご飯を食べてビールを飲むことにする。
今日は結構人が居るのに早い時間から何だかとても静かだ。必ず明日ここを出よう。居心地が良すぎて離れるのが余計辛くなりそうだ。おばあちゃんたちと離れるの考えただけで何だかナミダが出そうになる。9泊以上にここに居た気がするよ。
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この町にはお世話になりました |
テント、畳めるといいなぁ。
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