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2005年6月28日(火) 雨のちはれ <79日目>
出発地:北海道礼文町
九種湖畔キャンプ場
現在地:北海道利尻富士町
ファミリーキャンプ場ゆ〜に 
走行距離:30.3km ★計:11242.7km 出費:6696円
食費:660円 生活費:196円
フェリー(礼文〜利尻・4m未満):4840円
宿泊費(2泊分):1000円


北海道・礼文島ありがとうございました、利尻島へ移動。

パラパラパラパラ・・・

はっ!

おぃ、昨日と同じじゃん。またもや雨であります。うぅ〜ん、昨日夕方から晴れてきて、もう大丈夫だと思っていたのに。うーむ。

しばらくすると雨はやんだものの、テントはもちろん湿っている。7時ごろ、もそもそ出てみると他の人たちはそんなテントを畳んでいます。そんな姿を見ながらゴロゴロ。すると、「起きてるか?」というおばあちゃんの声が聞こえた。

「うん、起きとるよ〜」

ありがたや(;∀;)

顔をひょっこり出すと、おばあちゃんが、フキの佃煮とほうれん草のおひたしを差し出してくれました。

「これ、食べたらいい」

おばあちゃん、ありがとう。めっちゃ嬉しいんだけど。今日利尻に渡る予定であることは伝えてあったのだけど、テントが濡れているから迷っていると言った。おばあちゃんはそこがわたしの家だ、と指を指して教えてくれ、「帰るまでに時間があったらおいで。花がいっぱい咲いてあるところだからすぐわかる」と言ってくれた。ありがと、必ず行くからね!

シャキシャキしたおひたしを食べながら時間を過ごしていると、徐々にテントの中が温かくなってきた。

お、もしかして。

外に出るとまもなくお日様が顔を出しそうな感じで、フライシートもほぼ乾いていたので、ジムを横につけて徐々に荷物の移動を開始することにした。そうこうしていると、ちょっとばかり離れたところにテントを張っていた男の子が出て行くところで話をした。

赤いママチャリに乗っているナイスな男子。

聞けば本当はライダーなのだが、稚内でバイクが壊れたらしくライダーハウスでチャリを借りて礼文にやってきたそうだ。他にもチャリがあったのにあえてこの赤ママチャリにしたとのこと。話していて想像はしていたけど、ナンバーを聞くとやっぱり「なにわ」(笑)。さすが関西人です。反時計周りに周っているそうなのだけど、バイクの特徴も聞いたし、またどこかで会えるといいな。

キマッテマス!

固定サイトのところをお借りし、くもの巣を撤去しながらテントを畳みます。あ〜面倒だね(;・∀・)。自分がテントを建てていたところにはもう何もなくて、そこをぼんやり眺めながらここに9泊もお世話になったんだなぁとしみじみ思う。道の駅での2連泊が最長だったから、9泊は実に長く感じたりするのだ。

管理人さんたちに、お礼を言ってキャンプ場を後にする。本当にいつも親切にしてくれてありがとうございました、楽しかったです!(ぺこり)

そして、おばあちゃんちに向かう。あ、ここが家だったんだ!いつも通っていたけどまさかここだっただなんて。家の横にある作業小屋を覗くと、おばあちゃんがいて「すぐわかったか」と出迎えてくれた。その奥にはじいちゃんが。

まずは「これたべ〜」とでっかいきゅうりを一本、普通に渡される(笑)。リレーのバトンじゃないんだから!それをボリボリかじりながらおばあちゃんところの庭を拝見。結構広くて、花が好きみたいで庭いっぱいにいろんな花が咲いていた。すごく綺麗なのです。

「おじいちゃん、庭広くていいね〜!」

と言うと、信じられない言葉が返ってきました。

イワギキョウ? 作業小屋
入り口の花のステッカーがかわいのだ
名前忘れた

「オレんちの庭は本当はあの家から3mくらいだけだ」

は?!

言っている意味がわからなくてじいちゃんに確かめてみると、広いじいちゃんたちの自分たちの土地というのは本当はもっと小さいらしく。まぁ、ゴチャゴチャ書くのも面倒なので手短に言うと、

「じいちゃんと、ばあちゃんは人んちの庭に勝手に種まいて、花育てて、小さな畑作ってる」

ということらしいのです。

って、そんなのアリなのか。いや、ありえねー!!(笑)。

と、思わず本当にツッコミました。2人してエッヘッヘと笑っていたけど(笑)、正確に言えば礼文町の土地らしくその辺はかなり適当みたいで近所の人も勝手に花とか育てているらしい。

まぁ、家建ててるわけじゃないんだし、植物だもんね、いいよね。島だしね、何でもオーライ!

と言うわけで?、上がっていけと勧められるがままに家にまでのこのこ上がりこみ、お昼をご馳走になったりします。

そして、一発目に目に飛び込んできたもの。

えっちなカレンダー、いやん

期待した方すみません、画像はさすがに大きくできません!(ぺこり)。いや、こんなカレンダーまだあったんだねぇ。お姉さん、素っ裸だよ!やっぱりじいちゃんの趣味か(爆)。

あと、言い忘れていたけど、おばあちゃんもおもしろいけど、じいちゃんはさらに輪をかけておもしろい人物でありました。本当にこの年代の人でこんなにおもしろい人って、林間学校で働いていたところのおかあさんくらいだよ!大体冗談言ってもマジメに返ってくるから、どうしよう!って感じだけど、それ以上のものが返ってくるのでおもしろくて仕方ありません。

夫婦ですっとぼけているからてっきり恋愛結婚かと思いきや、お見合いとのこと。一回会っただけで結婚すると決めたそうだ。うむ、時代だね。じいちゃんは自称・プレイボーイだったそうなのだが定かではない。モテモテだったと言っているのだが、まぁ、そういうことにしておこう(;・∀・)。

そして出てくるわ、出てくるわ。「絶対遠慮するな」と言って、次から次へといろんなものがでてくる。ホッケのフライ・すじこ・ギョウザにんにく(後日利尻の人に教えてもらうと、正しくは、ギョージャにんにく・通称エゾねぎと言うらしく、ニラみたいな食べ物です)、大根の葉っぱのおつけもの、ヤナギダケのおみそしる、カニなどなど。

しかもね、カニは食べやすいようにおばあちゃんが身を取り出してくれていました(泣)。ありがとう!

「いっただきま〜す^▽^」

じいちゃんはビールが進みます、4本空けたのかな?「いっしょにご飯食べれてうれしい!」と何度も言ってくれて、すごく楽しそうに飲んでくれました。いや、こっちこそ嬉しいですね。

本当においしかったです! で、パチリ ありがとう(;∀;)

フェリーの時間になったのでごちそうさま、をして出る。おばあちゃんが、さらにフキのぬかづけと、ラーメンとお茶を持たせてくれる。やばい、泣きそう。「礼文に来たらまた来いよ」と言ってくれた。楽しい時間をありがとうございました(;∀;)。写真、送るからね!!

フェリーのぎりぎりの時間はわかっていたけれど、どうしてももう一度行っておきたかった場所へと向かった。今日は青い空だといいな。

ありがと、たのしかった!

よかった、今日は青かった。

また、必ずここに戻ってくるからね。

急いでもう一箇所行き、写真をパチリ。ずっと気になっていたのであります。時間がないというのに中まで入って観察してみるが、3島しかなく、パチンコは未だに奇面組やバカボン2があってびっくらたまげました。スロットは3種類くらいしかなかったです。パチ屋作るなら普通に図書館があって欲しいと願います。

パチンコ・ドリーム 何とか無事に4度目のフェリー

ドタバタしながら何とか13:45のフェリーに間に合う。またまた団体の人で2等席はいっぱいだったので通路にて1時間弱潰す。

明日天気がよければ早速利尻に登ろうと思っていたので、北麓キャンプ場に行ってみる。あれ、ここって無料じゃなかったっけ?看板を見ると「300円」と書いているではないか。礼文も値上がりしてたしまさか、とは思っていたけど。ん、管理人さんはどこだ。誰もいないんだけど?!

「ねえちゃん、どうした?!」

明日山に登るつもりだからここに泊まりたい旨を告げると、下の温泉の向かい側に出来た新しいキャンプ場だと車もすぐそこにつけられて便利だし、ここより200円高い500円だけど綺麗でいいよ、と勧められる。うむ、確かにここだと荷物運ぶのがかなり遠いなぁ。そうか、やっぱり今年からここも有料になったんだ。

「ってもしかして詳しいけど、ここの管理人さん?!」

「おぉ、そうだ〜変なやつこないかここで見張ってんだ〜」

他の登山客に混じってて全然わからんって(笑)。ということで、下のキャンプ場に行くとどこが管理棟だかわかんないんだけど。看板も小さいし。おじちゃんが居たので聞いてみると、そのおじちゃんが管理人さんと判明(笑)。

いや、いや、実に、実に綺麗なところではないか。トイレがウォシュレットだぞ(使わないけど)。炊事場がめちゃめちゃ綺麗だぞ。電源も炊事場にあって自由に使っていいんだって。しかも管理人さん、話してるとめっちゃいい人なんだけど!これは居心地よさそうだ。

若干芝生の下が固くてペグがささりにくいところがあるけど、まぁ四隅はいけたから大丈夫でしょう。

ステキ☆

利尻富士のてっぺんが見えます。管理人のおじちゃんが「明日は快晴!」と太鼓判を押してくれました。明日持っていくお弁当を作って、用意をして。明日あの山に登るぞ。

静かでとってもいいです。おやすみなさい。


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