北海道・思わぬ事態へ。
今日も3時に起きて昆布干しへと出勤です。
今日は奥さんに許可をもらったので、カメラを忍ばせて迷惑にならない程度にパチパチと撮影。でも今日は太陽が曇りがちでいまいちです。残念(;∀;)。
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こんな感じでロープにくっついてます |
昆布が切り離された後
日中奥さんが後処理しているらしい |
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適当な量が干せたら
5〜6人で網をかけます
(大体男性の仕事) |
こんな感じで干していきます |
5時半になったら、「5時半になったのでウニの操業を開始してください〜」という放送が入るのだけど、キャンプ場で聞いていたら、「8時半になったのでウニの操業を停止してください〜」という放送が流れていたことに気がついた。
おばちゃんたちに聞いてみると、漁に出れる天候の日は5時半に放送が入り、漁師さんが一気に出るそうだ。終了は8時半だったり、8時だったりマチマチとのこと。組合で採れる時間が決まっているらしい。人よりたくさん採りたいからと、その時間以外にウニを採る人はいるのか?と訊いてみたのだけど、「みんなそんなことはしねえな〜みんな仕事したくないんじゃないのか〜(笑)」と言っておりました。そんなものなのね(;・∀・)。でも何時採ってもいいもんだと思ってたよ、わたしゃ。
船を見ていると実におもしろいです。船の上から覗きながら、ウニを採りつつ、足でオール?を操り船をうごかしているのです。落ちないのか?と見ていたらヒヤヒヤするんだけどね、そんなことを思うのはシロウトのわたしだけのようであります(笑)。みんな器用なんだね。
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ウニ採りの船 |
よくこんな会話を耳にするのです。
「今日ウニいくらだったん?」
「12000円」
何が12000円なのか。ウニ好きのわたしには気になるお値段。いや、でも訊かないほうがいいのかもなんて思いながらも本日はおばちゃんたちに思い切って訊いてみることにしました。
か:「何が12000円なんですか?」
お・その1:「4枚の値段だよ」
お・その2:「4枚って言ってもわからないよ」
お:その3:「青いザルにきれいに入れたのが250gで、それが4枚」
お:その1:「そうそうキロの値段」
えぇぇ!!!
ちょっと待って、前の日記を読みなおしてみよう。えーっと、7月8日の日記です。
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証拠写真・7月8日より |
間違いない。
Kさんちで食べさせてもらったウニ。青いザルにきれいにウニがありました!!
やばい、いっぱいあるとは思ったけど、250gも食べさせてもらったんだ。約3000円てことか。お店で食べると3000円ではもちろんきかないです。お土産やで売ってるのが大体100g2500円くらいだから、6000円オーバー!!((幸))その節はありがとうございました!しっかり働きます(誓)。
今日はおそらく3本だったと思われ、早く終わったような感じがします。ご飯をおよばれに行くと、朝からありました!!ウニさま(;∀;)。これがウニの塩漬けというのだろうか。ほんのりしょっぱい感じでちびちびご飯に乗せて食べるとこれが超うめぇんだなぁ(感動)。ウニって、生のものを乗せてご飯と一緒に食べるだけだと思っていたけど、いろんな食べ方があるんだね。
帰っておじちゃんのお手伝いをしていると、ここの管理をしている社長(つまり管理人のおっちゃんの上司)がやってきた。
「どうも始めまして」。
いろいろお話をしたのですが、手短に話をまとめると、
おじちゃんが仕事を手伝ってくれている女子がいると社長に話した→その女子はただ、好意で?手伝いでしているだけだ→いやぁ、そういうわけにはいかんだろう、もともと誰かいたら雇うつもりだったんだし→普段していることを日報に書いて提出すればもちろん時給でお金を払うよ→というわけで?今日の夜、みんなでご飯を食べに行こう!
ということになりました(;・∀・)。
実は前から管理人のおじちゃんが言ってくれてはいたのです。
「社長に日報あげたら、ちゃんと給料出してくれるから、言ってやるからな」
でも、わたしは「お金は要らない」と頑なに拒否していました。
おじちゃんはわたしのやりたいようにやらせてくれていました。
長くキャンプ場にいるわたしがオ〇ム真〇教の一味であると、ウワサされるこの小さな町(爆)。
観光客が多いのに、実は観光客慣れしていない人が多いのではないかと思う町。
関わる人はすごいいい人ばかりだけど、わたしが直接関わっていない人からのウワサがすごい。牧場で働いていたときと全く同じだ。
若者が仕事を辞めて長期に旅に出るだなんてまずないな、と地元の人が言っていた。だからわたしのようなものを理解できないのだろう。だからすぐ、「いつまでプラプラしているんだ?」と訊かれることが多いんだろう。
それでも、この町で育って今まで生きてきた管理人のおじちゃんはわたしのことを理解してくれて、やりたいようにやらせてくれていました。そのおじちゃんがこう言ったのです。
「かおりが手伝ってくれたことでどれだけ助かったかわからない。お金はあって、困るものじゃないから」
温泉から出て、社長・おじちゃん・わたしでご飯を食べに行きました。社長が管理しているお店で、ビールを飲みながらウニ(しかも大きめの鉢で来ました)やら、ホッケやら、お刺身の盛り合わせやらご馳走していただきました。朝も夜もウニを食べちゃってるよ、わたし!
「俺は、キャンプ場に泊まっている子が忙しいときに手伝ってくれたって話を訊いて本当に嬉しかったんだ。そういう気持ちがね。誰かいてくれないと、というのはわかっていたけど、人がなかなか見つからなくて。お金をもらうつもりでなかったにしても、会社的に払わないってわけにはいかないからね。じゃ、時給は〇〇〇円にしよう!」
あの、お金なんてもらっていいんでしょうか。いいんだろうか。グルグルと頭の中をいろんなことが駆け巡るのだけど、「いりません」「はいそうですか」ではもう済まない雰囲気。おじちゃんの手伝いだと思っていたけど、お駄賃にしては多すぎるYO!大人の言うこときいていたほうがいいのかな。グルグルグルグル・・・
「あと、なかなかキミのような子は見つからないからお盆まで居てくれないか、じゃなくっても、俺の会社にいろんなところの働き口あるから、働きたいなら働いたらいいし。」
それはさすがに。おじちゃんと一緒に働くのは楽しいけれど、わたしは利尻に働きに来たのではないから。でも、少し心は揺れた。心が揺れたのは変なウワサはあっても、やっぱりこのキャンプ場がスキだからだと思った。ここに来る人をもっと見てみたい、そう思ったからだと思う。
明日もきっと昆布干しがあるから8時には帰ると言ったのに、帰ったのは10時前。やばい、日本酒まで飲んで飲みすぎ。でも「越の寒梅」だったかな。新潟のお酒おいしかったなぁ。ごちになりました!
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