北海道・然別→糠平→ナイタイ高原→愛国・幸福駅、なきうさぎ!
7時ぴったり起床。やっぱり天気悪い。
あー迷う。襟裳岬に行くか、それとも東へ向かうか。でも気になっているところ。それは掲示板でたかしさんが教えてくれた、ナキウサギ。
自分の目で見てみたい。
雨が降らないかなぁと心配しつつも、とりあえず然別湖へと向かうことに決めた。見てみたいとか、行ってみたいとかそのとき思った気持ちを大切にしないとね。
道の駅・おとふけには2泊もお世話になりました。駐車場も狭いし、洗面所の水もボタンを押したら5〜6秒後に思い出したかのように、ブホッ!と瞬間に出るだけという微妙なものではありましたが、エッジも入るし、近くに360円の温泉があるし(近いと言っても車で数分)、同じ通りにはお店が立ち並ぶ。何せ立地がグっでした。
地図で見たら近そうに感じたのだけど、道の駅おとふけ→然別湖まで約50kmもあるようです(遠)。少々手前から道道に入り込み、十勝の真っ直ぐな道を進んでいく。
このときはたまたまかな、と思ったのだけど、今日一日この辺を走って思ったのは、この辺りの人(帯広ナンバー)っておっとり、落ち着いた人が多いのかな、ということ。道は真っ直ぐで信号がなくて確かに北海道の道なのに、北海道では有り得ないくらいにみんな安全運転ですごく運転していて安心感がありました。北海道でこんな道路初めてです(笑)。高速じゃないんだから!とつっこみたくなるくらいの走りっぷりばかり見てきたのに。
というわけで、のんびりと然別湖方面へと走っていく。たかしさんの情報をケイタイに転送していたのでチェックしつつ進んでいく。迷子得意ですから、ハハッ。
途中、扇が原展望台にて一休み。するとえらく人だかりが出来ているではありませんか!なんだなんだ?と近づいてみると、そこにいたのは
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コン左衛門。シブイ! |
扇が原展望台 |
・・・何と言う表情(笑)。日本昔ばなしに出てきそうな雰囲気が漂っていました。しかし人間慣れしているんだね。人間に囲まれていても全然へっちゃらなんだもんね。こんなにキツネを接近して見たのは初めてで、ちょっとうれしかったのであります。しかしこのキツネを笑わせてみたい。どんな顔になるんだろう(そもそも笑うのか、という話だけど)。
それから道を登りきり、下りになったところから注意深く走っていく。あ、池があった!ってことは。しばらくすると教えてもらった通り駐車スペースがあり、辺りをよく見ると笹に覆われた道を発見。
登山靴とリュックにカメラを入れて行こうと思ったのだけど、笹が腰くらいまであり濡れていたので下だけカッパズボンを履いて出動。笹→石→笹ゾーンと繰り返し、5分ちょっと歩くと、ごつごつとした岩場(というのか?)が突如現れた。
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これに違いない、ウム |
現場 |
現場には大きな三脚にカメラを準備したおじさんが居た。挨拶をすると、「初めて?鳴き声がしなくても現れているし、一箇所だけ見てないで周りをよ〜く見るといいよ」と教えてくださった。
本当はいろいろと話をしたかったのだけど、話声にびっくりしてナキウサギが出てこないかもしれないと思い、おじさんは奥のほうにいたので、わたしは手前の方に座って目をきょろきょろさせながら観察開始。
たかしさんは1時間に3〜4回見れたって言ってたけど。あぁ。しまった。なんか寒くなってきちゃった。上着持ってくればよかったなぁ。そう思いながらも、いつ現れるかわからないナキウサギを目と耳を澄ませて待つというのは実におもしろかった。
写真では見たことあるけど、実際見たことないから、どんなのかなぁとわくわくしたり、一瞬無心になったり、のんびりと待つということ。釣りと似ているのかもしれない。
チ〜!
今までにない近い声がしてはっと左を見ると何と3mも離れていないところにナキウサギが!
ま、間違いないぞ!
なかなか出番のない一眼レフに望遠レンズ。音を立てないようにそっとカメラを構える。
カシャ!
よしキタ!。ちょっといいんじゃないの!最初に現れたのは25分待ったとき。それから5分の間に4回、わたしが陣取っていた場所の近くでナキウサギが現れ、リスが1回姿を見せてくれた。何やらモグモグと食べていてその姿はものすごくかわいらしくって、教えてくれたたかしさんに心から感謝した。ありがとうございました!
リスが姿を消した後、パラパラと雨が降り出した。もう十分に満足できたのでおじさんに挨拶して下りた。ライダーの人がちょうど上がっていく途中で、ナキウサギの話をすると「それはめっちゃラッキーですね!」と言ってくれたので結構いい確率で出会えたんだね。えへへ。
車に戻って早速パソコンに落としてみたのだけど、デジカメは全滅(;∀;)。遠いし、全部ブレていました。仕方ない。フィルムにかけよう!(ってこれも数枚しか撮ってないんだけどね(;・∀・)。撮れていたとしたら、いい写真だと思うんだけどなぁ。
ブレてどうしようもないけど、一応証拠写真としまして。
何だか今日の一大イベントが終わった気がします(まだお昼前)。
それから然別湖〜糠平湖へと向かい、またその途中、キツネに遭遇。
キツネには触っちゃいけないので車の中から観察すると、向こうも一通りジムの匂いをクンクンチェック。そして、わたしのほうを見上げてきた。か、かわいい!そんな目で見られたら頭ナデナデして、何かあげたくなっちゃうじゃないの!
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然別湖 |
そんな目で見るんじゃない〜! |
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はい、ポーズ! |
糠平湖 |
でも、ナデナデも、エサを与えることもダメなこと。心を鬼にしてその場を立ち去る。サイドミラーにはまだお座りしてわたしの方を見ているキツネくんの姿が。ちょっとハアトがズキン。
車を走らせていると「ナイタイ高原」という文字が見え、14kmほどだと言うことが判明したので行ってみることに。天気がいまいちだから景色がどうかな?と思いつつも、大きな絵になる木が広々とした高原にあちこち点在していて雄大な景色だろう、どうだと言ってくれているみたいでした。
いちばん上に着いたときには土砂降りの雨になり、売店で北海道の情報が載っている本を買っただけで終了。でもまた少し下ると肌が痛いと感じたほどにするどい日差しが!なんだ、この天気の変化は。でも、おかげでよい景色が望めました。
今まで牛を見てきても、道東の牧場に行くまでは、と我慢していたのだけど、今日はついに撮ってしまいました。だってかわいいんだもん!^▽^人間と同じ、個性があって牛の表情を見ているだけで飽きなくて、30分以上観察。
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モウモウ |
コラコラ^^; |
けんかに必ず負けそうな牛 |
するとです。
わたしのすぐ側に数頭最初から居て、遠くに団体がいたのですね。その団体が何やら動き始めたのですね。
おぉ!こっちに向かって来るんだけど!しかも走っているのもいるし。
何だかわたしの元へ駆けてきてくれているみたいな気がして、調子に乗ってぴ〜ぴ〜と口笛を吹いてみたらこっちをみんなが見てくるのですね。
・・・クククッ、おもしろい^m^。
ひとしきり遊んだ後、何だか柵を越えてきそうな気がしてきたので(;・∀・)、そろそろ退散することに。あー楽しかった。
帯広市内をグルグルなぜか迷い、ようやく脱出して南下開始。次なる目的地は愛国駅と幸福駅。もう廃線になったところの駅なんだけど、名前がステキで今でも観光客が絶えないそうだ。幸福駅は以前に行ったけど、愛国駅は時間の都合で行けなかったんだよね。
ひっそりとあるけれど、実に写真を撮るにはもってこいの場所でした。
しばらく走ると今度は幸福駅があり、愛国駅とは違って大きなバスが停まって賑わっていた。外国からの方たちのようだけど、一体何語?オレンジの袈裟着ている人もいるし。ネパールかな。随分インターナショナルな駅なのね、ここは。
彼らは、衣装には全く興味がないようであったのでわたし一人そそくさと身にまとい、はい、チーズ。何でこんなおもしろいものを着ないんだろうね?(個人の勝手)
しかし、前にはハマって撮れるのがあったのになくなっちゃったんだね、残念。前回は買って数時間後になくした切符を今回もまた懲りずに購入。幸せを落とさないようにします。
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ちゃっかり着ます |
途中で納豆と無洗米5kgを購入し(利尻で買った普通のお米はしばらく自炊しないでいいし、猛暑で虫がわいてはならぬと富良野であげたのだ)、道の駅・忠類へと向かった。広くていい道の駅ではありませんか。トイレ以外はね。
思えば飯ごうでご飯炊くの、ほとんど1ヶ月ぶりなんだけど。ドキドキ。計るとなぜか硬くなるので今日も適当。多いかなと減らした分がまずかったようで、火から下ろす前に食べてみるとやや硬め。しまった!芯が残ってるご飯って柔らかいのよりわたしダメなんだよね。
こういうときは熱湯を足せばいいそうなのだけど、バーナーが一つしかないのにそんなことができるはずもなく、冷たい水をドボドボ。
いいのかなぁ、と思ったけど、実にいい具合にご飯が炊けちゃいました。この手が使えるならもう水加減、怖くないね。あぁ、天気予報はまだ3日ほど曇りや雨みたい。いつになったら晴れるのかなぁ。
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