北海道・道東。走らずにはいられない!
カーテンから外を覗くと思ったとおりだ。青い空が広がっていた。時計を見ると6:57。こんなに天気がいいとすぐ行動できちゃいます。朝ご飯を作って食べ、洗い物をし、身支度をして8時前には出発。
こんなにテキパキ行動した朝ってひさしぶりかも。
今日行きたい場所はいくつかあった。
◎裏摩周湖、◎神の子池、◎野付半島。
まずは裏摩周から攻めるつもりでいたのだけど、途中で多和平展望台への入り口を発見したので行ってみることにした。ここってキャンプ場もあるんだよね?どんなところなんだろう。
ちょっとした坂道を登ったところに広がっていた綺麗なキャンプ場。昨日ここにくればよかったかな、と思ったほど。昨日は屈斜路湖のみんながいいとよく言う和琴キャンプ場へ行ったのだけど、個人的に人が多すぎて×。例え無料でも泊まりたくないと思いました(贅沢ですまぬ)。
ここももう8時過ぎでみんなテントを畳んだから広く見えるだけで、現在、駐輪場にある出発するぞというバイクの数はかなりのものでして。このバイクの人たちがみんなテントを張っていたんだよねぇ?それで炊事場があの小さな一箇所だけ。車から荷物移動も大変だね、こりゃ。
だなんて現実的なことを考え出すと、人が多い(というか男ばっかりの)キャンプ場に泊まるくらいなら車がいいよね、という結論に達してしまうのである(注:わたしは男子ばっかりという環境が苦手である)。島で泊まった2つのキャンプ場。ああいうところないかなぁ。最初にいいキャンプ場に泊まってしまったから贅沢になってしまったのかもしれないなぁ。
雨でも心配なし、駐車スペースが確保できればいつでもどこでも眠れる、カギがかかる、明かりがついたプライベート空間。これこそがクルマの最大の魅力なのだ。クルマっていいよね。
でも本音はね、やっぱり足を伸ばして寝たかったりするんだけど。テントも好きだよ、わたし。
結局どっちだ?
と一人ツッコミをしつつ、展望台へと歩いて行った。
「地平線の見える大牧場」
そう書いてある通り、広がる緑。展望台に登って見渡し、朝の気持ちいい澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むともう何にもいらないと思った。体の中が綺麗になっていく感じ。近くには牛や羊が居て、羊を観察していると向こうも不審気にわたしの顔をじっと見つめてきた。
その顔がかわいい!羊ってこんなにかわいかったっけ?ちょっとまぬけヅラ(羊に超失礼!)がたまりません。割と小さかったので一匹担いで連れて帰りたいと本気で思ったくらいです、メーメー。
それから裏摩周へ向かう道道150号を通っていたときです。
あっ!!
目に入って確認できたのですがダメでした。
ボキボキボキ・・・!!
あぁ(;∀;)。
50mほど過ぎ、車を停めて物体を確認、捕獲しに行く。
旗が落ちているのはわかったのだけど、ちょうど対向車が来ていてうまくよけれなかったのだ。おかげで旗を思いっきり踏んだので棒はバキバキ、複雑骨折どころの騒ぎではありません(泣)。
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ついに赤ゲット! |
でも、これにてようやく4色(道北:青、道南:黄、道東:緑、ホンダショップで署名だかなんだかしないともらえない:赤)そろいました、イエイ。わたしが自分で手に入れたのは青だけだけどね。しかし、赤を入手できるとは思わなかったので実にラッキーです。どこかで棒を買ってちゃんと直そう。後は最北端マーク入りのレアな青旗を誰かが落としてくれるのに期待しましょう!(やっぱり他力本願)
そして裏摩周展望台に到着。その名の通り、摩周湖の裏側にある展望台であります。実に狭いところです。ちょうどわたしのすぐ後にやってきた2台の大型観光バス。展望台はすぐにおばちゃんたちで埋め尽くされ圧力により追い出される。
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ちなみに昨日の摩周湖
(第3展望台より) |
裏摩周到着 |
何がすごいのか |
透明度の高さでは日本一の摩周湖。
実に有名な湖なのだけど、どこの展望台から見てもこれと言って胸に響かないのは何故なんでしょうか(その割りに毎回来ているのですが。今回は料金徴収のある第一展望台へは行ってません)摩周湖にどえりゃー感動した!という人が居たらちょっとお話を伺ってみたいのですが。ガイドブックにこれだけ「裏摩周湖はよかった」とか「第3展望台からの景色はさえぎるもがなく感動もの」とか書かれているのに何にも感じないわたしって(呆?)。
しかし、神の子池って裏摩周から続いていると勝手に思っていたのだがそれらしき道が無い。どこにあるんだろうとりあえず清里町のほうへ走り出すとしばらくして「神の子池 ↑4km」の看板が。
ジャリ道の先に適当な広さの駐車場があり、ちょっと歩くとそこに神の子池はありました。
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神の子池 |
・・・ふぅん |
・・・あの、すごいんですかね?(爆)
「こんな色みたことない」とかすごいことばっかり書いていたのですが。ガイドはガイド。人の感想はあくまで人が感じたことであってわたしが同じように感じるわけがないんですよね。でも読んでいると過剰期待してしまってダメですね、反省。東北の青池とかのほうが普通にもっと青が濃くて、どこにもなさそうな「特別」な色だという気がしたなぁ。
それはそれ、これはこれであるのだから、比べるのもどうかと思ったりするのだけど、やっぱり強烈な印象に残っているものと似たようなものがあれば自然と比較してしまって「こっちのほうがよかった」と評価してしまうのですね。
すみません、つまりなんて言うか、がっかりしちゃったんです。
でもいかんです。素直に感じるということが足りてないですね、わたし。
時計を見ると11時過ぎ。お腹が空いたので中標津(なかしべつ)でスシロードを発見し、ひさしぶりに食べてみようかと思ったのだけどまだ開いてなくて断念(××)。よく休みの日に行ってたラーメンやさんあったなぁと思いながら探すのだけどさすがに5年も経つと記憶はかなり曖昧。結局長崎屋で生春巻きやらお惣菜をリッチに買って食べながらちょっとだけネット。よしよし、まだ明日も天気はよさそうだね。
しばらく休憩してから野付半島へと向かう。よく流氷を見に行った場所あのときは白くて大きな流氷が所狭しと押し寄せていたけれど、今はどんな風景が広がっているんだろう・・・
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おいしそう |
ハマナスの実があちこちに |
ナラワラ
(ミズナラの枯れ木群) |
車を置いて、手前のナラワラの辺りを歩いてみると、もう終わっているだろうと思っていたハマナスが咲いていたり、実になっているものもあったり、イチゴのような実がついているものがあったり、風はビュービューと冷たいのに実に道路の周りはにぎやかだった。こうならば、トドワラ(トドマツの枯れ木群)の辺りが楽しみだね。
さらに先に進み、駐車場に車を置いて片道1.5km離れたトドワラのところまで歩いて行った。その小道には襟裳岬で咲いていたあのケバイ花や、ハマナス、白や紫の花がいろいろと咲いていました。
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襟裳岬にも咲いていたね
エゾカワラナデシコ |
ヤマハハコ?!
ちょっと花が違うような気も |
トドワラ入り口 |
さらにトドワラの周りにある木道は一周約1.2km。歩いているとそれはそれは気持ちがよかったです。トドマツの枯れ木の集まり。なんだか木の墓場のような寂しげなそんな場所なのかなと想像していたのだけど、青い空の下というのもあったからか。枯れても枯れたで、第2の人生をカッコよく生きている。なんだかそんな風に見えてこの場所がとても好きになりました。
木道からトド橋のほうへとちょっと逸れ、誰も来ないところでぼんやり。ここってこんなにキラキラした場所だったんだね・・・冬とは全く違った表情を見せるその姿にうっとりしていました。冬もいいけど夏もいいね。それぞれの季節にいろんな姿を見ることができる。四季のある日本はいつまで経っても知り尽くせないのかもしれないね。そんなことを思ったりする。
野付半島の次は走古丹。ここも野付半島と同じくらいよく来た場所。本当に何にもない。何にもなさはちっとも変わってなかった。腰をかけると、海がもうそこに来ていて、もう少し早い時間だったら冷たいの覚悟で海に入っていたかもしれない。
わたしだけの海だよ。落ち着くね。
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走古丹の海 |
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