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2005年8月26日(金) くもりのち雨 <138日目>
出発地:北海道根室市
納沙布岬の無料駐車場
現在地:北海道厚岸町
道の駅 厚岸グルメパーク  
走行距離:152.0km ★ 計:15261.5km 出費:1750円
食費:630円 お風呂:500円 
観光費(ステッカー):620円


北海道・日本最東端、納沙布岬。



「日本一早い朝日を見たい」

朝日なんてどこで見たって一緒じゃん。

確かにそう言われればそうなのかもしれないのですが、せっかくこの辺り(根室)で泊まるのならば朝をここで迎えたらいいのでは。そう思い昨日恐ろしいほどに濃霧な道のりを走って納沙布までやってきたのであります。

・・・まじで怖かった。7時前なのに真っ暗だったしね。何か出そうなそんな雰囲気が。夜運転してもこんなにドキドキしたことなかった。でもチビってはないよ。

というわけではりきって3時に目覚ましをかけてみたものの、外はまだ真っ暗。以後30分後とに目覚ましをかけてウトウト。4時20分に外を見たら。あ、明るいじゃん!!

ジャージのまま慌てて外に飛び出し、車で移動すりゃぁいいものの走って灯台方面へと向かって行った(手前の駐車場〜灯台の方まで数百メートルあるのだ。しかもわたしは一番遠いところに車を停めていた)。あぁ何やってんだ、わたし。何度もそう思いながら三脚とデジカメを持って、稚内以来ひさしぶりに全力で走ったのである(でも足はサンダル)。

そしてしばらく走って気がつく。ぜえぜえ。っていうかさぁ。

雲のせいで日出はナシ 本土最東端到達! ジムもよくここまで走ってくれました

なーんだ。見えてないじゃん、日の出。よく見れば水平線にどっしりと構えている厚い雲。空がピンクに染まっているだけだ。まぁ、雲がなかったところで間に合ってなかった気もしないでもないけど(爆)、それは言うまい。ひどくがっかりして、誰も居ない本土最東端の碑の前にてパチリ☆とりあえず眠いので気が済むまで眠ることにした。

気が済むまで眠ると時既に9時半。

そんな自分に若干ビビリつつも外に出ると寒い。涼しいじゃなくって寒い。昨日の夕方で15度だったもんね。でもこのくらいが気持ちよくっていいのであります☆着替えをして洗顔を済ませ、そのまますっぴんでお土産やさんを物色。証明書を買おうと思ったら高い!写真つきで500円!その昔この証明書を買ったのだがこんなに高かったんだ。よく買ったなぁわたし。

こんな豪華な写真いらないからもっと質素なのないのかなぁ。

「あの、もっと小さい証明書って置いてませんか」

「うちにはないんですよ、これしか」

「うちにはないけど、どこならあるんですか」

さすがのわたしでもそれは訊けず(汗)。前歯の辺りまで出かかっていたのをぐいっと飲み込みましたとも。やっぱり訊いちゃ失礼だよねぇ?訊いてもいいのか?かわいいステッカーを2枚だけ買ってそのお店を立ち去る。しかし証明書を置いてそうなお店って他にないんだけどなぁ(あとのお店は食堂だったりこんぶやカニを売っていたり)。

こういうときは中立な(?)、物産センター辺りがよいかと思い、おばちゃんに訊いてみると

「これしかないんだけど」

と見せてくれた2枚のステッカータイプの証明書。訊けば1枚100円とのことなので〇型と□型2枚とも購入。この物産センターは2階で根室の3Dシアターが見れたりもでき(無料)、実に◎。署名すれば北方領土視察証明書がもらえる建物も教えてもらい、訪れてみた。

本来ならば、北方領土について書くべきなんでしょうが。ここでわたし的に衝撃の事実を発見してしまい、北方領土そっちのけでした。お土産やさんで物色していたときにステッカーにも絵があり、まさか!とは思っていたのですが、この北方館にて「確信」でありました。

情熱大陸という一人の人にスポットを当てて紹介するTBSの番組が好きでよく見ていました。今もかどうかは定かではありませんが、そのエンディングで使われているわたしが大好きな「エトピリカ」という葉加瀬太郎さんの曲。何年も前にCDを買ったときにその意味を調べたつもりでいたけれど、今までわからないでいました。調べ方も悪かったんだろうし、今までほったらかしにしてたんだけど。

それが今日、ようやくわかりました(;∀;)。「エトピリカ」って鳥の名前なのね。

根室物産センター 北方館 これがエトピリカ!!

大したことではないかもしれないけど、わかってすごく嬉しかったです。無事、北方領土視察証明書も頂き、北方館を後にした(ちょっと後ろめたい)。車に戻って昨日半額でゲットしていたご飯を食べて出発です。

納沙布岬周辺ではもうお昼前で天気も悪いというのにそれでも昆布を干している姿や、牛がのんびり歩いている姿、牧草ロールがコロコロ転がっていたりして実にのどかな景色が広がっていました。

北方原生花園を見つけたので行ってみることに。車は他に一台もなく、しーんと静まり返っていた。ぱっと見たとき、入り口が閉まっていたので入ってはいけないのかと思ったのですが、張り紙を見ると「ポニーを放し飼いにしていて外に出るといけないのでカギをしてくださいね」と書いてありました。

中に入ると、木道はうんちだらけ(爆)。ポニー、やりたい放題のようでした。

コロコロ 北方原生花園
・・・うんちがお出迎え^^;

広い原生花園を目を凝らしてみたのだけど最後までポニーの姿は確認できませんでした、残念。カラカラに乾いたうんちは風に乗っかって(今日は強風)、コロンコロン転がってくるんですね。

・・・わたしのほうに(大汗)。あぁ、何で向かい風なのよ!

軽いステップでうんち爆弾をかわしながら(嘘)、木道を歩くと両側にはポツポツと花が咲いていました☆

わたしがチシマフウロだと
勝手に思い込んでいる花
この花は
この一本しか咲いてなかった
確か富良野岳にも咲いていたね

強風のため撮影が困難で3枚ほどしか撮れてないのだけど、他にも黄色い花や、白い花が咲いていて、一見見た感じではもう遅いのかなぁ?と感じてしまうかもしれませんが、目を凝らせばいろんな花に出会えて◎。6〜7月の紫のヒオウギアヤメが見事らしいですが。

その後は、車石を見に花咲灯台へと向かう。車のような形をした石があるだけだからしんと静まり返っているとばかり思っていたのに、今日の納沙布岬と変わらぬくらいの人が居てびっくり(と言ってもほんの車5、6台ね)。

車石そのものよりも、この海岸の岩ははなんだか規則正しくギザギザしていてその岩に大きな波が被って引いていくときの姿がとても激しくて、豪快で◎。

根室車石 ざぶ〜ん!

R44を使わず、道道142をのんきに走っていると突然目に入った「ムツゴロウ」。そうか、中標津にもあったと思ったんだけど、もう一つは浜中町にあったんだ。

おお!!こんなところに!!

どうなんだろう、と思いつつも砂利道+坂を登っていくと馬がポクポク歩いていた。でも入り口には「関係者以外立ち入り禁止」。さらに次の入り口にも「立ち入り禁止」。おまけに釧路ナンバーの車にプップと鳴らされ(何故?)、いろいろと話題の多いムツゴロウ王国。もしかしてもう誰も入ることはできないのかな。

・・・ということで退散。天気も崩れそうだし、早めに今日の寝床に辿り着かねば。

きりたっぷ岬 そのA

きりたっぷ岬にはキャンプ場があり、様子を伺うとテントは無料。4人用のバンガローでもたった1600円ほど。いい時間(まだ16時)でこういう日にテント張りたいんだよね、と思っていたら大粒の雨(;∀;)。雨の日にテントを張るほどの勇気はわたしにはありません。

近くに温泉があったのでひさしぶりにさっぱりし、新聞も3紙ほど読んで厚岸の道の駅へと向かった。

雨の霧多布湿原

途中、ヘッドライトを受けてキラリ光る物体が。

ノロノロ運転していたけど、それでも一瞬汗が出ました。道路のすぐ側に居た大きなシカ。今までも何度か歩いているのを何十メートルも先で見てはいました、でもこんな間近にいるなんて!

「来ないで!」という願いが通じたのか、ちょうど横を通ったとき(ブレーキは当然間に合わない)、シカは草むらへと飛び込んで行きました。もし反射的にシカが道路に飛び出して来ていたら。考えただけでもぞっとします。車、へっこむどころじゃないよね。本当に気をつけないと。

今のジムは大変なことになっています。

フロントガラスには虫汁、虫血、さらにあちこちに挟まった虫本体。目も当てられません。この雨で少しでも洗い流してくれれば。ジム、ごめんね。やっぱりわたし虫の死体こわいよー(泣)。自然の力で自然に戻るのじゃー(念力)。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます☆


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