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2005年9月7日(水) 雨 <150日目>
出発地:北海道羅臼町
羅臼町立林間広場キャンプ場
現在地:北海道羅臼町
道の駅 知床・らうす  
走行距離:65.5km ★ 計:15898.5km 出費:2702円
食費:2352円 生活費:350円


北海道・雨の知床。



ジムニーに当たる雨の音で目が覚めた。

昨日は早くに日記を書き終えることが出来たので8時過ぎには眠ったのに、2度寝をして起きたらすでに9時半。睡眠不足が続いていたからこれくらい眠るだろうとは思っていたけど、好きな旅をしてこれだけ眠ったりすると何だか一生懸命働いている人に対して申し訳ない気分になったりする。

有料なのにトイレットペーパーさえないキャンプ場に疑問を抱きながら早々に去ることにした。ホルダーさえなく置くところもなかったので、昨日もらったトイレットペーパーを置くことができなかった。ペーパーを置かないなら、ゴミ袋と一緒にティッシュくらい渡すべきでは?と思ったりする。それともホルダーごと誰かが持っていったのか?

まぁいいか。

道の駅へと移動し、身支度をして行くと、見たことある自転車が。ん?これはまさしく。

見覚えのある黄色の「横断中」の旗。やっぱり!!そこにはわたしがマジックで書いたメッセージがあった。道の駅内を探すと彼はお天気情報を見ていた。今日は温泉DAYのつもりだからすっぴんなんだけど。ええい、行っちゃえ!

「◎▽×(ライダーハウスの名前)に居たよね?」

そう声をかけると、「あぁ!!」としげたかくんは思い出してくれ、写真を撮らせてもらい、少しお話を。彼は富良野で会ってから道北へと向かい、それから知床へ来たそうだ。わたしは南下し道東へとやってきた。出会ったのが確か8月上旬。約1ヶ月後再び出会った。同じ北海道に居ても出会わないですれ違う人も居れば、こうして2度も出会う人がいたりする。とても不思議だ。約束も何もしていないのに。

「富良野に2週間もいなければ」

だなんて昨日は思ってしまってごめんなさい。そこにいたからこそ、出会えた人がたくさん居たというのに。しげたかくんは今日は台風が接近しているのでライダーハウスで凌ぐそうだ。わたしは知床半島の南側の相泊の方へ行くつもりだ。

「あそこの道は連続雨量が何ミリを越えたりすると通行止めになったりするので気をつけてくださいね」

と教えてくれ、これから徐々に激しくなるだろうと思い、そうなる前に移動することにした。

「何だかまた会いそうだけど、気をつけて旅をしてね」

握手をして別れた。

しげたかくんと再会

道道87号線を進み、端っこにある「熊の穴」というお店に行った。ここでトド肉定食を食べると証明書がもらえるからだ。1350円とちょっとお高めなのだが、こういう雨の日はグルメに温泉に限ります、えへ。

熊の穴
日本最北東突端地?
いっぱいメニューがあるなぁ!
ちょっと迷う

けどやっぱりトド肉定食! 証明書ゲット
世界遺産になった銀色シール付き

礼文で食べたトド肉は串だったけど、今日のはバラ肉みたいな感じ。その違いもあるのか、ちょっとぱさついた感じで、余計クマ肉のように感じられました☆ご飯の量は今日は◎。いや、もっと大盛りでもよかったかも(大食い健在)。

それから無料の露天風呂・相泊温泉へと向かったのだけど。おかしいなぁ。確か屋根があって男女別になっているって聞いたのに?!

何だか丸見えなんですけど? ・・・なるほどね 足だけちゃぽん

よく見ると、台風接近のために撤去したことが書いてあり、裸で入ることは断念。上から丸見えなもんでね・・・さすがに。誰も居なかったので足だけ浸かることにした。雨が降っていたので傘を差しての足湯。これもまたなかなかいいものです。お湯はちょっとしょっぱく、温度は熱め。ぬるいのじゃないとダメだから足だけでちょうどよかったかも☆温まって出ると足が真っ赤になっていました。

後ろの石で囲っているところが
セセキ温泉です

近くには波打ち際にある豪快なセセキ温泉もあり入りたかったけど断念。うぅ、こういう温泉って水着かすっぽんぽんでないとダメなんでしょうか?キャミソールは邪道?でもバスタオルはいいんですよね?でもバスタオルは濡れた後乾かすのが大変なので使いたくないのです。使ってもちょっと↑か↓かどちらかハミりそうなので(恥)。キャミソールオッケイならば隠すのは下だけでいいんだけどなぁ。

それからヒカリゴケを見に行った。ここのヒカリゴケは国内最大規模で、1cmにも満たない小さなものなのだそうが、見る角度によっては萌黄色に見えるのだそうだ。4箇所ほど見えるスポットがあり、上やら下やら右やら左やらといろんな角度から見たけど光っているようにはどうしても見えませんでした。

諦めて帰りかけたときに一人の男性に話しかけられた。

お仕事はテレビのカメラマンという、Sさんは八王子ナンバーのわたしと同じ一人旅。かっこいいアメ車の大きな車に乗っていて、同じクルマ旅。旅の話、燃費やガソリンの話で花が咲く。

・・・Sさんの車に130リットルオーバーもガソリンが入ることにびっくりしたり(どんなクルマも50リットルくらいだと思ってました)。

・・・東京の八丈島のガソリンの値段を教えてもらってびっくりしたり(R175円オーバー。利尻なんてかわいいものです)。

・・・Sさんが東京の激混みのところをこのクルマで走るとリッター2kmしか走らないということを聞いてびっくりしたり。

・・・クルマの中を見せてもらってホホゥ!と感心したり。

でも大きなクルマだと安心でいいなぁ何て思っていたけど、JAFには来てもらえなかったり、細い道は辛いなど、それなりに悩みはあるんだと思った次第であります。

立ち話で、こんなに誰かとしゃべったの初めてかも(笑)。さすが、お仕事がカメラマンだけあってビデオカメラをお持ちだったのでちょっとだけ撮ってもらい、そのときはいいや!素で。だなんて思ったけれど後からすっぴんであったことを激しく後悔(凹)。

またお会いしましょうね。

Sさんとパチリ Sさんのお車

それから熊の湯に向かう。雨が結構降ってきたなぁ。石鹸可のところなので一式持っていき、ガラガラと女湯を開けるとちょうど2人の女性が出て行くところだった。も、もしかして。

男女別で安心です やった!独り占め

やりました。独占です。誰も来ないうちにと、体を洗いチャプンと浸かって証拠写真をパチリ。今ならホタテも出来たかも(爆)。だなんて思っていると話し声が。

すると、3人の女性がやってきた。

あまり広いとは言えないけれど、4人まで楽々入れ、2人がお友達同士で旅をしていて、もう一人の方は旅館で一緒になったのだそうだ。わたし的にとても話していて好感の持てる3人で、温泉に浸かりながらこうして旅の話ができてとても嬉しく思った。

地元の人がいないとぬるくしてくれていないので?熱くて入れないと聞いていたのだが、雨に打たれながらの熊の湯はわたしでも入れるほどよい温度でとても気持ちがよかった。硫黄の匂いと白濁の温泉が素晴らしい雰囲気をかもし出し、清潔だし、これで無料温泉だなんてありがたい話だ。

また入りに来ようっと。

PAにて寛いでいるととんでもないものが目に・・・

ぎゃ〜!

今までほとんどつけたままで温泉に入っていたけれど何ともなかったシルバーの大切な指輪が、ちょっとちょっと!10円玉の色になっているじゃないの。わーん(;∀;)。本当にこんなに変色するんだね。ネックレスは取っておいてよかった。

うむ?そう言われて見れば伊藤家か何かで、炭酸のジュースの中に入れて一晩おけば元通りになるとか言ってなかったっけ?

早速セイコーマートにコーラを買いに行き、つけてみたのだが元通りになるかは定かでない。

ごそごそと車内を探すと一冊の本が出てきた。

アジアの旅行記の本を持ってきていたつもりがブックカバーを取ると、世界の中心で愛をさけぶ、の律子の物語である「指先の花」であることが判明。ひさしぶりだなぁと思いながら雨の音が響くジムニーの中で読書。読み終えてから雨の日もいいかな、なんて思ったりしながら1時間ほど眠った。搾乳室の乾燥室でズボンを乾かしたからかな。牧場のにおいを連れてきたみたい。。。何だかほっとするよ。

しげたかくんに教えてもらった安いスーパーや、セイコーマートに明日に備えて買出しに行き、雑誌まで買っちゃったりして準備万端。

さぁ、台風来い!(強気)

PAで寝ようと思ったのだけど、誰も居ないので今日はいっぱいクルマが泊まっている道の駅で眠らせてください。台風が来るし、こんな日はやっぱり車中泊の人がたくさん居たほうが安心なので。びびり〜でごめんちゃい。全然強気じゃないです、エヘヘ。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。

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