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2005年9月10日(土) くもりのちはれ <153日目>
出発地:北海道羅臼町 無料PA  現在地:北海道小清水町
道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水 
走行距離:158.7km ★ 計:16097.1km 出費:4939円
食費:1209円 GAS:3315円
駐車代:410円 


北海道・知床峠、知床五湖。



あぁー!!

身体は寝たがっているのに眠れない。このもどかしさ。山に登ってあんなに疲れたはずなのに。神経がまだ高ぶっているのかな。

どうにかしてちょーだい!!

足か。足がきっとだるいんだ。どこかにあったな?とゴソゴソと探し、見つかったサロンパスを貼ってみたりした。

昨日は結構いたトラックや車もいなくて今日のPAはわたし一人。何だかシカの鳴き声が聞こえるんだけど?そんな中ウトウトしていたら目覚ましが鳴った。

午前3時。

そうだ、すごいことがあったんだYO!何と熊の湯で銅色になった指輪が、昨日下山して軍手を取ったらピカピカのシルバーに戻ったYO!

そんだけなんだけどね。さて、日記を書きましょうか。

羅臼岳のことを書きながら一人涙。馬鹿だね。何泣いてるの?って感じ。画像処理は夕べ済ませていたので、5時には珍しく書き終わり就寝。

9時頃寝たのかどうかよくわからない感じだったけどモソモソと起き、準備をして出発。今日はいよいよ知床峠を越える日です。

峠。しかも土曜日。

あ〜ん、車来ないでよ。わたし遅いからね。

峠を越える日はどきどきします。やっぱりできるだけ人様をイライラさせたりしたくないからね。ということで頃合を見計らって走り出した。

今日の知床はくもりというか晴れというか。しかし、標高が上がるにつれ、徐々にガスってくる。景色は望めないか。ちょっとガックリしながらも進んでいるとあれよあれよという間に一番上に到着。ホッと一安心であります、よかったよかった。

知床峠
羅臼岳をバックに
知床峠より

外に出るとドドンとあった山。

近くにあるとそんなたいそうな山に見えなかったのだけど(失礼!)、実は昨日登った羅臼岳だということが判明。昨日はどうもお世話になりました。しかし改めてじっくり見ていると、やっぱりこうして羅臼から登ってから見ることが出来てよかったのかな、なんて思ってしまいました。

思い入れが違うというか。とにかく、知床峠から見る山。「これが羅臼岳なんだ!」という印象が深く深くわたしの中に残るだろうと、そう思うとちょっと嬉しかったりするのです。

峠を下り、今日の向かう先は知床五湖。その名の通り、5つの湖があるところです。その知床五湖に向かう途中に、羅臼岳のもう一つの登山口・岩尾別温泉があったりします。

シーズン中(確か9月20日頃まで)は、知床五湖まではマイカーで行けるのですが、その先のカムイワッカの滝・知床大橋方面へはビジターセンター辺りから出発するシャトルバスでしか行けません(チャリ・徒歩も×。オフシーズン、来年はわかりません)。しかも落石のため知床大橋には止まらないとのこと。まぁ、カムイワッカの滝(天然露天風呂・滝に打たれて入れる)も見てみようかな、くらいだったからいいんだけど。

シカさん発見。

おお!!

五湖へ向かう途中、大きなエゾシカが!なかなか近くでは見れなかったんだよね。やったぁ。後ろから車も来てなかったので、路肩に寄せしばし観察。うむ。全くもってしかさんは動じないんだね。こっちをチョロチョロ見てはいるんだけど。草をハムハム食べながらよっこいしょと鎖を越えて自然の中へと戻って行きました。

な、何か知床って感じじゃない?!(興奮)

五湖の前辺りでは車の渋滞の列。

「すみません、今満車で。20分くらいだと思います」

そう係員のお兄さんは教えてくれ、おとなしく待つことにした。さらに珍しいことにおとなしく410円支払い五湖の駐車場に停めた。一湖〜5湖まで徒歩約90分とのこと。何気に筋肉痛なのだが、その場所が太ももの表側と二の腕。登るときに腕にかなり力を入れたから腕はわかるけど。

まぁとにかく、いつもの「筋肉痛は使って直す作戦」です。ちょうどいい歩きです。日曜日ということもあり人がウジャウジャ。その中にわたしも紛れ込みます。

こんな木道を歩きます お!これは巣ですね おしり隠して角隠さず
しかさん、みっけ。

その途中おもしろいおばちゃんがいました。

「やっほ〜」

おいおい、叫んでるで、このおばちゃん。内心笑っていました(笑)。どうやらお友達は先へとどんどん進んでしまったようでおばちゃん一人置いてけぼりになった模様。

「みんな〜先行ってしもてなぁ。ほんまに!あれ、おねえちゃん、昨日羅臼に登ってなかったか?」

え?

記憶を手繰り寄せる。昨日わたしが山で話したのは、おじちゃん2人と、おじちゃんとおばちゃんグループ。あっ!

「もしかして、"そっち羅臼やで!"って言ってくれたおじさんの。」

「そうや〜あれガイドやねん。ほんま無事でよかったわ〜よう女の子一人で。」

しゃべっていると明らかにという関西のおばちゃん。おばちゃん4人で今回は羅臼岳に登りに来て、おばちゃんが今回は幹事で取りしきっているので、何かあってもと思いガイドを雇ったそうだ。

「何言うてるん、4人でやないって!一人が1万!そやから4人で4万や〜しかも天気が悪かったらあかんから今日のも押さえてたんが一人3000円」

ガイドってお高いんですね。

おばちゃんは五湖でようやく連れに会う事が出来、おどろいたのがみんながわたしのことを覚えてくれていたということ。

「白いキャスケット被ってたもんなぁ」

この年代のおばちゃんが「キャスケット」という単語を知っているのにも驚いた。多分うちのオカンなら「野球帽」と言うと思うんだけど。。確かにおばちゃんたちもステキな帽子を被っていました。

「愛媛から来てんのか?気ィつけや」

おばちゃんたちは口々に言ってくれ、あの山で出会って覚えていてくれたということがものすごく嬉しかったりしたのである。わたしももっと人の顔を覚えなくちゃなぁ!

三湖
カナダのマリーン湖の
スピリットアイランドみたい
五湖
硫黄山〜羅臼岳までの山々が
この画像は凛々しい硫黄山(一番左)
覚えていてくれてありがとう!
五湖にて

と言うわけでわたしが気に入ったのは@五湖、A三湖。この2つです。

歩き終わってからは、楽しみにしていたハマナス&コケモモソフトを。コケモモ?花は知っているけど。と思ったらちゃんと写真を貼ってくれていて、よく見る、赤い実がコケモモの実であるようでした。

ハマナス&コケモモソフト
色は綺麗だけど。?

すみません、味がぼやけてよくわかりませんでした。単純にハマナスだけのほうがわかりやすくておいしいのでは?と思ってみたりして。

それからビジターセンターでお花のお勉強を少ししたり、裏にあるフレペの滝まで往復2kmばかり歩いてみた。うんうん、これで五湖と合わせて5kmほど歩いたけどいい感じだ。これなら明日斜里岳行けるね!

フレペの滝までは、もうちょっと早ければ結構花が咲いてたんじゃないかなぁ。ハンゴンソウ(黄色い花)も大分枯れてたし。残念(泣)。

フレペの滝
岩と岩の間から
水が出てるよね?
熊出没注意

次に車を走らせたのはウトロ。

牧場に居た頃、ちなちゃんという高校の同級生がウトロで働いていた。休みをもらってちなちゃんに会いに来た。二人で近くまで行った赤い灯台。すぐそこまで押し寄せていた白い流氷。不自然に建てられていたちっちゃな流氷神社(笑)。懐かしいなぁ。ウトロの夏はこんな風なんだ。

ただそれだけ見たかった。

関係者以外は入っちゃいけないのか?この港。ジロジロみんな見てくるぞコノヤロー!ということでとりあえず1枚だけ気も入れれぬまま、写真をパチリ。もうちょっとマシに撮りたかったが仕方ない。視線気になるんだもん。

何気にウトロ

ウトロへはバスで来たからオシンコシンの滝見てなかったっけ(冬だと凍っているのか?)。それにしてもこんなにも知床周辺には人が居たのか!というほどにオシンコシンは大人気。何故に?駐車場。あ、一つだけみっけ。

名前からして(失礼!)、そんなに期待してなかったのに結構すごいのね。この滝。水量がハンパじゃないです。近くによってマイナスイオンをいっぱい浴びてきました。うつくしくなぁれ、わたし!(え?)

オシンコシンの滝 おしりがキュート。
ちなみに娘

何やら団体客がワイワイ言っていたので覗いてみると、臆することなく堂々と草を食べているシカ親子がすぐそこに!今日はシカにいっぱい会う日だね。かあちゃんが娘(勝手にそういう設定)に「そろそろ行くでぇ〜」と合図するときは鳴いたりして呼ぶんじゃなくって、鼻でおしりをつつくんですね。1mも離れていないところにいたのでマジマジと観察。か、かわいい。

何だか急に思い立ち、網走のギリのところまで走ってたまっていた4日分の日記をアップ。し、しまった!!線が抜けていたのか、パソコンの充電が中途半端なまま!(号泣)せっかくネットができるチャンスだったのに。あまり余分なことができぬまま終了。消化不良。

来るときに偵察していた、小清水の道の駅がよさそうな感じだったのでそこにてお泊り。隣にあるスーパーも結構安くてグッド(ヤキソバが値引き前で100円とか、ゆでトウモロコシ120〜100円とか)。

今日はぐっすり寝たいな。明日は斜里岳に登るけど。あれ、雨が降ってきたよ?!



画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。

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