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2005年9月12日(月) はれのちくもり <155日目>
出発地:北海道網走市 民宿ランプ 現在地:北海道滝上町 
道の駅 香りの里たきのうえ  
走行距離:208.4km ★ 計:16405.9km 出費:2832円
食費:1290円 GAS:1542円


北海道・サロマ湖、北上、死を感じたとき。



9時起床。

布団の中で目覚める朝はやっぱり違う。何てさわやかなんだ!結局いろいろ画像を整理したりしていたら3時過ぎていたんだけどね。。

そして起きて感じる左目の下の鈍い痛み。やっぱり来たか!

実は昨日、沢渡りの序盤。勢い余って飛びすぎ(軽く鳥人間)、何と左目の下を木の枝で強打(××)。一瞬、星がクルクルとわたしの頭の上で周りました。

まぁ鳥人間と言っても、おそらくわたしはスタートしたと同時に琵琶湖に即つっこんで失格。この手のタイプであることに間違いないと思われます(確信)。

で、恐る恐る鏡を覗き込むと。

フンギャー!!

♪ある〜日 森の中 くまさんに 出会った〜♪

ビジターセンターのくまさんどころではありません。ここに「熊出没注意」!!(怖)

クマに近い感じで左目の下は青紫っぽく若干変色し、少し膨れていました。ま、まぁちょっと念入りに化粧すれば大丈夫かも?メガネのフレームでも隠れそうだし。あんまり大げさでなくてよかったのはよかったんだけど。ね。

メールのお返事をし、出発の時間です。お世話になりました(ぺこり)。

そうそう、HOTMAILに宛にメールをしたのに万が一、返事が来てない!という方がいたらすみませんがもう一度メールお願いします。ときどき、初めてのメルアドからのものだと勝手に「迷惑メール」として処理されてしまうことがあるのです(5日過ぎると勝手に消去されます。5日ごとにメールチェックできるとは限らないので)。

民宿ランプさま

さてどうしよう。礼文島で会ったひとしくんにメールを打ったものの返事が来ない。またどこか山に行っちゃったかな?せっかく天気がいいことだし能取岬に行こうかな。

国道を逸れ、道道の標識に従って走る。そして目の前に現れた景色にうなる。

めちゃめちゃキレイやんか!

うぉ〜!! 最高! 能取岬。N!

ベンチやテーブルもたくさんある能取岬は広々としていてとってもいい感じ。地元人だったら間違いなくデートスポットですね(笑)。

能取岬灯台

おもしろい形だなぁと遠目からでも思っていた灯台は8角形。丸とか四角が多いからちょっとめずらしいかも。のんびり寛いでいたらすでに11時(早)。網走市内へと戻り、教えてもらった「ホワイトハウス」というレストランを探した。南4にあるから結構街中のはずなんだよね。

キョロキョロしながら歩いていると、本当に白くてうっかりと見逃してしまいそうなお店がありました。お店の前にはたくさんのメニューが並んでいて既にドレニシヨウカナァ〜。状態。えへへ。

メニューの一部 やっぱりコンビ丼とステーキセット

小さな店内は12時前というのにほぼ満席。一人なのでカウンターに座り、メニューを見るとまだまだたくさんのおいしそうなものがずらりと並んでいてさらに迷う。肉食べたいからやっぱりステーキははずせんし。腹は決まった。蒸しウニとイクラのコンビ丼とステーキのセット(お味噌汁つき・1050円)。

蒸しウニってどんなんだろうね?それにしても大好物なものばっかり。レストランって何だか嬉しくなるよね。

運んでくれた丼は大きく、お味噌汁は丼と同じ大きさの器に入っていた(笑)。ステーキはわたしが好きなミディアム。うまい。っていうか、普通ステーキとライス大盛りで1000円近くはするよね。蒸しウニは生うにのあのとろける舌触りと磯のかおりが好きな人には物足りないかも。全然違う食べ物のようにパサパサになっちゃうからね。イクラは初めてだし、えへへ。1000円ほどでこれだけ食べれたら大満足です。もちろん完食です。他の人のところへ運ばれるのを見ていてもどれもすごいボリュームでした。

車を置いているところまでテクテク歩いて帰る。こりゃちょっとは動かんとやばいわ。

明日、出来たら層雲峡方面に行きたいので今日は北上し紋別。そして層雲峡の方へ向かって内陸に進む予定だ。国道を走っていると目に入った「珊瑚草群落地」。そうだそうだ!この季節珊瑚草がきれいだって聞いてたなぁ。

「珊瑚草」と言われてもピンと来ないんだけど?一体どんな草何だろうと思い、入っていくとそこには本当に小さな珊瑚のような草が赤く染まって咲いていました。

能取湖が有名

赤く染まってます 近づくと

この一年草は、「アッケシソウ」と言い、10〜20cmほどの草で秋に紅葉して珊瑚に見えることから通称「珊瑚草」と呼ばれると書いておりました。ちょっと固い感じで近づくと珊瑚というよりもニワトリの足?!(爆)に見えたりしたわたしって。

さぁちょっと歩いて少しお腹に入るスペースを作らなければ。

というのも常呂(ところ)町でホタテを食べたかったからだ。いっぱい直売所があり安く食べれるのだ。わたしは焼いたのより生の方がすき。聞いていたのよりは少し高かったけれどそれでも1枚100円!おばちゃんがすぐにお刺身にしてくれた。いただきます。

ホタテさま

醤油をつけないでまずは食べてみるけど、甘い!カイヒモも歯ごたえがあって◎。これなら10枚くらいぺろりと食べれちゃうかも、と思いながらも1枚で我慢我慢。お昼も贅沢しちゃったからね。

道の駅サロマ湖から、サロマ湖を見渡せる展望台まで行ける登山道があるようだ。登りたかったけれど、片道1時間ほどかかる模様。時計は既に3時。迷って止めることにした。

少し走ると見間違えたか?と思ったのだが引き返して見るとやっぱりサロマ湖・幌岩山展望台・5kmと書いてある。おお!車でもいけるのか。歩くと1時間かかっても、車だとすぐに行ける。こんなとき、車はありがたい。あきらめなくて済むからだ。

砂利道をゴイゴイ進むとあるモノ発見。車を広いところに停め、拾いにいくと赤いホクレンの旗が!ああ。棒がついてはいたけれど、すでに踏まれてボロボロでした。どこかに完成形はないものか。でも一応捕獲。

サロマ湖

駐車場から少しばかり階段を登ると、そこにはサロマ湖が広がっていました。走りながら見ていたけどもうこれは湖というより海だよね!大きいなぁ。3番目に大きいはずなんだけど?1番は琵琶湖。2番は。田沢湖でしたっけ?(自信無)

何故だか展望台の一番上のところには開陽台と同じくハネアリ?がウジャウジャ。ハネアリって高いところが好きなのかしら(謎)。あまりの大群にわたしの肌はサブイボに包まれた。ゾッ!!

途中、どこもかしこも緑のラップで包んである牧草ロール地帯を発見。

ミドリでマキマキ

しかし残念ながらあちこち見て周ったけど、黒&緑のスイカロールは発見できませんでした(泣)。まぁ、強度が同じならともかく、黒の方が弱いなら一緒には使わないよね。でもそれでも緑と黒を一緒に使っているシャレッ気のある牧場、ないかなぁ。

紋別まで走り道の駅で一息。紋別はエッジが繋がるので今日の分の画像だけでも処理してアップしておこう。これだけでも大分違うからね。しかし駐車場も広いし、トイレも結構清潔だし。ここに泊まろうかなと思ったりしながらも明日の予定を考えるとやっぱりもう少し進んでおくことに決めた。

内陸に入って上滝町の道の駅にキャンプ場もあるみたいだし、ここから30kmほどだから今日はそこまで行こう!

暗くなっていた。道の駅を出たのが6時少し前。このところ、すっかり暗くなるのが早くなった。

生まれて初めて、本気で死ぬと思った。

みんなもうライトをつけていた。

ただ、一台を除いて。

無灯火の追い越し車。気がつけば目の前に猛スピードの車が迫っていた。

「死ぬ」。

「当たる」とか「やばい」とかじゃなくってはっきりと思った。

「死ぬ」。

本当にそう感じたとき、それ以外何も浮かばないんだね。

家族のことも、むっくんのことも、友達のことも、大切なこと何一つ浮かばなかった。

ただ一瞬、グシャグシャにつぶれたジムニーと自分自身がよぎった。

すぐ側まで、シルバーの車が全く見えなかった。クラクションを鳴らすこともできず、ほんの少しだけハンドルを左に切れた。わたしと対向車のトラックのほんの隙間を、その狂った車はすり抜けて行った。

一瞬3台の車が並んだ。

北海道らしくない、狭い2車線のはずなのに。

もし、後少し、わたしが紋別を早く出発していたら。あと0.何秒かわたしが早く進んでいたら。わたしが時速60kmでなくもっとアクセルを踏んでいたら。わたしがハンドルを左に切ることが出来なかったら。

死んでた。

ヤツは少しはドキリとしたんだろうか。

しばらくすると身体ががたがた震えた。怖くて涙が出てきた。

何でライトつけてないの?何で見えてるはずなのに無理して追い越すの?何でわたしがこんな思いをしなくちゃいけないの?

狂ってる。ヤツの車をボコボコにしてやりたい。殴ってやりたい。

交通事故でこの世を去った人はみんな怖い思いをして、そのまま逝ってしまったんだろうか。

ひさしぶりに血管ブチ切れた。最近。北見ナンバーこういうの多すぎ!今日はひどすぎ!

もう少し安全運転でもいいんじゃないですか?死ぬならあんた一人で死んでよって感じ。

怖い思いをしてばっかりでアンラッキーなのか、それとも怖い思いをしながらも依然無事故・無事でありラッキーなのか。

ラッキーと思いたいけれど、今はとてもじゃないけど、思えない。


「死ぬ」

そう本気で思ったこと、ある?

やつに問いたい。

ないと答えるなら、ノド元にナイフ突きつけてでも思わせてやりたい。


ばっかじゃねーの!

その一言をヤツに言ってやりたい。

誰にもありがとうと言えない最期なんて悲しすぎる。

わたしも誰かにこんな思いをさせないように気をつけよう。後ろの車が車間距離を開けてくれていてよかった。歩いている人やチャリ、バイクの人がいなくてよかった。ハンドルを左に切ったことでだれも怪我しなくてよかった。

そう思うとやっぱりラッキーなんだよね。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。

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