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2005年9月15日(木) はれ! <158日目>
出発地:北海道東川町
旭岳青少年野営場(有料)
現在地:北海道東川町 
旭岳青少年野営場  
走行距離:0km ★ 計:16623.3km 出費:2950円
食費:280円 生活費(クマ鈴):570円
観光費(ロープウェイ片道):1500円
通信費:100円


北海道・大雪山、旭岳〜間宮岳〜中岳温泉コース。



午前4時。

おばちゃんたちの遠慮のない話し声で目が覚めた。

あーもぅ!と思いつつ、どうせ早起きしないとだし、と思ったものの二度寝に突入。起きたら5時半。やばいやばい。いつもなら面倒だし、そんなに冷たいのはイヤじゃないからそのまま食べる残りのスパゲッティを温めなおして食べたりし、やはり熊は依然出没中なのでいつもより念入りに化粧をし、やばいと思いながらマイペースであったりする。ま、誰も待ってるわけじゃないしね。

いやぁ。昨日はハンパじゃなく寒かったです。とてもじゃないけど、冷たいご飯はノーサンキューなのである。はぁ、スープスパにしてよかったね、温まるね。さらに洗いに行くのが面倒なのでそのまま飯ごうを使いお味噌汁を作ったりする。若干濁っているが細かいことを気にしてはいけない。

洗面をしに行くと管理人のおじちゃんも「昨日はものすごく寒かった、寒すぎた」と言っていたので本物の寒さであったことが伺える。「でも、今日は絶対いい天気だから」

そうおじちゃんの言う通り見上げるとすでに青い色が空いっぱいに広がっていた。こりゃいい一日になりそうだね(凸)。

6:30には無事、準備もできたので徒歩にて出発。キャンプ場からロープウェイ乗り場まで100mほどしか離れていないのだ(駐車場は有料500円とすぐ隣に無料駐車場があり、無料駐車場には一応トイレもあるので泊まることもできそうである)。案内板を見れば午前6時で2℃!!(驚)夜中はさらに冷え込んだと思われる。

乗り場でチョコクッキーを買い込み、片道券(1500円・往復2800円)を購入して赤いロープウェイに乗った。どこも決まってロープウェイの運賃は高いのだけど、わたしはこの乗り物がとても好きだ。

3.5km程あり、登りだと1時間半ほどかかるであろう道をたった5分ちょっとで運んでくれる。終点の乗り場に近づいていく、前に向かってどんどん進んでいく大きな窓から見える景色が好きなのだ。

どんどん高く 赤いロープウェイ

北海道で一番高い旭岳に徐々に近づいていき、緑しか見えなかった景色は赤い色も混じってきた。そう、9月だというのにもうここ大雪山では紅葉が始まっているのだ。わたしはこれを待っていたのだ。この景色を見るために今まで北海道で粘っていたのだ(粘りすぎ?)。

ついにスズゲット!

で、ようやく売店で熊スズを見つけたのでついに購入しました、えへへ(遅)。

いつものごとく、ちんたらしていたので6:45発のロープウェイ組みの人は誰もいません。7時になってようやく駅を出るともうそこには旭岳の素晴らしい景色が広がっていました。

朝日をいっぱいに浴びて 姿見の池だったかしら?

こりゃすごい。そうなると足は止まりません!3kmちょっとの、4合目と5合目か、5合目と6合目の間かちょっと忘れてしまったのですがそこから始まる登山道。ひたすら登りの若干足場も悪い道で、時折強風も吹くのですが羅臼岳・斜里岳で少しは鍛えられたか、ほとんど気になりませんでした。

たまに立ち止まっては振り返り、2000m級の山々が連なるのを見ては深呼吸。緑の中にポツンポツンとある紅葉を見ては深呼吸。あんなに高い山がすぐ手に届きそうなところにあるなんて。何てすごいところにいるんだろう。待ってよかった。わたしはこの景色が見たかったんだ。曇りや雨じゃダメなんだ。

こんな道・徐々にきつくなる
迷路みたい 1時間半にて旭岳到達

というわけであっさり到達。

岩手から来たというご夫婦に写真を撮ってもらう。やっぱり撮ってもらうとピースしか出来んです。本当はもっと派手にポーズをしたいんですが(汗)。

頂上より・別世界にいるみたい 次なる目的地

2290mの旭岳からはいろんな景色が見えました。わたしが登ってきた山の中で最も高いこの山。今日は遠くに雲があったけれど、はるかにはるかに雲を越えたところにわたしはいました。ちゃんと登山口から登ればよかったかなぁ。

逸る気持ちはみんな同じなようで、どんどん次へと進んでいく。5分ほど頂上に居ただけですぐさま間宮岳方面へと歩き出す。ここから約2km。

一旦下って登るのだが、わたし的にはここの下りが今日歩いた中では一番怖かったです。まぁ、わたしは下りが得意でないし、歩き方が下手だし、登山靴のソールがかなり磨り減っている(もう8年ものなんで。寿命ですよね(;・∀・)でも履きやすいの!だけど滑るって登山靴の意味ないよね)と。こんなわたしが言う意見も当てにはならんのですけどね、ハハッ。

ここの部分に雪渓があったのですが、下る分には全く問題なしです。きれいな三日月形でした。ここを下り、なだらかな道を登っていくと、北海岳へ行く分岐があり、てっきりその部分が間宮岳だと思っていたのですが分岐しか書いてない。

おかしいな。とりあえず裾合平方面へと進み、進んでいくと右手にぼこっと凹んだ景色が!!

ここがお鉢平なのか。すっごいね。白と赤と緑と茶色と。何だか絵描きさんのパレットのようにいろんな色が混じっていました。初めはロープウェイから見た紅葉に驚き、旭岳から見えた紅葉にまた驚き。でも進むに連れてどんどん赤さは増して行く。まだ紅葉は始まって間もないはずなのに、今日でどこまで見せてくれるんだろう、とワクワク。

雪渓 お鉢平 間宮岳到達?!(笑)

そうこう歩いていると道端に倒れた木が?近づくとそこには「間宮岳」と書いてありました。はて、こんな倒れたのどうやって撮るんだ?と思っていたら人通り少ないところにグッドタイミングでひとりのおねえさんが通りかかってくれました。2185mの立派な間宮岳(でも超なだらかなところにあった)。いいんでしょうか、こんなんで。

お鉢平からまた分岐があり、ロープウェイ乗り場のすがたみ駅方面へと歩いていく(駅までここから5.7km)。

お鉢平〜中岳温泉〜裾合平。特にわたしは裾合平が最高にいいと感じました。

これはどこだっけ
→と順番逆かな
後ろは当麻乗越かも
地図からすると
当麻岳かな?
あ〜赤はもっと鮮やかだったのに(泣)
中岳温泉
登山道のすぐ側で
これは入れません

紅葉もかなり進んでいたのですが、それとともに、チングルマのふわ〜っとした絨毯がめちゃキレイ。数本だとショボイ(失礼!)のですが、これだけまとまって咲いているとさすがです。葉っぱのところも赤く色づいていて紅葉に一役かっている模様。

チングルマ様 その@ そのA

ここ、裾合平で、中年のご夫婦とパトロール隊のおじさんに出会い、話をしているうちに、昨日の寒さのせいで一気にここまで紅葉が進んだことを知ることが出来た。「昨日は山頂は雪だったからね。一日待ったの?日ごろの行いがいいからだよ。待ったおかげで晴れたし、赤く染まったんだよ」

そうなのか。あまりの寒さにびっくりした夕べもこの紅葉を見るためだったと思えば何ともないや。そして紅葉を手助けしている花もあれば、関係ないわよと咲き誇っている花。草花はそれぞれにキレイでした。でも名前はわかりません。

その@ そのA
これってクマさんが好きな実
だよね?

そのB
とってもちいさい花です
そのC
これは枯れているのか
それとも咲いているのか
そのD
エゾオヤマノリンドウ

そのF
シラタマノキ
そのG
コガネギク?!

ここ、裾合平を過ぎると今までのにぎやかさがウソのように、団体様がとても多い、道も平凡な登山道に。花はボチボチ咲いていたけど。何だか心の拠り所を失ったかのようにまたせっせと歩き出す。

ちょうど5時間後に一周して戻ってくると、太陽の位置は随分と変わり、風もおさまり鏡池には旭岳がきれいに映っていた。朝はあんなに静かだった駅の周辺は人でごったがえしていた。

鏡池 またピースかよ(爆)
今度は逃げます

さぁ、歩いてキャンプ場まで戻りますか!

ロープウェイなら6分で運んでくれる、わたしが歩くと何分かかるかな。

何だか名残惜しい気がして途中振り返ると、やっぱりキレイな紅葉が。あ〜あ、今日は入れ違いで雲には近づけなかったなぁ。またね!

また、必ず ネッ

70分ほどで下ったその道のりでは誰にも会うことはなく、クマ鈴を買っておいてよかったと心から思った。ビジターセンターに寄ったりして、キャンプ場に戻ったのは1時半過ぎ。ご飯を速攻で作り、お腹を満たしてから目の前のユースホステルのお風呂にのんびり入りに行き、汗を流す。はぁ〜気持ちいいね。お風呂上りに170円の観光地価格のちょっと贅沢なコーラを飲む。あぁ。たまんない。

まったりしながら今日撮った画像処理と整理。あぁ。節電に努めて来たのについに。

「あの。パソコンで作業したいことがあってどうしても充電したいんですけど、充電させてもらえないですか?」

管理人さんに相談。いくつかコンセント口はあるのは知っていたけどどこもガムテープが貼られているのだ。一箇所だけ貼ってないところも知っていた。でもそれだけガムテープ貼ってたら勝手に使っちゃまずい気もするよね?

「うんできるよ。
100円ね」

今日の日記はかなり画像が多くて作成に時間がかかると思われる。これをジムニーを走らせて充電して作成してさらに3日分アップしてさらにさらに明日の分も確保。ケイタイもデジカメのバッテリーあるし。あぁ無理じゃー!!

「すみませんが、おねがいします」

怖くて、ケイタイもデジカメもだなんて頼めませんでした。利尻も礼文も使っていいよって言ってくれたのになぁ。いや、それよりも、走るだけでなく電気までも生み出してくれる(生み出しに難アリだけど)ジムに心から感謝です。走らんと充電できんけんね。でも走ったら何とか充電してくれる。

でも、50円くらいでよくない?

まぁいいや、おかげで日記かけたしね。

何かさっきからテントの周りをゴソゴソしている輩が。キツネに狙われているのか?ここのキツネは強いらしく今年に入って20件ほど、テント破壊事件が起こっているそうだ。食べ物、置いてないのになぁ。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。

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