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2005年9月16日(金) はれ <159日目>
出発地:北海道東川町
旭岳青少年野営場(有料)
現在地:北海道上川町 
層雲峡無料駐車場  
走行距離:161.1km ★ 計:16784.4km 出費:2130円
食費:814円 GAS:1316


北海道・天人峡→層雲峡へ移動。



前日に比べると大分気温が高かった模様。それでも寝袋2枚でちょうどいいくらいなんだけど。キツネの襲撃を受けることもなく、ぐっすり眠ることが出来た。目覚ましをかけずに好きなだけと思って、目が覚めたのは8時だった。

テントの外に出ると、他に4張りあったうちの3つのテントは既に消えていた。8時の段階でフライシートは露でびっしょり。よくぞこの濡れたテントを畳めるなぁと本当に感心する。変なところで気になるわたしは、荷物をまとめテントをからっぽにしてから日の当たるところへと移動させ乾燥開始。

雨のためにグランドシートもめっちゃ汚れてます。

どうせ汚れるやん?と思いながらも気になるんですね。で、ぞうきんでフキフキ。だからとても撤収に時間がかかります(;・∀・)。ご飯を作ったり、身支度をしたりしながらだけど準備が出来たのは10:30(遅)。管理人さんに挨拶をしてから出発。

今日は近くの天人峡へ→美瑛で充電が出来ていたら3日分の日記をアップ→東神楽町〜R39に出て層雲峡を一旦通り過ぎ→三国峠→そして層雲峡まで引き返して明日の黒岳登山に備えるという予定。三国峠は北海道の峠の中でも一番楽しみにしていたところ。明日以降またあまり天気がよくないみたいなので晴れている今日、青い空の下で三国峠をカメラに収めたいのである。

それにしてもいい天気。2日ばかり運転してなかったけど、やっぱり車って楽しいなぁと改めて感じる。こんな楽しい乗り物で悲しい思いをしないようにしないとね。

天人峡は旭岳辺りほど人はそう多くなく、無料駐車場も結構空いていていい感じ。

天人峡・岩がゴツゴツ キレイな川も流れてます

そして天人峡と言えば羽衣の滝。

徒歩600mという看板の隣にある、「羽衣の滝・滝見台まで1.5km軽登山」という看板を見つけてしまう。あぁ。今日は三国峠まで行くからね、やめとこう。そう思いながらも足は登山道へと向いていた。どうしてなんでしょう(謎)。

何岳か忘れたのだけど、大雪山系に続く立派な登山道には間違いない。最初の300mが一番キツく、汗が吹き出てくる。わたしの嫌いな段差のある階段も飛び出してくるし。昨日、暗闇で気づかず溝に足を突っ込んで年甲斐もなくずっこけた。左ひざを擦りむいたのだけどそこがズボンが当たって痛いし、さらに汗がしみて痛い(涙)。

ザ・階段

不思議なもので6kmと思って歩く1.5kmと、1.5kmだと思って歩く1.5kmというのは随分違うような気がする。わたしだけかもしれないのだけど、6kmだと思って歩く方が大分ラクに感じるのだ。人生もそうなのか?今だけを思って生きるよりも先を見越して生きろってことなのか。

仕事を辞めて旅に出てるわたしがそんなことを言ったところで何の説得力もないんだけど(;・∀・)。

昨日も山を歩きながらいろんなことを考えていた。数日前に感じた「死」。普段そんなに「生きる」だとか「死ぬ」だとか考えたりしないのだけど、素晴らしい景色を目の前にあれやこれやと考えていたのだ。

特に感じた、事故というのはいろんな偶然が一度に重なったときに起こるということ。あのときに一つでも何かバランスが崩れていたなら。

あれは、神様の悪戯なのか。

神様が守ってくれたのか。

神様が守ってくれたと信じたい。

牧場の人のお祈りがわたしを守ってくれたと信じたい。わたしの友たちがくれたお守りが守ってくれたと信じたい。

今までも旅の中でいろんなことがあった。

蜃気楼なんて神がかり的だったじゃないか!ナキウサギだって短い時間にあんなに見れたじゃない!野生のタンチョウが見たいと思ったら牧場で見れたよ!

ある方からメールをもらった。「幸運が続かないと長い旅のゴールはきれない」

牧場にいたときに弱く産まれた子牛が死にかけているのを見てかわいそうだと思ったことがある。どうにかならないのか。でも奥さんはそんなわたしの心を見透かしているかのようにこう言った。

「かおりちゃんはかわいそうだと思うかもしれないけど、弱い子はそこまでなのね。強い生命力を持っていたら生き抜くから」

19のときに、目が覚めたと同時に突然息が出来ないくらいの痛みに襲われた。死ぬとは思わなかったけど、これはただ事ではない、やばいと思った。息をしてもほんの少し動いても苦しいくらいの痛みだった。何とかかんとか病院に行ったら、「あと少し遅ければ死に至ったかもしれない、今すぐ手術です」と言われた。それで人とは少し異なる?内蔵になったけど生きることに問題はない。

おかんはわたしがお腹にいるときに雪の上でつるんと滑って転んだそうだ(;・∀・)。

そうだ、わたしは生きる力がきっと強いんだ!だから今ゲンキでいられるんだと思った。しあわせであることを忘れないでいようと思った。当たり前であると忘れそうになるけど、できるだけ幸せであることを覚えていよう。旅ができるしあわせ。いろんなことを五感で感じられるしあわせ。

そんなことを思いながら今日は歩いていました。

300mを過ぎると大分緩やかになり、いい感じの森林浴☆途中で唯一すれ違ったご夫婦とお話をして滝見台を目指すと、そこには昨日登った旭岳がどっしりと待ち構えていました。(羽衣の滝よりも(;・∀・))。

旭岳 羽衣の滝・滝見台より

はぁ。今日は雲を身にまとい一層かっこいいじゃありませんか。誰もいないその展望台で一人背伸び。こういう時間がたまりませんね。人がいないところを好むわたしは人間ギライなのか?とたまに思ったりします(笑)。

下ってから、やっぱり近くでも見たいので600m歩き、羽衣の滝へと接近。

羽衣の滝・近づいてみると

なるほど。滝見台からだと距離があったのでわかりにくかったのですが、川の方に降りて近くで見るとよくわかりました、その名前の由来が!この滝は百名滝の一つであるのですが、ヒラヒラと舞っているように実にキレイです☆この辺りには涙岩、見返り岩など、ステキな名前がついているものが他にもあり、どうも伝説多き土地のようであります。ここら辺が「天人峡」だもんね。

さらに階段があり、「見晴台」と。階段上がるのもう止めようかな。時間も時間だしなぁと思いながらもやっぱり足はそちらへ向いていました(;・∀・)。

羽衣の滝・見晴台より

ほほぅ。

実はそれほど長くない階段だったのですが、ズバリ滝に近づけるここからの眺めが一番よかったです(本当に一番キレイなのは川の中をジャブジャブ入って滝の下から眺めることだと思うのですが何せ濡れるので)写真だとわかりにくいかもしれないですが、本当にすぐそこ!

と気がつけばもう1時を過ぎているではありませんか(大汗)。

急いで、いや、急ぐなと思いながら美瑛市街を目指し、充電がそこそこ出来ていたので美瑛ならココといういつもの場所で日記をアップしながら掲示板のお返事。いつもたくさんの書き込み本当にありがとうございます(感動)。メールのお返事はちょっと待ってくださいね(謝)。

1時間だけと決めていたので終了次第、ガソリンだけ補給して層雲峡方面へと走り出す。

あーん、意外と遠いのね(;∀;)。三国峠はさらに先なのに。

時間は刻々と過ぎていく。暗くなったらわからないと思って層雲峡の駐車場をチェックしにいくと無料でしかもトイレがなかなかキレイで◎。そして三国峠を目指す。

あぁっダメだ。これでは着いた頃には日が完全に落ちて帰り道が真っ暗になってしまう。迷った挙句に途中まで行っていた道を引き戻した(泣)。

層雲峡には地味な?セイコーマートもある。やっぱり美観をそこねないために?ワシントンDCのマクドも赤と黄じゃなかったなぁ。ニューオーリンズは緑だったし。

セイコマ・白と茶バージョン

セイコーマートで明日のおやつなどをゲット。ひさしぶりに納豆も食べれます(喜)。しかし明日の天気は曇りのち雨?週間天気予報もどうも雨が多い模様。せっかく来たものの、晴れてなかったら。登らず移動して羊蹄山に賭けるという手もアリかな。

うーん迷う。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。

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