北海道・大雪山、黒岳〜お鉢平一周。
朝5時に目覚ましが鳴る。
あともうチョット。
と思いながらもムチ打ってもそもそと起床。窓からのぞく空は・・・ん。晴れではないけれど、雨が降りそうな感じでもなさそう。洗面を済ませてから朝ご飯。寝袋を畳みながら急いで納豆2パック入りの贅沢なお味噌汁を作る。寒いから温まらないとね。後はセイコマで買っていたおにぎり1個。
そうこうしていると若干空が明るくなってきた模様。よし、これは行けるぞ!
黒岳までの一番楽な行き方は、5合目までロープウェイに乗り、5合目〜7合目はリフトに乗って7合目から登山をはじめるという方法。7合目から頂上までなら2〜3kmほど(約1時間半)。迷っていた。ん〜5合目まではロープウェイに乗って、5合目から歩いていくか、それとも何も乗らないで下から歩いていくか。登りはロープウェイもリフトも乗って下りは歩いて帰るか。
迷った挙句に、結局往復ロープウェイもリフトも乗るという一番楽ちんな方法を取ってしまいました。
理由としては、午後から天気が崩れるそうなのでできるだけ早く上に行きたいということ、往復で買うと割引があるということ、旭岳は往復2800円だったけれど、黒岳はロープウェイ+リフトの往復で2350円だったということ。が挙げられます。
ちなみにロープウェイが往復1750円(片道950円)、リフトが往復600円(片道400円)であります。
で、通しの券を買って6:30のロープウェイに乗り込みました。乗客は6名ほど。でも前の席を取られてしまったので今日は後部座席に座ることにします。
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川の色がきれい! |
今日は白いロープウェイ |
層雲峡乗り場から5合目まで標高差600mほどを6分ほどで運んでくれます。ラクチンラクチン。流れる説明をきいていると、「大雪山(だいぜつざん)」ってアイヌ語で「神々の遊ぶ庭」っていう意味なんだということがわかった。そうなんだ!それにしても神様は随分広いところで遊ぶんだねぇ。
5合目のロープウェイ乗り場〜リフト乗り場までは200mほど歩きます。しかし何なんだ?!この団体様は。ロープウェイは6時始発だというのに。そして彼らはもう下っていく模様。
「いいなぁ、今頃来ている人たちは時間があってゆっくり見るんだよ、これから」
個人で来なさい、個人で!!(爆)
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黒岳5合目ざます |
リフトでのんびり |
何だかとてもリフトっていいですね。ジワリジワリと進むところが。ペアリフトなのに一人ってところがちょっと寂しいのですが(;・∀・)。冬にはここもゲレンデに変わるんだろうな。見る限りこのコースならわたしでも滑れそう。一度でいいから北海道のフカフカの雪を滑ってみたいものです。
白い世界を想像しながら、目の前に迫ってくるのは紅葉でいろんな色に染まった黒岳!こ、これは今まで見た中で一番紅葉が進んでいるのでは?という感じでした。歩くのが楽しみだね。早くもウキウキモード全開。
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黒岳7合目
ここで登山届けを書きます |
登山口も赤く染まってます |
登山届けに記入をして7:10に登山開始。今日はお鉢平をぐるりと一周、そのついでにちょこっと離れた桂月岳、北鎮岳にも寄りながら、また黒岳に戻ってくるという予定です。多分7時間くらい?それにしてもいきなり登山口の紅葉が見事!見上げる限り、もうちょっと上のほうがもっと凄そうです。
7合目までラクさせてもらったので、頂上まではあとわずか。石ゾーンあり、階段ゾーンあり。でも比較的登りやすい道でありました。さすが登山者が多いコースだけあります。ときおり日が射してきて、お?これはもしやこのまま晴れるのでは。と淡い期待を抱いたものの、やはり薄い雲の中にお日様はいる模様(泣)。
しかし今日は暑い。6時で12度と書いてあったので、一昨日と10度も差が!!
一昨日は2リットルの水を持っていっていたにも関わらず、6時間ほどで飲んだ水の量はわずかに2口。いかに汗をかかなかったかがわかります。今日は9合目手前ですでに汗びっしょり。早くも水分補給をしながら、さらに目の保養?
思ったとおり。すごいと思ったんだ。
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こっちがいいか |
それともこっちのほうが伝わるか。 |
9合目をちょっと過ぎたところのここがとてもよかった。わたしはどちらかというと、紅葉よりも新緑の方好き。何だか生きるぞ!というエネルギーがどんどん湧いてくる、そんな力を分けてもらえる気がするから。
でも何だか不思議ですね。北海道の紅葉はどうも今までわたしが見てきたものとは少し違う気がします。まだ早いからかもしれないけど、マーブルみたい。人間の指紋みたいに同じ色がないんじゃないかという気がしてきます。それくらい色鮮やかなのです。
つまり大感動なわけなのです。
そうこうしていると50分ほどであっさりと黒岳(1980m)到達。
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まずは黒岳頂上到達@ |
黒岳頂上より |
頂上に出るとさすがに風が強く寒い。いつもは山登りをしてもあんまり物を食べたりしないのに今日は早速お腹が空いたのでドーナツをパクリ。
寒すぎる。ということで10分ほどでそそくさと移動開始。1kmほど離れた、黒岳石室へと向かいます。ここへ向かう途中、ガレ場があるのですがどうもナキウサギのにおいがします。クンクン(本当ににおうわけじゃありませんよ(;・∀・))。ときどきチーと鳴いている気もします。目を凝らして見るのだけどわかりませんでした。リュックにつけている熊スズがなければもしかしたら姿を現してくれていたのかも、なんて。
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黒岳石室は分岐点 |
石室には泊まれる模様 |
黒岳石室には、キャンプ場もありおそらく無料。石室内だと1500円で泊まれるみたいです。ビールやちょっとした食べ物も売っていました。ここに泊まるのもおもしろいかも。ここにトイレもあるのですが、200円ほどの協力金が必要です。
黒岳石室がまず分岐点になっています。大雪山はたくさんの山があって分岐もあちこちにあるし、歩くコースも本当にたくさんあります。
今日わたしはぐるりとお鉢平を周るのですが、↑ので言えば、反時計回りに北鎮岳→北海岳へと行く予定であります。そのまえに、ちょっとコースを外れるけれど、桂月岳がすぐそこ(500m)なので行っておきます。
えっと、誰もいませんが(寒)。
石室にも黒岳にもあんなに人がいるというのに誰もいません。写真撮るのにお願いする人がいないじゃない?ああそうだ、かずやさんにもらったミニ三脚があったじゃん。ゴソゴソとリュックから取り出し撮影開始。今日はやりたい放題の日です、多分(;・∀・)。
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桂月岳到達したどー!A |
今日のささやかな目標が、いろんな岳の頂上に辿り着くということなのでブサイクな人物画像が多くなります。お見苦しいですがひとつご勘弁を(汗)。
そして北鎮岳方面へと歩き出す。
おや。これは一昨日見なかった気がするのだけど?ススキでしょうか。ちょっと紫っぽい色がかかっているのですが。まぁススキということにしておきましょう(強引)。サラサラと風になびいていかにも秋らしさを演出してくれています。決して派手ではないんですけどね。結構ススキってすきなんです、わたし。
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イチロー・ススキさん |
お鉢平展望台より |
石室から約2km地点にあるお鉢平展望台でおにぎりを一つ食べながらまったり。一昨日もお鉢平は見て感動したけれどやっぱりここはすごいですね。こちら側から見るとまた違った景色に見えます。できることなら下までダッシュで駆け下りてみたいです。ダメですよね。
ここ辺りを過ぎると徐々に人が多くなり、また少し離れた(400mくらい?)ところにある北鎮岳には結構な人がいました。北鎮岳の分岐点までのラスト道が少々キツかったにも関わらず、近いからと思ってそのまま北鎮岳へ登ったらまぁまぁヘロヘロ。
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北鎮岳到達。B |
トムラウシ? |
おじさんが「トムラウシが見えるね」と言ってくれたので撮ってみたものの、どれがそうなのやら。わたしの予想では右の写真、お鉢平の向こう側の青い山の一番右だと思っているのですが定かではありません。
そしてまたもとの道に戻り、テクテクと歩いていると不意に中岳の碑が。間宮岳同様実にあっさり。しかしここでとてもよいご夫婦に出会いました。もう間宮岳方面へ向けて出発していたにもかかわらず、一人であるわたしを見つけ「押しましょうか?」とシャッターを押してくれたのです。こういうのってすごくうれしいですよね。
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中岳到達、イエイC
ありがとうございました! |
こんな感じの道なんです |
少し登ってなだらかなところを歩くと、そこは一昨日歩いたところと少し被り、間宮岳も再び。そう思っていると異変が。あの大きな間宮岳の碑が立っているではありませんか。
実はこの間起こそうと試みたのですがあまりの重さに一人では無理だと断念。しかしこの2日のうちに誰かがちゃんと起こしてくれたんですね。傾いていたけど(笑)。
さらにお鉢平をぐるりと歩いているとこのコース最後の岳である北海岳に到達。ここからは赤岳に続く道も。何年先でもいいのでいつの日か何日かかけてこの素晴らしい大雪山の縦走をしてみたいものです。
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間宮岳到達。D |
北海岳到達。E |
ここでお鉢平ともお別れだなぁと思いながら黒岳方面へと歩き出す。
するとまだまだありました。確か雲の平という場所だったと思うのですが、大きく大きく残る雪渓もあり、紅葉もいい感じで進んでいてこれまた雄大な景色に心奪われます。本当に最高ですね。雨降らなくてよかった。
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雲の平 |
万年雪 |
そう思っていたら黒岳頂上辺りで雨がパラパラ。うそん!
慌ててカッパとザックカバーの準備。持ってきておいてよかった、ホッ。リフト乗り場の7合目まで下ろうとすると長蛇の列が。どうも東京からお越しの団体様のようである。
最初はわたしの後ろのおばちゃんたちと共にしゃべりながら後をついていたのだけど、どうもただの渋滞ではなく遅い人たちが平気で道いっぱいに歩いていることが判明。
強気なおねえさんが切り込み隊長となってくれたのでわたしも後を着いて行く。なるほど、おばさんたちがノッソリノッソリ歩いておりました(爆)。後ろを見て「お先にどうぞ」とか言え・・・
言えないからこうなってるんですよね、ハハッ。
とにもかくにもおねえさんのおかげで雨の中早めに下りることが出来、帰ることが出来ました。ありがとうございました。
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いいですね、こういうの。 |
でもずっと見ていると徐々に少しづつ傘が真ん中から奥さん、自分自身の方へと移動していました。旦那さん濡れてるし(;・∀・)。
女ってこんなもんです(爆)。
セイコーマートで少々食料を買ってから3時頃に駐車場に戻り、お腹を満たす。何だか今日はよくお腹の空く日だなぁ。休憩を少しして走り出す。
そして、いよいよわたしのジムくんが10万キロを迎えました。あと少しだと思いながら走っていたのにどういうわけか2kmオーバーしてしまったのですが。うぅ残念。
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これからもよろしくね! |
わたしのところにやってきたのは去年の11月。80250kmほどだったと記憶しています。もう11年生です。そんな壮年期になってこんなに酷使されるとは思ってもいなかったでしょう。砂に埋もれるわ、溝に落ちるわ、ぶつけるわ。わたしはひどいオーナーであります(反省)。それなのに不平不満も言わず?いつもモクモクと走り(いや、エンジン音はうるさいかも)、わたしをいろんなところへ連れて行ってくれて本当にありがとう!これからもよろしくね、ナデナデ。
そして中年を迎えたジムはう〜んという感じで何とか三国峠を乗り越えてくれました。
楽しみにしていた三国峠。ああ三国峠。
うっかり峠を越えてしまったじゃん!!(汗)
うぇーん(;∀;)。白すぎ!!ガスで見えなかったよ。もういいやどうせ見えないし。さらば三国峠。
いや、それでいいのか?
本当にそれでいいのか?
峠を越えたもののしばらく下ってまた登る。すまんな、ジム。
もうええわ。ガスって誰にもわからんやろうし乗っとこか!
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三国峠、さらば |
峠で晴れたのって美幌峠くらいじゃん。峠は次回の課題ですな。
はぁ。お風呂に入りたかったのに目的地に到着したらついウトウト。朝6時から確かやってるはずなので明日は朝風呂です。日記も全然イメージせずに作ると大変時間がかかってしまいました(泣)。イメージトレーニング、これ大切ね。
あー惜しいカウンター19999はわたしが踏みました。20000って誰が踏んでくれたんでしょうか。確か7月の終わりに10000hitsしたばかりなのに。みなさまに感謝感謝。
画像の説明が青のものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。
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