栃木県・那須岳。
6時起床。
那須岳登山口から約15kmの位置につけて安心していたからか若干おねぼうしてしまいました。それにしても見上げた空の青いこと。このときは雲ひとつない快晴でした。「快晴」ってあるようでなかなかないんですよね。この旅でも初めてではないでしょうか、こんな空!
Tさんのマル秘味噌で急いでお味噌汁を作り、昨日作ったおにぎりを一つパクリ。そして県道17号にて那須岳方面へと走る。
想像していたけれどやっぱり山道はキツイです(やれやれ)。
そしてやはりというべきか、ちょっと調べていてここのロープウェイは動くのが遅いというのは知っていたのですがまさか8時を過ぎないと動かないとは。
よくよく調べると峠の茶屋駐車場から茶臼岳まで約2.3kmとのこと。うむ、これは行けるぞ、ということでロープウェイは使わないで歩いていくことに。
・・・と言っても登り始めたのも実は8時だったりするんですけど(爆)。
でも本当に今日はいい天気なのです!
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つまりこんな感じなのだ |
しかし地図を見れば見るほどにどうしようと悩む。茶臼岳は当確なのだけど、はて、あとどの山に登ろう。いろんな成層火山群の集まりが那須岳。未だにモクモク上がっている一つの峰が別名茶臼岳。茶臼は外せない。
駐車場は関東ナンバーの車ばっかりだったけど、関東の山好きな人はお話好きな人が多いのでしょうか。今日はすれ違う人すれ違う人、「こんにちは」だけでは終わらずわたしが那須岳に来るのは初めてだというといろいろとアドバイスをしてくれる人が多かったです。ありがたいことですね。
そして峠の茶屋登山口から登ったところにある分岐点の峰の茶屋までで、必ず訊かれたのが「右へ行くの?左へ行くの?」。
峰の茶屋から左に行くと、茶臼岳、南月山方面へ。
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左は茶臼岳 |
右に行くと、朝日岳、清水平、三本槍岳方面へ行くのだ。「とりあえず茶臼岳に登るのは決めているんですけど、あとはまだ迷ってます」と答えた。
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右は朝日岳 |
あーそれにしてもいい天気。本当に今日は空が青かった。こんな日に山をテクテクと歩けるなんてラッキーだよ。
そんなことを思いながら歩いていると、おや。エゾリンドウ?!栃木なのにエゾ?!解説を読んでみるとエゾと名前がついてはいるけれど、栃木の方まで分布しているとのこと。このエゾリンドウは途中のところに花がついていなかったけれど、茎の途中にも花をつけるのがエゾリンドウ。先の部分にだけ花をつけるのが、この辺なら日光で咲いているオヤマリンドウなのだそうだ。
・・・ふむふむ、花は実に奥が深い。いつになったら花マスターになれることやら。
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エゾリンドウ |
峰の茶屋に到着し、何度も那須岳に来ているというおじさまに「やっぱり初めてなら茶臼、その後朝日岳かな。そこから1時間で三本槍岳まで行けるから時間があればそこもっていうのがオススメかな」と教えてもらったのでそうすることに。
この峰の茶屋から茶臼岳まで700mほどのはずなのに、いつまで経っても登り口が見つからない。茶臼の周りをぐるぐる周り、気がつけばロープウェイに乗ってきた人たちがわんさか!景色に見とれ、おじさんとしゃべっていたので、どうやら峰の茶屋からすぐそこにある登山道を見落としたらしい。牛が首を経て1.5kmほど遠回りした模様(泣)。
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峰の茶屋より |
こっちにいっちゃダメよ |
しかし、間違えて周りをぐるりと歩いていたときに見上げた茶臼岳がめちゃくちゃきれいでした。噴煙なのか雲なのか。それがくっきりとした青い空に吸い込まれていっているようで。コトバにならない。
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マブシイ! |
ゾロゾロ・・・
紛れて歩きます |
ヘンな岩 |
ロープウェイに乗ると、茶臼岳までわずか700mほどで登れてしまうのです。だからかわんさか人が(;・∀・)。700mと言えども若干足場が悪いのでサンダルで登れるようなところではありません。
到着したのですが、あれ?ここって「茶臼岳山頂」みたいな碑ってないのでしょうか。あの前で撮らないと登った気がしないのだけど。グルグル探してみるけれどそれらしきものはなく、何人かに訊いてみたけれど「確かにないねぇ」とあろうがなかろうがどうでもいい様子(爆)。
仕方がないので「那須岳神社」の前でおじさんにパチリと撮ってもらう。その頃には、モクモクと大きな雲に頂上は囲まれてしまった。ふむ。消化不良だが仕方ない。
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茶臼岳到達?! |
下りは登ってくるはずだった道で再び峰の茶屋まで戻った。道は間違えたけどお陰で同じ道を歩かなくてよかったからいっか☆その途中でもおじさん・おばさん4人組と話が弾み下まで一緒に下った。もう60歳をゆうに越えているそうだ。元気だなぁ。わたしも歳を取ってもこんな風に友達と山登りができたらいいなぁ。
下ったところでおにぎりを一つ食べ、一息ついてから1.2km先の朝日岳まで歩くことに。そこでとんでもないものを目にしてしまう。
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チ、チャリ?! |
駐車場近くの登山口ではありません。1km以上先の峰の茶屋に何故チャリが?!すぐ側の彼が間違いなく持ち主であろうことはわかったのですが、彼の背中からは「話しかけないでオーラ」が出ているような気がして声をかけられませんでした。まさか乗ってきたのか。にしても、一体何の意味が?!
彼のことを知る人がいたら連絡ください。
朝日岳までの道には大きな岩があって観察しているだけでも楽しいです。数箇所鎖のある場所があるのですが、付け替えてくれたばかりのようで新しく、危ないと聞いていたほどでもありませんでした。
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スフィンクス? |
こんな鎖場です |
峰の茶屋からあっさりと40分ほどで朝日岳に到着。本当にあっさりでちょっと拍子抜けでした。しかし、この「朝日岳」の看板も・・・まぁないよりはいいけど。やはり山頂にはどっしりした木か石での碑があって欲しいのですが。最近直したのかな。
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朝日岳到達☆ |
山頂より |
山頂でまたおにぎりを1個食べ、時計を見るとまだ12時になってない。ふむ、これは最高峰の三本槍岳までここから1時間。そこからここまで戻ってくるのに1時間。ここから峰の茶屋まで1時間。峰の茶屋から車まで戻るのに1時間。そう計算しても4時までには下山できそうである。
靴ずれができるんじゃないかと心配だったけど、新しい登山靴の履き心地も◎。よし、行っちゃいますか。
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清水平 |
あまり見かけない植物のような気が |
三本槍岳まで約2km。清水平を越えたら左手に見えてきます。ここまで来るとそんなに人もいなくてとっても静か。木道を歩く自分の足音だけが聞こえる。この音が本当好き!気持ちいいね。
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そして三本槍岳到達 |
山頂より |
そしてこれまたあっさりと三本槍岳に到達。
ここも新しい「三本槍岳」と書いた看板だったのですが、その下にチョコンと古い看板が。そうなんです、こういうのが似合うんです、山頂には(謎)。ちなみに、本日の茶臼・朝日・三本槍と3つの山頂の写真を撮ってくれたのは同じおじさんだったりします(笑)。逆に言えばおじさんの山頂写真も全部わたしが撮ったのですが。一緒に歩いてないのにすごい偶然ですよね。ペースがきっと似ているのでしょう。
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あと、少し |
「あと1週間で」
そう何度いろんな人から聞いただろう。紅葉には少し早かったみたい。でも、これだけ天気に恵まれてたらもう言うことない。予定より随分早く3時前には駐車場に到着。
寝床へと移動し、今日はTさんにもらったピーマンを使ってピー&ミートソーススパゲッティです。ってナポリタンみたいだね。
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ウマイ |
温泉にもゆっくり入ったし。あとは日記じゃ。日記追いつくぞー。溜まっているのヤダ!!
そして、数時間後。ついに、追いつけたかな、にやり。でもヘロヘロです。
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