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2005年10月1日(土) くもりときどきはれ <174日目>
出発地:群馬県大間々町 道の駅 やまびこ 現在地:埼玉県花園町 道の駅 はなぞの
走行距離:109.8km ★ 計:19186.7km 出費:2417円
GAS:2417円 


群馬県→埼玉県・赤城山。


ひさしぶりにカーテンを設置せずして眠りについた。暗幕がないのもいいものです。朝日で目覚めると言うのも気持ちいい。

・・・あれ?あれれ?

あなたちょっと、昨日夕方の6時に寝たんじゃなかったっけ?

・・・うん、そうだけど。

起きたら見事に朝6時。

夜中に目が覚めて、朝と夜が逆転しちゃうかもよ!だなんてちょっぴり思っていたけれど全く心配なかった模様。12時間眠るだなんて。しかしそのおかげか気分爽快(そりゃそうだ)。ある意味早起きだしね、へへっ。

早々にも出かけたい気分であったのだが、忘れちゃいけません、日記。書いておかないとせっかく追いついた意味がありません。ご飯を炊いて山にもって行くおにぎりを作ったり、朝ご飯を食べたり、圏外なのでアップは出来ないけれど日記を書いていたりするとあっという間に9時過ぎ。あれあれ。

でもまぁ、この道の駅から近いしねってことで、少し足尾の方に戻り県道62→70号線にて赤城山方面へと向かった。群馬県に何があるんだろうと思ったけれど、調べたら百名山の赤城山があるではありませんか。

しかしだ。

何で70号線、こんなにボコボコかな?

アレ!

そして行き着いた先には・・・

こんなものが!

つ、通行止め?!しかも昨日今日なったような感じじゃない。慌てて地図を見るけれどそんなこたーこれっぽっちもこの地図には書いていない。(ちなみにこの地図は4年ほど前のものです)車から降り、地図があったので見てみると。ん?それでも鳥居峠に続く登山道がある模様。

おじさんが近くに居たので訊いてみると、

@車はここに置いていくしかないがしばらく歩いたところに登山道があり、鳥居峠までは約1.4km。
A大雨でかなり崩れているところがあり、引き返してきた人もいる。

そんな登山道であることが判明。

ふむ。しかし来た道を降りてぐるりと周ったんじゃ、遅くなってしまう。そう思い、危なかったら引き返すことにして歩けるところまで歩いてみることにした。

「え、一人で登るの?愛媛から。まぁまぁ。降りてきたら声かけてね」そうおじさんは言ってくれた。10時過ぎに行ってきます。

ふむ、しかしいきなりこんなものが出迎えてくれた。

立ち入り禁止なんですけど

入っていいのか?でもおじちゃんの会話の中ではあきらかにこの登山道の話が。いやほかの道もあるのかもしれない、と思い辺りを探しつつ躊躇していると、駐車場にいた群馬ナンバーのおじさんが普通に侵入。

いいんでしょうか。いいんだよね!

というわけで恐る恐るわたしも入ってみることに。ドキドキ。しかしそんな風に書いている割には人が通った跡がしっかりあり、野放しされた登山道という感じではない。危ないところもそんなにあるようには感じられないんだけど?

岩がゴロゴロ 橋があったりはするけれど

そう思いながら、特別きついわけでもない、ごく普通の登山道を歩くこと30分ほどした頃だろうか。突如現れた崩れに崩れた場所。ちょっぴり危なっかしい場所を手を使いながら進むと群馬ナンバーのおじさんが寛いでいたので少しお話をすることに。

どうやらここは2、3年前にも一回、そして今年の8月頃にも大雨で崩れたらしい。そして入り口のところに立ち入り禁止と書いていたのは、あの辺りにこどもがキャンプをしによくやってくるからだそうで、子供が入ると危ないからロープを張っていたんだろうとのこと。確かに入り口のところにいたおじさんも、「大人ならば」と言っていたからなぁ。

よくもまぁ 最後はひたすら階段

最後はケーブル跡沿いの階段を一気に登るだけだ。階段を30段ばかり登ったところに左へ抜ける回り道もあったのだけど、今日はスタートが遅かったし、近道でと思い張り切って歩き出したけどやっぱり階段は苦手。しかもここの階段、登りだとところどころ左に思いっきり石段が傾いているところがあるのです。めまいがしてフラフラしたらきっと下に落ちて・・・(怖)。

よくもまぁ。あの熊本の日本一の石段=3333段を登ったなぁという感じでした。登っても登っても階段がある気がしました。途中からは下しか見なかったし。ぜえぜえ。

エッチラエッチラと登った先には、鳥居峠が待ってくれていました。おー来たぞ!

でもこっち側何にも見えん(泣) 赤城公園なのね 覚満淵=湿原らしい

鳥居峠でおにぎりを一つ食べて、すぐ側にある長次郎山への登山道へと向かった。本当は黒桧山や地岳に登りたかったんだけどなぁ。仕方ない(登山口はもうちょっと離れたところにあるようだった)。長次郎山まで1.7km。さて、のんびりいきましょうか。

実際ラクな登山道でした。

ササゾーン キキョウの仲間かな

途中、笹ゾーンがあり、木の根っこに注意しながら歩いたくらいであとは何と言うことのない道であっという間に頂上に到達。頂上は広々としていてみんなおにぎりを食べたりおしゃべりをしたりと寛いでいました。山の楽しいひととき。

しかしさっきからある右足かかとの違和感。うむ、これは間違いなく靴擦れ。そしてこれは新しい登山靴のせいではない。

穴、あきすぎ

朝靴下を履くときから知ってたんです、穴開いてるの。でもまさかこんなにでかくなってるだなんて。カットバンを貼ってこれでOK牧場。

教訓:靴下の穴、裏はいいが、かかとはいけない。

凛々しい山
あれがもしや黒桧山?
長次郎山到達 そよそよ

それから小地蔵岳へとの道が途中にあり、5分ほどで到達したのだけど、有り得ない感じだったのであえて画像は載せません。

さらに下ると小沼へと歩いていけたので立ち寄ってみました。

マツムシソウ 小沼 今日はきれいに咲いてました
アザミ系ですね

小沼には、16歳の娘が入水し、竜神にかわり沼の主になったという悲しい伝説があるとか。近くには大沼があるのだけど、大沼にも何か伝説があったりするんでしょうかね。

覚満淵は上から眺めるだけで十分いい感じだったのでいいかなと思ったのですが、よくよく見ると「ミニ尾瀬」と呼ばれていると案内板に書いてありました。今回の予定では尾瀬には行く予定がないのでこれは味わっておかなければ。

ミニ尾瀬

湿原の周りには遊歩道、場所によっては木道があり、この時期花はほとんど咲いてなかったけれど、ススキがそよそよ。山々に囲まれてとても雰囲気のある場所でした。花のシーズンや、紅葉の時期だととてもきれいなんだろうなぁ。きっと尾瀬もこの時期行ってもきっと寂しいよ、と自分に言い聞かせたり。本当は気になる場所なんです、うぅっ。

それから同じ道で帰る途中、石段を登山道に逸れず、そのままもう少し下ると「神殿水」という神々しい名前の湧き水があるとのことなので立ち寄ってみることにしました。頼りなさげな木が架かっている。かなり傾いているのでへっぴり腰で前進。すると、少しまた降りたところになにやら小屋のようなものが見えました。

かなり傾いてます あれだな! ジャージャー

意外にも3つもの湧き水があり(まぁ、水源は一つなんだろうけど?)、「美人の水」「神殿水」「智恵の水」が。もちろん真っ先に飲んだのは「美人の水」です。あ、今日はすっぴんだったので顔も洗っておきました。

これではならぬと、神のご加護がありますようにと神殿水を頂き、おばかな頭が少しはよくなるように智恵の水も少々。でも2リットルのボトルにはやっぱり美人の水を汲んでしまいました、アハハ。

3時前に登山口に戻り、おじちゃんに戻ってきたことを報告するとお茶でも飲んでいきんさいと中に招き入れてくれました。すると、「こっちのほうがいいかな」とよく冷えた梨を。訊けば半分食べたのを残しておいてくれたそうです。乾いたのどに、みずみずしい梨がおいしい(涙)。女子で一人で登って行ったわたしを心配してくれた模様。おじちゃんとは何の関わりもないというのに・・・ありがとうございます。

しばし居座ってこの辺のお話を訊いたり、伝説のお話を聴いたり、わたしの旅の話をしたり。あのでこぼこだった県道70号線は今年の7月の末の大雨で地とアスファルト隙間に雨水が入り込んで陥没したためにアスファルトを取り除いてしまったそうだ。赤城山も黒桧山、地蔵岳、長次郎山など、いろんな名前の総称なのだが、もともと「赤城山」という山もあり、3回の噴火でそれが大沼に変わってしまったとか。

帰り際、「これ、持っていくかね?わしゃ、家に帰ったらいくらでもある、車の荷物にならんのなら」そう言って、じゃがいもを持たせてくれました。心配かけて、楽しい話を聞かせてもらって、梨ももらって、じゃがいもまで。ありがとうございました、大切に頂きます。

おじちゃん ありがとうございます

そして悩んだ挙句ルートを定め、今日の寝床まで100kmないはずなのに3時間以上。急いでご飯を作って食べたけど、何だか駐車場が広すぎて落ち着かない。いよいよ関東に突入したぞというそんな感じです。あーこわっ!

職質来るならこい。いや、やっぱり寝てるときはいやかも。それにしてももう10月なんですね。


画像の説明がのものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。


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