茨城県→千葉県・こころの穴を埋めるもの。
落↓凹黒下底廃谷灰沈(==)。
何だかそんな記号や漢字で表せそうなわたしの心模様。
日記には書いてはなかったけれど、赤城山の後からどうも心が満たされていませんでした。いや、そんなキレイなコトバで言うのはやめよう。はっきり言ってわたしはストレスを感じまくっていた。
おまえも、排気ガス撒き散らして車乗り回してるくせに!
はい、その通りです。ごめんなさい(;∀;)。
たくさんの車に囲まれた、街の中ばかりの風景。人が多い、信号が多い、右折する車がいると前に進まない。それはいいのだけど、進んでも進んでも同じような殺風景な風景の繰り返し。同じ繰り返しでも北海道や東北とは違う。海も山もすぐ側にあるわたしには何だか緊張の連続でとても息苦しい数日だった。ダチョウも九十九里浜も楽しかった。でも全然足りないのだ。それなのにやたらと車のメーターだけはクルクルと回りやがる。それって結構空しい。
帰りたい帰りたいって思っていた。愛媛に帰りたい。羅臼で思った帰りたいとは違った。今までどんなところに一人で行っても家に帰りたいだなんて思ったことなかった。
これを一般的にホームシックと言うのだと思う。初めて感じたホームシック。ここは日本なのに。
もしかして、今旅をしていることを「つまらない」と感じているから、わたしはホームシックなんだろうか。
寝不足の頭でそんなことを思いながら、栗を茹でることにした。
自分で栗を茹でたことなんてないからどれほど茹でたらいいものか見当もつかない。スパゲッティやラーメンを作るときもお湯を量ったり、時間を計ったりなんてしない大雑把なO型のわたし。それでも初めてのことをするときは一応慎重なのである。
とりあえず15分ほどやってみることに。今日も予報どおり雨。傘を出動させてみたり。
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栗男、がんばれ!(謎) |
自分のことがかわいいわたしはもちろん車の中。栗、おいしいかなぁ。
そして待つこと15分。
歯でパリっと割ってみると、ホクホクの栗が。う、うまい。めっちゃ甘いやん。
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いい色してます |
やっぱりこの栗ってもしかして。と思ったりしたのだけど、頂いてしまった今、おいしく食べることが栗のためにもなるのである、うんうん。というわけで、13粒あったうち3粒だけ食べて後はおとりおき。たまには計画性あるんです^^;。
それから朝ご飯を食べ、あるところへと向かった。
本当は昨日行く予定だった筑波山。
雨なのに?
そう、わたしは今まで雨ならばことごとく避けてきた山登り。時間がないならともかく、あるのに何でわざわざ雨の日に?と思い避けてきた。でも、雨でかっぱを着て汗だくになるのはわかっていたけど、それでも今日は行きたかった。車の外に出ないと、気が狂ってしまいそうだった。
いい位置につけていたので、道の駅から筑波山まですぐに到着。かっぱに着替えたが、思えばこんな雨の中登ったのは4年前の氷ノ山以来。随分ひさしぶりの雨山だ。
市営の無料駐車場→筑波山神社→男体山→女体山→筑波山神社で約3時間ちょっとのようである。今日のもちものは手にペットボトル1本の水、ポケットにはナイロンで包んだデジカメ、サイフ、ミニ三脚、ティッシュ、車のカギ。以上。リュックがないので今日は実に身軽である。
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危ない感じの女子である |
そうして11時頃テクテクと歩き出した。まずは筑波山神社でお参り。この辺りのつくば道は日本百名道の一つであるようで、いろは坂にもあった百名道の碑が。もしかしてこの碑は、百名道のどの道にもあったりするんでしょうか。だったらちょっと残念かも。結構通ってきたからなぁ。
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百名道ざます |
雨の筑波山神社です |
神社の左手の男体山への登山道を歩いて行った。ちなみに女体山から先に登るコースもあり、それは神社右手から続いている。誰もいない登山道。そりゃこの雨の中歩く人もそういるまい。ケーブルカーなんかもあるしね。極力汗だくは避けたかったのでいつもの半分くらいのペースでゆっくりゆっくりと歩いて行った。
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根っこがいっぱい |
コケ、生き生き! |
こちらからの登山道は2kmちょっと。一体どの木の根っこなのかわからないほどに複雑に絡み合った根が露に。1000mにも満たない筑波山が百名山の一つなのは歴史の古さも一つの要因だと本で読んだけれど、根っこと根っこの間に足を置いて進むうちに少しではあるけれど、その歴史を感じることが出来た。
雨の中歩いているのにやっぱり喉は渇くもので、ときおり水を含みながら進んで行った。ゆっくり歩いているから息はあがらないけれど、ポタポタとカッパがはじく雨の音、そして雨を浴びて生き生きしているコケ。雨はあまり好きではないけれど、こうしてたくさんのものに恵みや命を与えたり、わたしたちの飲み水となり、滝や川に感動できるのはすべて雨のお陰なんですよね^^。最近大雨がすごくて被害も多いけれど。「雨」「水」。本当に偉大です。
途中で被っていたフードを取ってみた。風通しが良く、雨が当たって気持ちがよかった。少しづつ自分の心の中が晴れていくのがわかった。
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男体山到達! |
景色はもちろん真っ白 |
1時間ちょっと経った頃、男体山に辿り着いた。景色は真っ白で何にも見えなかったけれど、そんなことはどうでもよくて、雨の中歩いててっぺんまでやってきたことに、それだけに満足できた。何て気持ちがいいんだろうね。
そこから女体山まで約500m。すると途中に「ガマ石」たるものが。ほほぅ。口をぱっくり開けて実にカエルさんっぽいではありませんか。おや?口にいっぱい石が入ってるんですけど?でも投げたりしていいのかなぁ。
すると看板に、「石を投げるときは、落石・周囲の人に注意してください」と書かれてあったので早速チャレンジ。
1投目:見事乗っかる→ところが反動で落石(凹)。
2投目:1投目に同じく(凹)。
3投目:ハズレ
4投目:ハズレ
5投目:ハズレ
そして、ついに6投目、ガマ男の口奥深くに石は吸い込まれてゆきました(凸)。結構ね、一人でも必死になるよね!後で掲示板で教えてもらったら、これって石が乗っかると願いが叶うんだね。あちゃー、実にもったいないことをした。
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ゲコゲコ |
女体山到達! |
そして女体山に到達。しかしここの碑には女体山、とではなく「筑波山」と書かれておりました。筑波山=男体山+女体山だと思っていたのですが、筑波山=女体山なのでしょうか。それとも高さ的に女体山>男体山なので女体山が筑波山で一番高いところだよ、という意味なんでしょうか。山ってときどき戸惑います(;・∀・)。
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急すぎです |
でかい木だ! |
それから、女体山の脇から出ている道にて下山。こちらからは約2.5kmほどです。ところが降りしきる雨・さぁ転びなさいと言わんばかりのつるんつるんの石。しかも斜めに傾いた石が多いもので実に怖い思いをしながらの下山となりました^^;。まだ一応俊敏性はあるのか?、派手に転びはしなかったですけどね。なんじゃこりゃ、という超急な階段もあったり、いたるところにおもしろい石があったり実におもしろかったのはおもしろかったのですけどね。でも冷や汗ダラダラでした。
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なんだかかわいいね |
しかし、さすがゴアテックスですね。水溜りの中にチャポンと入ってしまったこともあったけれど、全然へっちゃらです。カッパは普通のなので、汗と雨でもうビチョビチョだったけど。
そうして神社内に戻ってくると、とんでもなくデカイ杉がでんと待ち構えてくれていました。
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これまたよくここまで! |
看板を見れば、周囲7m80cm、高さ36m50cm。樹齢約700年とのこと。雨に濡れてツヤツヤで、根っこのそのゆるぎない存在感に圧倒されました。人間なんて、本当にちっぽけですね。
駐車場に戻り、外の水場に泥だらけの靴を洗いに行くと、鎖でつながれた一つのたわしがありました。ここは市営無料駐車場です。つくば市の方の心遣いに感動しました。たかだかたわし一つかもしれないけど、こういうのってすごく嬉しいですよね。
カッパを脱ぐとすーっと篭っていた熱が逃げていくようで、本当にさわやかな気持ちになりました。今日は本当に山に行ってよかったです。しかも、雨だから今のわたしには余計よかった気がします。こういうさわやかな気持ちになれること、旅、それがわたしの求めること。ぽっかりと開いてしまった穴がふさがった気がして何だかうれしかった。もう気分は↑。
濡れてしまった服を上下ともに着替え、朝の残りご飯を食べてから温泉探しスタート。あぁ、寒すぎる。近くにあったのだけど1000円オーバーでパス。500円のところを見つけたけど、入り口は開いているのに人はない(いいのか?)。お風呂ってあまり早くに入りたくないので4時以降に見つけたところにという感じなのですが、関東は大苦戦(;∀;)。午前中だと結構見つかるんですけどね。
成田市で今日の画像処理と、昨日日記がアップの途中、半端なままで強制終了になったのでそれを手直しし、猛烈にお腹が空いたのでひさしぶりにジャスコで夕食とアイスを調達。今更ですが、いくら値引きになっていてもやっぱり一食を買うって高くつくものなのですね。買うのが普通になっているときは気にならないのですが、作ることが多いと改めて感じるのです。
そして少しでもフェリー乗り場に近づこうと走っていたのですが、雨のためにアスファルトがやたらピカピカ光って怖かったです。道の駅ながらに着いたのは10時前。一台も車がいません。千葉県なのにあの、携帯が微弱なんですけど。っていうか角度を変えてやっとそうなるというので、ほとんど圏外(泣)。もちろんエッジも入りません。割と市原市にも近いと思ったんだけどなぁ。
とりあえず、体をさっぱりさせ、日記を書くのだが半分ほどで睡魔が。
明日はいよいよ神奈川入りです。そしてついにあの大物?人物の面接を受けることになるのです。ドキドキ。
画像の説明が青のものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。
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