山梨県→静岡県→山梨県→長野県・西沢渓谷、まさかの展開。 昨日この道の駅・みとみまで来たのはここからだと、西沢渓谷への入り口に近いから。 あれだけ雨でも行くぞ！とアニマル（浜口）チックに気合を入れていたのに、雨音を聴いていたら「やっぱりもう少し小ぶりになるのを待つか」と弱気になってしまった軟弱なわたしであります。 願いが通じたのか、激しかった雨は１０時頃には雨が上がり、空も明るくなってきました☆やったね！それまでにご飯を食べたり、準備しとけばよかったんですけどね、そこから開始だったので出発したのは１１時（遅）。 この場所を教えてくれたのはチャリダーのなりすけくん。教えてくれなかったら、全く持って知らない場所でした。なりすけくんは行きたかったけれど、この渓谷には行けなかったとのこと。渓谷好きのなりすけくんが「すごく行きたかった場所」と言うくらいなのできっとすごいところなんだろうなぁとは予想できたのですが、何せ情報・下調べ不足。 片道２〜４時間だろうということは予測できたのですが、万が一４時間だったら、１１時スタートでは遅すぎます。どきどきしていたのですが、道の駅でパンフレットをゲットすると、西沢渓谷入り口→日本百名瀑にも選ばれている、七ツ釜五段の滝までが約４ｋｍ・１時間５０分とのこと。うむ、これならゆっくり歩きながらでも往復４時間。十分暗くなるまでに帰ってこれる。ほっとしながら出発となりました（１０時までに道の駅で調べておけって感じですね）。 近くに車を置けるところはたくさんあるので置かせてもらい、テクテク歩いて行くと下のほうに川が見えてきました。天気も悪いからか、人もまばら。あぁ、もう少し遅かったら紅葉がきっときれいなんだろうなぁと想像を膨らませながら、川の流れる音を聴きつつ、のんびりと歩いていました。本当にこういうのってたまらないです。
わたしが行くところは、「西沢渓谷」なのですが、近くには「徳和渓谷」、日本百名山・甲武信ヶ岳への道等いろいろあるのです。もっと時間があれば、何日かこの辺りに滞在して気になるところを歩いてみたい。なんて思っていました。どんどん欲張りになっていっている気がします。本当に日本にはステキな場所がたくさんあるんですよね。 少し下ると、流れの側を歩くことが出来ました。まず気になるポイントで現れたのが「ヌク沢」。いい具合に木が横たわっているじゃないの！そう思いながら川の近くへ。
降りて見ると、奥に滝が！近づいてみたい。そう思いながら少し歩いてみたのですが阻む川。チキンなわたしにはこれ以上は無理でした。木の向こう側の景色が気になったのですが。
二俣吊橋を越え、大久保の滝が現れたころ、無常にも雨が降り始めました（泣）。まぁ、今日雨は覚悟していたのですがそれでもやっぱり雨でない方がうれしいですからね。ザックカバーとカッパの準備をして雨の中を歩くことに。 西沢渓谷は、奥秩父の秘境と呼ばれている原生林に囲まれた場所。次々と景色が変わっていくのですが、まず「おぉー！」っと声が出たのが三重の滝でした。
一人でいると、出ないような気がするのですが、「すごいなぁ」とか「キレイだなぁ」と思う景色を見るとやっぱり自然と声って出るんですよね。滝の形もきれいだけど、色がとにかくキレイ！忍野八海でも思ったのですが、晴れた日に見れたらどんなに。と思いつつも、曇った今日見える、目の前にある青い色に十分満足していました。 フグ岩・ウナギの床・人面洞を経て次に出てきたのが「竜神の滝」。それから「恋糸の滝」を経て、「貞泉の滝」。
この辺になると、雨も激しくなってきたのですがもう関係なし！これはすごい、すごいと何度も思いながら歩いていました。名前のついた滝が次々と現れて変化のある風景。歩いていて全然飽きないんですよね。そういう点ではとても青森の奥入瀬をずっと歩いたときに似ているのかもしれません。人が少ない、向かいから来る人がいないということではこちらのほうがより、一人の世界に入り込めちゃうのかも（危？）。
そして、最後の最後で現れた「七ツ釜五段の滝」。日本百名瀑の一つでもあります。
うー間違いなく、こんな形の滝を見たことなかったです、わたし。ぼこっとなっているところで泳げそうですね。暑かったらうっかり入ってしまいそう。ゼラチンを入れて固めてしまいたい。いかんいかん。一人でいるといろんな欲望がどんどん膨らんでいってしまいます。でも、自分が気に入った景色を見ながらそういうことを考えたりするのが楽しかったりするんですけどね。
行きは約４ｋｍ、帰りは約５ｋｍ。帰りはぐるりと、昭和８年から４３年まで木材搬出のために使われていた「三塩軌道」のレールの跡をたどりつつ、テクテクと歩きながら帰りました。 が、行きがあまりにも楽しかったので、帰りは単なる山道な気がしてチョット。これならば、来た道を帰った方が楽しかったかなぁ。何て思ったりしてしまいました。晴れた日なら緑に囲まれて歩くだけでも楽しいと思うのですが・・・でもとにかく往路は最高でしたね。天気がいまいちだったけど、きてよかったです！ ３時前に車に戻り、今日のうちに山梨県のすごい渓谷？だと言われている昇仙峡へ行っておこう！と思って向かったのですが、少し想像していたところと違っていて片道４ｋｍも歩けちゃう様子。しまった。現場に着いたのがすでに４時。これでは復路には暗くなっている。そう思い、せっかく来たのですが明日にすることにしました。明日は長野入りして「日本一海から遠い場所」に行こうと思ったのだけど。徐々に予定がずれていきそうですね。 先日、一通のメールが届きました。 「襲撃していいですか？」 「襲撃」 聞き覚えのある単語。Ｎ氏の日記を読んでいる方ならば「襲撃＝彼女」ということにピンときたことでしょう。しかし、メールの中の彼女は、Ｎ氏の日記から想像していた彼女とは全く違う人に思われました（笑）。Ｎ氏の日記、そしてＮ氏の掲示板で見かける彼女に会ってみたいと思ってはいたのです＾＾。でも、書き手のこちらから「会いたい」なんて書けませんから。だからメールをもらったとき、本当にうれしかったです☆ そして、道の駅・にらさきは温泉併設なのでその彼女、む〜ん氏に明日長野入りすることを堂々、宣言メール。お風呂から出て、腹ごしらえをしようとお湯を沸かしていたときに、む〜ん氏となりすけくんからメールが届きました。 内容は。 ・なりすけくんがむ〜ん氏を拉致していること（笑）。 ・ＴＯＴＯ氏も含め、３人で明日１泊２日の山へ出かけるということ。 ・それは１０月の１ヶ月間しか歩けない場所であるということ。 ・そこは黒部の下ノ廊下（しものろうか）であるということ。 ・明日の朝早いけれど、かおりさんも来ますか、ということ。 な、ナニ？下の廊下？！ その地名を聞いたのは、この間なりすけくんのところにいたときでした。 「ここにいつか行ってみたい」 そうなりすけくんが言っていて、聞いたことのなかったわたしは教えてもらって地図にグリグリとマルをつけた場所。なりすけくんが言わなければきっと一生知らなかった場所。１０月の１ヶ月しか行けない場所。今はその１０月であるということ。む〜んさんにも今日会わなければ会えないかもしれない。ここからむ〜んさんがいる長野まで約９０ｋｍ。時間は１９時を過ぎたところ。 お湯がブクブクなるのをもどかしい気持ちで待ちながら、考える。いや、考える前にもう既に決まっていた。 行け、行け！と頭の中でもう一人の自分が言っていた。急いでスパゲッティを食べて車を長野に走らせた。ＴＯＴＯさんやむ〜んさんに初めて会う。でもいつもの恥ずかしさとかはなくて、ドキドキワクワクでいっぱいだった。本当は黙って襲撃したかったけど（爆）、さすがにむ〜んさんの居場所を知らないので、「もう向かっています」とメールを打った。２１時半には着けるだろう。 ん？わたしが「鉄砲玉？」 む〜んさんとやりとりをしながら、松本市を目指し、教えてくれた場所がわからなくて過ぎてしまったのでファミレスの駐車場にて待ち合わせを。 「どうもこんばんは」 そう言って迎えに来てくれたのは、む〜んさんとＴＯＴＯさんとなりすけくん。目の前にいる３人が何だかとても不思議なめぐり合わせのような気がして、自分が今長野にいることが信じられなかった。 ２日分の食料が必要なのでスーパーへ行って調達。む〜んさんの家におじゃまをして、明日のバスの時間などを調べた。松本からわたしが５月に行った黒部立山アルペンルートの扇沢駐車場まで行き、トローリーバスで黒部ダムまで。そこから約１９ｋｍの黒部川沿いの下ノ廊下と言われる道を歩き、阿曽原温泉小屋で１泊、翌日同じ道を戻るという予定である。 訊けば、ＴＯＴＯさんも下ノ廊下には１０年以内に行ってみようと思っていた場所らしい（注：ＴＯＴＯさんは山・滝を愛する山男でめちゃくちゃ知識が豊富！）。今日まで乗鞍、戸隠やら話は二転三転したらしいのだが、なりすけくんとＴＯＴＯさんの間でイキナリ？この場所にしよう！となったとのこと。 道のりは、１０月しか歩けないと言われているだけあって雪が残っていたり降っていたりすればかなり危ない。雪がなくてもかなり危険な場所が多いとのこと。雨なら中止。行ってもしも雪があればそこで撤退ということに決めた。みんなで飲みながらワイワイ。
早く寝なくちゃ、と言いながら寝たのは２時過ぎ。明日は５時起きなんですがいいんでしょうか。メンズはむ〜んさんの車で。レディースはむ〜んさんのお部屋で。ワクワクドキドキ。明日になるのがめちゃくちゃ楽しみです。 画像の説明が青のものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。 |
