長野県→富山県・黒部、下の廊下（復路） ２日目。 ４時ごろから部屋の人たちの起き始める気配が。部屋は本当に寝るだけの場所。荷物を置くととてもじゃないけれど布団が敷けないので、荷物部屋というところがちゃんとあるのです。だから起きて出て行くのはわかっても、ガサガサという荷物の音はなく、そういう点では気になりませんでした。 ５時頃にわたしたちも起きて準備をし、外に出るとまだ朝は始まっていませんでした。それでも空の様子を伺うと雨は降らなさそうでも、天気はあまりよさそうにないのかなぁ、という感じ。朝ご飯を食べながら、でもTOTOさんは言いました。 「大丈夫、晴れるから」 ６時前に明るくなり始め、昨日来た道を戻り始めました。 昨日へっぴり腰で暗い中下った道を最初に行くので、いきなりの登り。それでも、よく眠れたし、筋肉痛は全くないし、今日は明るいので下りよりも登りのほうがはるかに短く感じました。６時２０分ごろ、ウ〜ンウ〜ンと唸るようなサイレンが。どうもダムの放水が始まった模様。
あほなことをしながら、トンネルをくぐり、仙人谷ダムまで来たときに、昨日とはダムの様子が違うことに気がつきました。一つは昨日はしてなかった放水。もう一つはダムの色。
あ、青い！！恐らく上流の黒部ダムの水がまだここに届いていないからだと思うのですが。そうか放流しなければここの水はこんなに青いんだ。仙人谷ダムの水の青さにまず今日の先制パンチをくらいました。今日は来た道を戻る、そう思っていたけれどそうじゃない。また違う発見が必ずあるんですよね。うーん、楽しみだ。
暗いトンネルの中を歩くときはちょっと警戒気味。というのもさっき、道のど真ん中に人糞が１本転がってあったから（爆）。そのやらかしている場所、そしてモノの大きさ。あまりに堂々としすぎていてこっちが照れるくらいでした（汗）。どこでやっているかわかりませんからね。踏みたくないし(；・∀・)。
S字峡を越えた頃、空を見上げると、徐々に徐々に空に青いエリアが広がってきて、あっという間に青色でいっぱいに。TOTOさんの言う通り本当に晴れました（凸）。昨日TOTOさんがお話を聞いたお兄さんは５日居て、昨日が一番いい天気だと言っていたそうだけど、昨日に続きこの今日の素晴らしい天気。やっぱり晴れ男・TOTO氏のお陰です、これは絶対に！ こんな青い空の下で再び十字峡に辿り着けたのは嬉しい限りです。昨日ここに来たときには空が白っぽくなっていたのです。 「青い！」「やっぱりここはすごい！」そう言いながらまた写真撮影をしていると、おや、人が下に降りている！うそ。どうやって下に降りるの？そうこうしているといつの間にやらTOTOさんも下にいるではありませんか。周ったら下に降りれるよとジェスチャーをしてくれたので荷物を置いて降りてみることに。 こんなところに秘密の道があったなんて。つるつる滑る岩肌をロープにつかまって降りると、また違う十字峡がそこにありました。「すごい」そのコトバを昨日から何度言っているんだろうという位、普通にそのコトバがでてくるのです。 まさかこんな道があるだなんて知りもしなかったし、思いもつかなかった。おじさんが下に降りているのに気がついてよかった。人を通しての情報って本当に貴重。この景色を見逃さずに済んだのだから。
でも、悲しいかなわたしのデジカメは昨日の段階でほぼいっぱいいっぱいの状態。液晶で厳選しながらちまちまと撮っていくしかない（泣）。それほどにすばらしい、閉じ込めておきたい景色がそこらじゅうにあったのです。
あっ、言っておきますが、右の画像・「M」は、同じ黄色Tシャツ・グレーっぽいズボンですが、わたしではなくTOTO氏ですから！！お間違えのないようお願いしますね(；・∀・)。でないと、なりすけくんが。（爆）。 しばらく青く澄んでいた川の水は徐々にやぱりクリームソーダ色へと変化して行った。写真をいっぱい撮っているけれど昨日より随分早くに到着できそうな勢い。痛くないけれど気がついていないだけで、足は疲労を感じているのか後半はやたらと石につまづいたり、滑りそうになったり。怪我しないようにしないよう気をつけて歩かなくちゃね。
ついに１４：４０、出発した地点を目に捉えることが出来ました。ここまで来れば大丈夫。最終のトローリーバスに間に合う。ダムの放流を見ながら一息ついて最後の登りをえっちらえっちら歩いて行った。
見上げると眩しいほどに青い空と緑。みんなが居たから、きっと歩けた。怖い場所もいっぱいあったけど、みんながいたから強い気持ちで乗り越えられた。前を歩いてくれる人が居たから、このペースで歩けて、目的地に辿り着けた。そして上からも下からも黒部ダムの放流を見る事が出来た。すごい景色をいっぱい見る事が出来た。この１泊２日で何て貴重な経験をしたんだろうと思う。めっちゃ楽しかった！。「楽しかった」それ以外に適切なコトバが見つからない。 そうそう、黒部ダムのあの水の色はやはり岩肌が削られて水に溶け込んだ「ハナコ」という細かい粉？のせいらしいです。放流前は沢の水だけが流れ込むのでそれで青いとのこと。水って敏感なのね。 みんなで木いちごソフトクリームを食べた。うまい！観光地モノなのに、なかなかやるじゃん！でも、ソフトで火照った体は一気に冷え、慌てて上着を羽織った。周りを見ればみんな暖かそうな格好をしている。大勢の観光客にわたしたちもようやく溶け込めたようだ。これだけ多くの人が居るのに、きっとあの場所に行った人はわたしたちのほかにそういないんだ。そう思っていたけれど、たった一枚の上着で普通の世界に戻った気がして、少しだけ何だかもったいない気がした。余韻に浸っていたかったというか。 でもね、寒かったの。
帰りの１６：３５のバスはなかなかの混みっぷりで１５分揺られ扇沢駅に到着。１泊２日なのに何だかすごい大冒険が終わったような気がした。 車に戻りサンダルに履き替える。はぁ、この瞬間がたまらない。温泉に行ったのだけど、いい感じの露天風呂が。大きいサイズが２つも！む〜んさんと２人で水泳大会。 だなんて、まさかぁ！そんなことするはずないじゃないですか！わたしたち大人なのに、ね、む〜んさん。お風呂から上がれば、４人中３人がぐるりんTシャツを着ておりました。引率の先生に、３人は。生徒？実に怪しい４人組ですね（爆）。多分一番恥ずかしかったのは着てないTOTOさんのような気がするのですが（笑）。 「ヘッドライトと、あとブレーキランプも一つ消えてるよ」 そんな衝撃的なことを聞き、えぇ？と見ると本当に消えていました。一昨日走っているとき確かに暗いと思ったんだよね（汗）。ブレーキランプは特に危ないことこの上ないのでさっさと換えなければ。というわけでカーショップに寄ってもらい交換を依頼。長野なのに東北弁をしゃべるお兄さんがとても親切な人で、工賃を半額近くにしてくれました。ありがとうございました（；∀；）。ジムニーのヘッドライトって単にライトを換えるだではないのだね、ふむふむ。 それからみんなで「すき家」で遅い夜ご飯を食べて、お酒を調達しむ〜ん家へ。 お互いに気を抜いたところを、カメラで激写。気が抜けません（笑）。誰が一番に寝るか寝るかとお互いにけん制をしていると。 スースー おや？寝息が。今まで起きていたTOTO氏がいきなりのノックダウン！！ うそだよ、こう見せかけて多分激写する気だよ。なぜならいかにも撮るぞ！というようにカメラを構えたままでTOTO氏は眠っているんです。こどもが大切なおもちゃを持ったまま寝てるみたいに。きっとTOTOさんにとってカメラはものすごく大切なものなんですね＾＾。 何かおもしろいこと言って笑わなかったら本当に寝てるんじゃない？様子を伺うが、やはり眠り込んだ模様。このメンバー、いや、いたずらっこなりすけ氏を前に眠るととんでもない事になります。
クククク、TOTO氏、ごめんなさい。もう、旅に出てこんなに大爆笑したの多分初めてです。すみません、日記を書いている今も爆笑しています（笑）。TOTO氏、体を張っての？笑ネタありがとうございました！ 数分後、おでこ・両ホッペに油性ペンで落書きをされたTOTO氏が完成。なりすけくんはまぶたに目も描くつもりだったのですが、まぶたは柔らかすぎて難しく断念。 一番初めに寝そうだったのはなりすけくんだったのですがよくぞ持ちこたえました。その完成形のTOTOさんを載せたいのですが、お嫁に行けないと困るので？こっそりとたまに開いて笑いたくなったときに画像を見させてもらうことにします。 なんちゃって、クリックしちゃった？しちゃった？ウププ。 今日はレディースがむ〜んカーにて就寝。うわ、大きい車だと思っていたのですが本当に大きい！２人で余裕でゆっくり足を伸ばして眠れます。む〜んさんとときどき思い出し笑いをしながら、眠りにつくのでした。 爆笑。これは人が居るからできること。もう、本当に最高です！ PS：TOTO氏、画像掲載許可、心から感謝します（ぺこり）。 画像の説明が青のものはクリックすると大きくなるか、違う画像が出ます。 |
