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2005年11月1日(火) はれ <201日目>
出発地:高知県須崎市
道の駅 かわうその里すさき
現在地:高知県大正町 
道の駅 四万十大正
走行距離:156km ★ 計:22690.6km 出費:1404円
食費:1404円 


高知県→愛媛県→高知県・大いなる川の源。


やはりここは「かつおのたたきがおいしい道の駅」に間違いないという太鼓判メールが届いた。

道の駅が開くのは午前9時。レストランが開くのが11時。今の時間は8時前。今の天気は倒れてしまいそうなくらいの超快晴である。

「待てますか?」




・・・待てません。




いくら食いしん坊のわたしでも、レストランが開く11時まで待てない。

よし、道の駅が開く午前9時までは待ってみることにする。もしかしたらワラ焼の実演は9時からするかもしれないし。

鹿児島で出逢ったおばちゃんたちが、「四国で食べたものの中で一番おいしかった。また食べたいなぁ」と目をキラキラさせて言っていたもの。「ワラで目の前で焼いてくれるのがね、すごかったよ」、そう言ってたもの。せっかくここまで来たなら、見てみたいし、食べてみたい。

話は変わるが、カーテンがないのは寝るのには問題ないけれど、パソコン作業が非常にやりにくい。

考えすぎなのかもしれないが、いろんな事件に巻き込まれないためにも、夜の寝床では特に隠したいものがある。

「女子であること」「パソコンを持っていること」、この2つだ。

女子トイレに入るところを見られたら、もう仕方ないけれど、大抵帽子を着用しているのは、帽子が好きだからと言うのもあるけれど、一見女子とわかりにくいから。アメリカをグレイハウンドのバスで周っていたとき、夜行バスでも被ったまま寝ることにしていた。

いくら夜、道の駅やその他駐車場で寝ることに慣れたといっても油断は禁物。でもカーテンがないと、どうしても光が漏れてしまう。だから最近夜日記が書きづらくて仕方がない。

まぁ、つらつらと書いたけれど、つまりのところは昨日の日記が書けてないということが書きたかっただけである。いかんな、毎日きちんと消化していくことが続けるコツ。対策を考えなければ。

というわけで、道の駅が開く9時まで日記を書こう、と思っていたら、1時間で「キリのいいところ」まで書けるはずもなく、できた!と思ったら既に9時55分。あちゃ。

さあ。道の駅内を物色しに行きましょ。

あっ!あったYO!!

「わら焼体験できます」

おばちゃんに訊いてみると、自分でかつおのたたきを作ることもできるけれど、1本まるごと買うことになるそうだ(1500円位)。一人前だけ食べる分には、焼くことは出来ないそうで。

「あの、焼くところが見たいんですけど・・・」

そう言うと、おばちゃんとお兄さんは「(店先に置いておくのが)少ないし、焼いとこか」と実演を見せてくれることになった。ラッキー!やったね。

おぉぉ!!!炎の料理人 こんな感じでカツオON

・・・すっご!(°ω°)

さっとあぶられたカツオくんは、今度は氷水にちゃぽん。ぎゅっと締められるんだね。そうしてあっと言う間に仕上がったカツオのたたきは、そのまま店先にごろんと並べられた。

「1人前ください」

おいしそう

1人前で420円だったかな。あと、試食でおいしかった「焼はらんぼ」を購入(2つで1010円)。さぁさぁ、かつおのたたきは早速いただきます。

ニンニクのスライスと一緒に食べたのですが、これが、うんまい!!

よく母親が買ってくるので、かつおのたたきを食べることは多いけれど、やっぱり全然違う。厚みがあって一切れ一切れ食べ応えがあって、甘いというのか。とにかく今まで食べたカツオのたたきとはちょっと違っていた。薬味のニンニクがナイスアシストである。待った甲斐があったというものだ。教えてくれたおばちゃんたちに感謝である。

試食も色々あったけれど、「いちばんおいしく食べれる大きさ」というものが、それぞれにあるのだと認識。かつおのたたきはあの厚み・大きさでほおばるのがおいしいのだとわかった。

道の駅内には焼いたかつおの試食もあったけれど、試食が笑ってしまうほどでかい(笑)。ちゃっかり頂き、朝から満足である。

どどどん!

朝からテンションが上がり、いい気分で向かった先は四国カルストである。

途中R197の道の駅・布施ヶ坂に立ち寄るとパソコンがあったので、掲示板にお返事だけ書かせてもらった。所々にこうして置いてくれているので見逃せない。

車に戻ろうとすると「四万十川源流ウォーキング」ツアーのポスターが目に入った。

え?源流まで歩いて行けたりするの?急いで手持ちの100円地図を開いてみると、確かに「四万十川源流」と書いている。果たしてどれくらいの時間で辿り着けるんだろう?

ナビ子に相談を持ちかけるが、反応せず。ちっ・・・使えないやつだ。とりあえずこの道の駅からそう遠くないところに入り口がありそうだし、行ってみることにしよう。

源流の入り口があるのは「船戸」という辺り。「四万十川源流」と親切に案内を書いてくれているのでわかりやすい。

  
 この辺り、わたしが思う「四国」の風景

たった5キロの道のりだけど、細い、見通し悪い、ガードレールのない田舎道が続いたので、ドキドキもの。神経をすり減らしやれやれと思ったところに現れた砂利道。えぇ!!ここからが本番か。

くるまやさん、ゴメン!!

もう後には引き返せない。遠慮気味に林道へと突入開始。ジムなら遠慮なくガンガン行けるけど、人様の車なので慎重に。一体この林道は何キロあるんだろう。途中、大きなワゴン車とすれ違うも運良くカーブのところだったので道幅広くセーフ。ホッ。

距離的に2kmほどだったけどえらく長く感じてしまった。

四万十川源流の碑
あとチョットだ
25分?行くぞ〜!

で、歩き出した源流までの道は普通に登山道。

・・・でもね、

10分くらいで着いちゃったYO!

幹線流路延長196kmの流れここに発す 渡川(四万十川)の源流点

思いがけずあっさり着いた源流点。

「四万十川を見に行こう!」そうM氏(アニー)と原付に跨って、愛媛から1日で200km以上走って高知まで旅をした。そのときに見た大きな大きな川の源。始まりはこんなにチョロットなのだと、初めて知った。

口に水を含んでみると、おいしかった。すんごくおいしかった!これが四万十川の味なんだ。



・・・そうコメントするべきなのだろうが?、すみません。朝、食べたかつおのたたきの味がした事実(笑)。。こんなロマンもへったくれもない女子がさわやかな源流点をレポートしてしまって実に申し訳ない。

道は短かったものの、歩いていて気持ちがよかった。帰りに高知から来たという4人組のお兄さん・お姉さん・おばさまたちに遭遇。その方達以外、誰にも会うことはなかった。日曜だったらもう少し人が多いのかもしれないが。

手書きの看板ってうれしい う〜ん、いい天気

R439で途中発見した長沢の滝(高知県・東津野村)へ寄り道。

「日本一」

だと書いてあったけど、何が日本一なんだろう。滝の辺りに解説があるわけでもなく、「日本一」ということにどこにも触れてなかったし。こういう根拠のない「日本一」ってとても戸惑う。

あ、でもいい感じ、長沢の滝 おぉ!!穴が空いてる
めずらしくない!?

もしかして、この穴が何か「日本一」なのか?!

(注:後から調べてみるとこの長沢の滝、わたしにはそうは見えなかったのだけど、ハート型に開いてある穴から流れ落ちる非常に特徴のある滝として有名のようだ。ちょっとだけ納得。)

そこからR439→県道48で天狗高原へ。

のどかです 山だらけ

この辺りの道は本当に気持ちがよい◎。
西日本で一番高い山が石鎚山の1900m台。なのでこの辺りに広がっている、どこまでもどこまでもありそうな山は大きそうに見えるけれどそれ以下の高さしかない。長野で見たあの景色とは少し違うけれど、長野が男らしければ、四国はなだらかな感じでちょっと女らしい感じかな。

天狗高原の駐車場で、ご飯を炊いてボンカレーを食べた。はぁ、お腹ペコペコだったし、炊き立てのご飯。おいしいに決まっている。レトルトなのに、外で綺麗な景色を見ながら食べるとこんなにも違うんだ。今更改めてそんなことを思う。もう旅も終盤なのに。

そこから「カルスト学習館」という方へ細い道を進んでいくと、四国カルストが広がっていた。

モコモコ モウモウ

ゴツゴツ

おぉ!!
緑+白+青の世界って本当に壮観。晴れた日に来れてよかった。道は狭いものの、ところどころ車を置けるところがあったので置いて歩いてみることにした。黒毛の牛さんがハムハムと草を食べているじゃないの。何てのどかなんだ。ほとんど車も通らない高知と愛媛の県境辺りに広がっている四国カルスト。地元民なのに初めて来た。こんなに感動できる場所がこんなに近くにあったなんて。

日本三大カルスト=福岡の平尾台、山口の秋吉台、四国カルストだけど、一番マイナーなんだろうな。なんたって道が悪いしね。

ここから温泉のある道の駅・ゆすはらを目指し、R440の地芳峠を経由して走る。国道なんて名ばかり(笑)。細くすれ違い困難な道が延々と続く。工事中が多くて迂回、迂回、迂回の連続。やっとこさ着いたゆすはらの温泉は閉まっていたし(えー!)。スタンプラリー帳に「年中無休」って書いてるのにぃ。

仕方ないので南下しようと、道の駅・四万十大正へ。
県道26→R439を通ったけど脂汗が出た。R440にR439。細い道をときどき大型トラックがやってくるし。100%こっちがバックしないといけないものね、こっちが(笑)。

何かあっても携帯は圏外だし。車もそうそう通らないし。そういう点でも気を付けて走らなければ。

町の中心部にやっときたところで青いおにぎり(国道の標識ね)発見。でもね、おにぎりを見たところで、

そんなアホな

そんな気持ちになってしまう。人が住んでそうなところの道でこの程度。本当にびっくりだ。四国の山の中ってこんな道なんだ。何とか暗くなる前に道の駅・四万十大正に到着できた。

ワゴン車2台で居たおじさん2人が、さっきから何かを持ってはトイレへと何往復もしている。気持ち悪い。でもを顔洗いに行きたいし・・・もう眠たいので、意を決してトイレへ行くと。するとだね、何と女子トイレの洗面台のコンセントを使って、ジャーでご飯を炊いているではないか(どん引き)。

あのね、ここね、女子トイレ!!何でおっさんが女子トイレ使うかな?(しかも米炊くとか・・)

しかもね、洗面所、狭くて2つしかないのにジャー置かれてもね。

やっと見つけたスーパーで買ったかにかま・・・うわ、賞味期限切れとるし。確かに半額だったけど、それでも切れてるのを売ってるってどうよ?

四国っていろいろあるね(笑)。うん、だから食べるよ、かにかま。


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