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2005年11月2日(水) 雨ときどきくもり <202日目>
出発地:高知県大正町 道の駅 四万十大正 現在地:愛媛県某市 実家
走行距離:354.6km ★ 計:23045.2km
      (うちムーブくん787km)
出費:2720円
食費:390円 GAS:2330円 


高知県→愛媛県・R321足摺rainyロードで凹みます。


雨が降ったり止んだりの空模様。
あれ、今日も雨が降るなんてこれっぽっちも書いてなかったんだけどね。

雨が止んだのを見計らって、今日は7時よりお散歩に出かけることにした。

ちなみに昨日寝たのが19時過ぎ(早っ)。

ということで4時くらいに起きて日記を完成させる自分を期待したのだけど、そのような期待に応えられる人間ではないということが改めて判明した次第。へへ。

で、何故そんな「おさんぽ」だなんてことをするのかというと、道の駅のスタンプラリー帳の隅っこに「ひと足伸ばせば・・」コーナーがあって、この道の駅・四万十大正のところにこんな公園が紹介されていたからなのだ。

わたし?!

「轟公園」

車車車で轟(とどろき)。クルマ旅のわたしとしては見逃せない公園である。青森県の「車力村」みたいに。この轟ネタ知ってる人(3人)だけこっそり笑ってやってください、ニヒ。

そんな轟公園には実におかしなものが存在している。

石の風車



一瞬どう反応していいかわからないこの石の風車。風車なのに回らなくていいんですか?ねぇねぇ。後はアスレチックジムが遠くの方にあったりするくらいで、一見殺風景な公園だった。

車に戻り、納豆の朝ご飯を食べて、書かないで寝てしまった昨日の日記を・・・画像処理が終了したところで出発。ここも圏外だからどうせアップできないしね。

そして走り出したR439はいきなり昨日の続きだった。

今日は途中から霧もでてたYO!

今日は大型トラックと困ったちゃんな位置で出くわしたけれど何とか無事対応。途中から視界も悪くなり(バックするのも一苦労)、昨日に増して怖かった。

ようやくR439から解放されたR321は、四国最南端の足摺岬の道へと続く通称「足摺サニーロード」。321号線だからサニー。突入したときはくもりだったけど。

サニーロードの辺りで、一軒のお土産やさんを発見した。

若干狭い駐車場なので、広い枠のところを選び(車椅子マークの隣のところが大きい枠だった。1つだけ)バックにて駐車。ここならば向かいの頭から突っ込んだ車が出るときも当たりはしまい。たかだか車を停めるだけだけど、極力トラブルは無くしたいのでその要因となるものはできるだけ排除したいと思って駐車する場所も選んでいる。当てたくもないし、当てられたくもないから。お店から近いからと、安易に駐車場所を選んだりしない。

中に入ると試食天国だった。おまんじゅうや芋けんぴなど、お菓子の試食が実に充実していて◎。代車として自分の車を貸してくれた「くるまやさん」に何かお土産をと思い買って外に出た。

「すみません、この車そうですか?」「わたしが乗ってきましたけど?」

するとおばちゃんはおもむろにこう言ったのである。


まことにごめんなさい、当てちゃって


!!!!!!

ふぁぁぁ!!!

浮いてます。。。 あぁ・・・キズも・・・

「ふぁぁ」って何て間抜けな声。でも「わぁ」でも「あ!」でもなくて「ふぁぁ」って声が出てしまった。いやぁ、本当にびっくりしたときこんな声をわたしは出すのか。

・・・ってこれは日記を書いている今だからこそ、思えるのであって。動揺を隠せなかった。怒りとかそういうのでないけれど。「落胆」というか。

えーっと、こういうときはどうすればいいんだ?

とりあえず落ち着いて。居たのはおじちゃん1人におばちゃん2人。みんな謝ってきてくれた。「責任を持って直しますから。まことに申し訳ない」

すぐに悪い人ではないのは理解できた。悪い人どころか、多分いい人たち。なぜなら試食天国を満喫しているわたしを、逃げないでずっと待っていてくれた上にさらに店員さんにまで声をかけてわたしを探してくれていたからだ。そして、大分わたしより年上の人にも関わらずちゃんと丁寧に謝ってくれたから。

もちろん停めていた車につっこんだおじちゃんが100%悪いのだけど^^;、意外と自分が悪くても謝らない人っているものだ。開き直ったり。でも、そういうのを全然感じなかったから。

「この車、わたしの車じゃないんですよね。持ち主に連絡取るのでちょっと待ってもらえますか」

くるまやさんに指示を仰いで、警察の人に来てもらったり、おじちゃんが入っている保険会社に連絡してもらったり。おじちゃんもこういうのは初めてだそうで、オロオロしながらも連絡先を交換したり、着々とやるべきことをこなしていった。

事情聴取で事件発生は午前11時20分となり、当然0−10ということで保険やさんを通して直してもらうということになりそうだ。

初めて警察の人とも話したけれど、実にやさしい方で安心できた。

「本当に楽しい旅を台無しにして、引き止めてしまってまことに申し訳ない」

そう何度も言ってくれたおじちゃんとおばちゃん。いえいえ!生「まこと」が聞けてちょっとうれしかったですよ(笑)。

いろいろ終わったのが事件発生から約1時間半後・・・南国から来ていたおじちゃんたちはわたしを気遣ってくれながら去って行った。

さあ、わたしも足摺岬だけ行って、松山へと戻りますか。

・・・本当はそりゃ、もっとこの辺を時間かけて見たかったし、宇和島の滑床渓谷も、四国最西端の佐田岬も行きたかった。1日半ほど早くなるけどもう戻った方がいいに決まっている。

四国最南端到達!

足摺岬 足摺岬灯台

「気にすることないよ。車は直るんだから、ゆっくり帰っておいでね」

大事な車をキズものにされたというのに、くるまやさんは大人である。ゆっくり帰るとしましょう。ナビ子に松山まで何キロかな?と問いかけると「213キロみたい」とのお返事。結構距離はあるようだ。

その長い道のりの中、考えごと。

それにしても、遠い遠い場所ではなく、四国内の直ぐに帰れる位置で起こった出来事。不幸中の幸いとはこのことである。いろいろ考えたりはするけれど、凹んではいない。

19時前に夜の松山に到着。はぁ。「くるまやさん、ただいま!」

「かおりんに怪我がなくてよかったよ!気にしたり心配することは何もないし、旅を続けられんでそれを悔しがるくらいでええんやけんね」

本当にありがとう。そして、苦笑いをしながらムーブくんをチェックし、明日工場へとまわされることになると言った。お手数をおかけします(ぺこり)。そしてムーブくん、旅を手助けしてくれてありがとうね。

ジムニーの容態は、まだ元凶のラジエーターの部品が届かないとのことで2、3日待機になる模様。でも詰まり自体は直ったのでとりあえず乗って家に帰る分には問題ないそうだ。

知床の台風遭遇で引きちぎれた運転席のゴムも付け替えてくれているし。ドアの閉まりが悪かったのもキャリアが徐々に緩んで下がってきていたかららしい。位置をずらして、スムーズに閉まるようになっていた。音楽も聴けるようになっていた。いろいろありがとう。

お!直ってる! ガスります

ひさしぶりにガストへ。ファミレスはいいね。
旅の話や仕事の話をしつつ、一体何杯ドリンクバーで飲んだかな(笑)。

ひさしぶりのジムに乗って家へと戻った。しかし、ジムってば・・・ひさしぶりに運転するとやっぱり重い。でもこの感じがしっくりくる。不思議な安心感。

今日は354km走行したのか。何だかひどく長く感じられた一日だった。無事に帰れて何よりだ。


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