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2005年11月8日(火) はれ <203日目>
出発地:愛媛県某市 実家 現在地:愛媛県三崎町 三崎港
走行距離:228.2km ★ 計:23273.4km
      (うちムーブくん787km)
出費:1120円
食費:120円 GAS:1000円 


愛媛県・as you like


早く寝るつもりが、5つもコンテンツを増やしてしまったので、何か1つくらい見れるものをと、と思いカタカタ打っていたらやっぱり夜更かししてしまった。10時頃に起きているのだが、寝ているのは大体いつも4時頃。無職のくせに何言ってるの?という感じだけど、パソコン以外でも実にやることが多いのである。働いていたときより忙しい(笑)。

9時間が自分の最適睡眠時間と認識しているわたしにとって、6時間睡眠というのは実に短いことになる。しかも最近、睡眠が浅いような。ぐっすり眠れたのは最初の1日、2日くらい。実家に居ながら疲労が蓄積されている不思議。旅を中止しているのに、精神的に興奮しているのだろうか。

今日もお昼の段階で部品はまだ届いていないと言うことなので、昨日決めた通り、無理せずゆっくりと進んで行くことにした。どうしてここまで焦って出発するかと言うと、今週末、三重県で会いたい人たちがいるからだ。

そこへ行くまでにも、香川県の庵治町、徳島の剣山、轟の滝等、たくさん行きたいところがある。もう今の段階でかなり端折らないといけなくなっている。四国はいつでも行けるのだが、みんながそこにいるのは今週末だけ。どうしてもそこに間に合わせたい。

忘れ物がないかを確認して、お昼頃出発した。完全にではないけれど、修理をしたジムニー。話をきくと、今の状態では山よりも、「渋滞」などアイドリング状態で温度計が上がりやすくなるだろうとのこと。大丈夫かなと思わなくもなかったけれど、居ても立ってもられなかった。ジムに乗って出かけたいと思う気持ち。

ソロソロと高松方面へとスタートしたものの、どうも温度計が上がったり下がったりその傾向がつかめない。今までと少し違うようである。

新居浜市(愛媛県)を15kmほど過ぎたときだ。少し登りがあったとき、H手前まで温度計が急上昇。たったこんな登りで?!渋滞でも何でもないのに?!

車を停めてふむと考える。

これで果たして紀伊半島を周って無事に戻ってこれるんだろうか。いつオーバーヒートを起こすかわからない。壊れることで他の人に迷惑かけるかもしれない。どうしよう・・

悩んで悩んだ挙句、結論を出した。

「完全に直るまで、自宅待機(愛媛県内のみ)にしよう」

週末間に合わなくて行けなかったとしても、これが運命だと思うしかない。みんなに謝ろう。今まで頑張ってきてくれたジム。そこまでもう頑張ってもらわなくてもいいじゃないか。本当はわかっていたはずなのに、気づかないふりをしていた。ごめんね。

わたしが車を探していたときに1つ条件に出していたものがあった。

「あと2万キロを元気に走ってくれる車」

たまたま乗りたかったジムニー(しかもオートマ)が運良く見つかった。最初は手に入れたこのジムをそんなに長く乗るつもりなんてなかった。

「次の車検まで(18年3月)」「この旅が終わったら廃車か誰かに譲る」・・・そんな風に思っていたのだ。

ジムニーは予想よりもはるかに日数的にも距離的にも長くなった。ぶつけたり、脱輪したり、そんなわたしの運転にも黙って耐え(?)、ほとんどトラブルもなく日本を周って四国まで運んでくれた。

ぶっちゃけ、軽なのに燃費も悪いし、スピード出ないし、坂道にはめっぽう弱いし、エンジン音うるさいし、揺れるし、乗り心地は悪いし、リアシートは狭いし。多分わたしのジムニーは、長期旅に向いてない(向きにしていない)車ワースト5に入るんじゃないかなと思うくらい。

でも。

ジムニーという車を多分全く理解していないわたしでも、それでもやっぱりこれだけほぼ毎日長い時間を一緒に過ごしていたら感じるのだ。「かわいいなぁ」とか「頼りになるなぁ」とか「いつまでも乗りたい」とか「もっとジムと他のところに行きたい」とか。

もしかしたらこういうのを「愛着」とかいうのかもしれません。

だから今ここで無理をして壊すわけにはいかないのだ。全く根拠はないけれど、このまま行けば紀伊半島で故障するような気がしたのだ。

よし、帰るか。

そして帰りながら寄り道をしていると、くるまやさんからメールが。



「部品キターーーーー(☆∀☆)!!!」



本当にうまいことできている(笑)。びっくりしたYO!もう部品が来るから戻れっていうお告げだったのかな。受付が18時なので今日は無理。明日の午前中に行って交換してもらうことにした。

家に帰ればよいのだけど、「行くぞ」と決めたからには帰らない方向で。

桜三里(R11)→R56→R378→R197を経て、四国最西端・佐田岬を目指すことにした。いくら愛媛に住んでいるとは言っても、遠いこの岬。勢いがないと来れないのだ(笑)。

夜になると涼しいからか、桜三里でも全く温度計は上がることなくジムは元気に走ってくれた。何かおかしければすぐ戻れるからね、県内なら。

松山ももう夜 途中で眠気を吹き飛ばして

今日のうちに岬まで行くか、それとも手前の道の駅に泊まるか。涼しい夜のうちに出来れば進んでおきたいけれど。アドバイスを頂いて、その中間の三崎港に泊まることにした。着いたらもう22時を回っていたけれど、港はまだ慌しい様子。

このフェリーに乗れば

九州までいける。たった1時間ほどで。ジム旅が始まった九州。あのとき屋久島行きのフェリーに乗れていたらわたしの旅はどうなっていたんだろうとゆらゆら揺れる水面を見ながら思う。思い返すことのできる記憶が多すぎて、春のことがとても遠く感じる。

寝袋に包まるけれど、眠たいはずなのに全く眠れない。体が何だか火照って暑くてたまらない。

わたしがカラオケで1曲目に必ず歌うわたしの人生のテーマソング(笑)。随分カラオケに行ってないからなぁ。歌詞何だっけ、あんなによく唄う曲なのに忘れてちゃったな。気になって気になって仕方ないから、エンジンをつけて音楽を聴いた。

・・・
人生って素晴らしい 
ほら誰かと 出会ったり恋をしてみたり
ああ素晴らしい 
夢中で 笑ったり 泣いたりできる
・・・
人生って素晴らしい 
ほらいつもと 同じ道だって何か見つけよう
ああ素晴らしい 
誰かと巡りあう道となれ
・・・


そうだ、「誰かと巡りあう道となれ」だ。

すっきりしたけど、まだ、眠れないわたし。朝が来るのが待ち遠しい。


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